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完成披露試写会&トークイベント

『いちばんすきな花』の第1話完成披露試写会&トークイベントが、ユナイテッドシネマお台場で行われました。こちらでは、試写会の後に行われたトークイベントの模様をレポート。登壇はドラマで4人の主人公を演じる多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さん。司会は佐久間みなみアナウンサーです。
(以下、敬称略)

佐久間「撮影が始まって1ヶ月ということですが、今回4人の主人公は当て書きと伺っていますが、多部さんは潮ゆくえを演じてみていかがですか?」

多部「4人とも各々性格が違って、価値観とか感じ方とかが違うんですけど、ゆくえちゃんは本当に見てくださる皆さんにどういう風な女性に映っているのかなぁ?と。未知数すぎて自分もゆくえちゃんを演じながら…これで良いんだろうか?と、探り探りが正直なところなんですけど、とても楽しく撮影しております」

佐久間「多部さんご自身とは?」

多部「結構真逆?」

松下「真逆ですか?」

多部「と、思っているんですけど。真逆?でも、どのキャラクターも“全然この子わからない”というのはありません。“そういうとこあるよね?”っていうキャラクターなので、(ゆくえも)真逆と言うと言葉が違うかもしれないけど、理解できるところもあれば、“そういう風に思うんだ”とか“そういう態度になるんだ”というところもあります」

佐久間「そんな多部さんが演じるシーンでSNSで話題になっているのがこちら。ゆくえが赤田鼓太郎(仲野太賀)とカラオケではしゃいでいる写真です。多部さんの素が出ているのでは?という声もありますが?」

松下「楽屋にいる時みたいでしたよ?」

多部「えっ!うそうそ!(笑)私、大人しいでしょ?」

神尾「基本は大人しいかな?」

松下「0か100か?ですよね?こういう姿も見ますよ」

多部「本当ですか?この写真は私の撮影初日だったんです。太賀さんとは(以前)共演したことがあって、久しぶりにお会いしました。このシーンと、お別れするシーンは同じ日に丸一日かけて撮影したんです。このシーンは朝イチで8時ぐらいから“イヤー!”とか言ってるから、もう必死よ(笑)」

松下「朝イチに(このシーンを)やって、別れのシーンはお昼ぐらい?」

多部「別れは夜の8時ぐらいでした。撮影って大変なんだって思ったのが初日で、これからがんばろうと思った日でもありましたね。でも、とっても楽しいシーンから撮影が始まったので楽しかったです」

佐久間「松下さんは1ヶ月、春木椿を演じてみていかがですか?」

松下「あっという間ですね。すごくやり甲斐のある役ですけど、同時に難しさも感じていて…。椿に共感できる部分はたくさんありつつも、実際の僕だったらそうはしないのになっていう部分もありますし。椿だったらどうするか?ということは、椿の代わりとしてイメージ出来る人もいないので、自分の頭の中で考えるしかないんです。でも、撮影はオフィスで1人のシーンからスタートしたので、(ゆくえたち)3人と出会ってシーン撮影を重ねていくうちに、ちょっとづつ椿のことがわかっていくと思っていて…。そういう意味でも1人では物作りが出来ないんだなぁと実感しました。1話は4人が出会ったばかりでよそよそしい感じですが、これから皆んなが猛然と喋り出しますから(笑)。最近、そんなシーンを撮り始めて椿やみんなのキャラクターも少しわかってきて、これからが楽しみです」

佐久間「そして、松下さんのSNSで話題のシーンはこちらです。説明していただけます?」

松下「すごい写真持ってきましたね(笑)。ご覧いただいた通りですが転びました。台本にも“転ぶ”と書いてあったんですけど、多分SNSで流れたのは僕が転んで上司の机までダイブしている映像だと思います。あれは監督の指示です」

