この現場のムードメーカーは小日向さんだとみなさんが口をそろえています。
ムードメーカーというか、年を忘れてただはしゃいでいるだけです。まあ、あまり偉そうなことは言っていませんけど、現場で僕が一番年上なので、怒る人もいませんからね(笑)。
台本を読まれたときの印象をお願いします。
例えば『HERO』は検事と事務官の話で、法廷のシーンもありました。でも、刑事裁判官と書記官がメインのドラマというのは今までほとんどないんじゃないかな。だから、新しい試みだと思いましたね。現場は……専門用語が飛び交ったりもするので、竹野内豊さんを筆頭に、セリフとの戦いでしたね。
クセ者ぞろいのメンバーを束ねる駒沢というキャラクターを演じるにあたって、特に意識された点は?
駒沢という人物は、とても柔らかい人柄で、裏表なく、審理に真面目に向き合っている、というイメージですね。弁護士だったみちおを裁判官に引っ張った人でもありますし、新しく入ってきた坂間も含めて、まるで自分の子どもでも見るような感じで優しく見守っていて。だから、温かさを感じてもらえるような存在でありたいな、と思っていました。ともすると、僕は悪いヤツに見られてしまうので(笑)。
この現場で、竹野内さん、黒木さんとお芝居をされてみての印象は?
竹野内さんとは以前、『瑠璃の島』というドラマでご一緒しています。この現場での竹野内さんはほわ~んとしているというか、とても柔らかい感じです。自分のペースがしっかりあって、いつも優しい空気をまとっていて、僕らもそれに包み込まれていくような感じです。一方、黒木さんはしっかり者で、女優として素敵だなと僕はいつも思っています。だから、入間みちおのホワッとした感じと、坂間千鶴のピッとした感じがとてもリアルに感じられます。おふたりはセリフも多いので、多分大変だと思うんです。僕はただ、ニコニコしながらそれを見ています(笑)。現場はもう、中村梅雀さんも面白いし、検察チームの升毅さん、山崎育三郎さんも物腰が柔らかい方なので、本当に和気あいあいとしていますね。
個性的なイチケイメンバーの関係性、チーム感も素敵です。
そうなんですよ。イチケイのシーンがもっとあればいいのに、と思っています。セットも素敵ですからね。だから、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。

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