今回のチームはどんな印象ですか?
チーム全体としてとても仲が良くて、和気あいあいとした現場です。何といっても小日向文世さんがいらっしゃいますから、ムードメーカーの小日向さんを中心に、笑いが絶えない現場になっています。
個性豊かなキャストが揃いました。
みなさん、役者として素晴らしい方ばかりなので安心感が違います。それぞれのキャラクターも明確に見えているので、どのシーンを撮影してもスッとドラマの世界観に入ることができて、良いものができあがっていると思います。
台本をお読みになったときの印象は?
スカッとする爽快感がありました。裁判官がメインのドラマはあまりないと思うんですけど、裁判官側からの視点で「こんな仕組みになっているんだ!」という発見も多かったですし、そこでこんな風にドラマが生まれるんだという驚きもありました。しかも、どのキャラクターにも感情移入できるような台本になっていて、演じる上での楽しみも多かったですね。
井出というキャラクターを演じるにあたって、特に意識されたことは?制作サイドから何かリクエストはありましたか?
裁判の冒頭陳述のシーンで、僕が事件を説明していくことが多いので、割とセリフ量も多いんですけど、そのときのテンポを上げてしゃべってほしい、というリクエストは田中亮監督からありました。あとは、野球のシーンですね。井出はもの凄く足が速い、と(笑)。クランクインは野球のシーンからだったんですけど、びっくりするくらい走りました。ベースランニングのシーンや、犬に追いかけられるシーンもあって(笑)。走るシーンのカットは、とにかくたくさん撮りましたね。プロデューサーの方と以前ご一緒させていただいたときに、僕がバッティングセンターで打っているシーンを見て、「今回、井出は野球が上手いという設定にしたい」と言ってくださったんです。僕は小学校のときずっと野球をやっていて、野球への思いも強かったので、嬉しかったです。ただ、冒頭陳述のシーンもそうですが、バッティングでも良い当たりが出るまで終わらない、結構プレッシャーになるシーンも多かったです。それから、検事としての背負っているものと、イチケイのメンバーとの関係の中で生まれる葛藤や絆も上手く表現していきたいという思いはありました。
升毅さん演じる城島とのコンビも素敵です。
升毅さんとコンビを組ませていただけたのは嬉しかったです。城島との関係性は大事に演じたいと思っていました。升さんも野球が好きで、中日ドラゴンズのファンなので、撮影の合間は8割~9割、野球の話をしていました(笑)。
入間みちおを演じる竹野内豊さんとのお芝居はいかがでしたか?
以前、違うドラマの現場でご一緒させていただいたのですが、飾らないというか、穏やかで、常に自然体でいらっしゃる方なんです。周りのことも気にかけてくださって、緊張しないで済むような空気を作ってくださるので助かっています。個人的に竹野内さんの声が好きで、あの響く低音は、男の僕が聞いても痺れるようなカッコ良さです。いつも、素敵だなと思いながら聞いていました。
最後に、ドラマを応援してくれている視聴者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
いままでになかった裁判所のメンバーをメインとした作品ですが、とにかく毎回気持ちよく見られる爽快感と、笑いあり、涙ありの、エンタメの要素が詰まった作品なので、是非最後まで応援していただければと思います。

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