多部「そこまでダイブするのがですか?」

松下「そうそう。監督が“上司の机まで飛んで!”って。だから飛んだんですよ。そしたら、本編では使われてなかったんです」

今田「ですよね?」

松下「映ってはいるんだけど、バストアップ。足、映ってねぇでやんの(笑)」

神尾「(SNS映像の転び方は)すごいですよね。コケるシーンは意識してやろうとするとわざとらしくなってしまうんですけど、洸平さんはそんなことなく」

多部「すごく自然でしたね。本当にコケたのかと思いました」

松下「お芝居なんですよ(笑)」

今田「確かにあのダイブは(本編に)無かったですね。あれは面白かったです」

佐久間「続いて、今田さん。深雪夜々を演じてみて、いかがでしょう?」

今田「夜々は勝手に人から見た目だったりで決めつけられてしまうので、とても難しいと思いながら…私も探り探りやらせていただいています。私も最初は1人のシーンから始まったんですが、さっき松下さんがおっしゃっていたように4人のシーンになると、夜々がどういう人なのかがわかってきたりするんです。4人のシーンは(夜々を作る)私の中で大きいなと思っていて…。だけど難しいです(笑)。でも、夜々は(自分と)同い年の設定なので、同い年として感じる部分とかがわかっていけたら良いなと思っています」

佐久間「4人のシーンでキャラクターがわかっていく理由はあるんですかね?」

今田「セリフの掛け合いの中で、お互いの間とかもあったりするので、家で台本を読んでいる時よりも実際に4人で喋っている時の方が“こういうことなのかな?”と見つけられるんじゃないでしょうか?」

佐久間「美容師役は?」

今田「初めてです。実際に美容師さんからカットを教わりながら練習しています。練習用のウィッグをお借りしてるんですけど、最初はウィッグが家にあると自分でビックリしちゃって(笑)。でも、徐々にカットが出来るようになってくるとすごく楽しいんです」

佐久間「そのシーンの写真がこちらです」

松下「僕も写っちゃってるね?」

佐久間「この時の今田さんの手際は?」

松下「本当に美容師さんでしたよ。ただ、クロスを椿にかけた時、“苦しくないですか?”と夜々が言って、僕が“苦しくないです”と言うんですけど…。一回、本当に苦しくて(笑)」

今田「なんかわからないけど、(松下の体が)ムッキムキになってて(笑)」

松下「タオルか?」

今田「タオルかけて、その上にクロスをしたらムッキムキに(笑)」

松下「(笑)リハーサルの時かな?ぶあっついタオルを巻かれて…」

今田「“苦しくないですか?”と(セリフを)言いながら、これ絶対苦しいよなって(笑)。面白かったです」

松下「いやもうね(笑)」

佐久間「多部さんはこのシーンをご覧になっていかがでしたか?」

多部「ご自宅にウィッグがあると伺っていたので、相当練習なさったんだろうと思っていました。セリフを言いながらクロスをパンパンするだけでも大変じゃないですか?」

松下「大変ですよ」

佐久間「スムースに出来るまでどのくらいかかりました?」

今田「どれくらいだろう?毎日、ひたすら家で1〜2時間はカットの練習をしていて…。なんか楽しくてハマっちゃうんですよ。今はウィッグの2代目が家にいます(笑)」

佐久間「神尾さんは佐藤紅葉を演じて、いかがですか?」

神尾「僕もまだキャラクターを探っているというか、難しいなと演じています。1話だと(見て下さっている方は)まだ紅葉って本当はどういう人なの?という感じで、それは今後わかっていただけると思うんですけど…。紅葉はしゃべる相手、その時一緒にいる相手によってちょっとキャラクターが変わるというか?その場では素直な感情なんですけど、周囲から見ると“何なんだろう?”と思われてしまう。友達は多いんですけど…。紅葉はその場を楽しくすることを優先してしまうから、自分の本当の気持ちが言えないという悩みをずっと抱えているんだろうなと、ここまで演じてきて思います。その場の演じ分けもですが、そこからどうやって、ゆくえちゃん、椿、夜々に心を開いてちゃんと向き合って行くのか?が難しいと思います」

佐久間「そんな神尾さんの話題の写真はこちらです。何をしているんですか?」

神尾「1人でシーソーしています(笑)。僕もクランクインした時のシーンなんですけど、1人シーソーは足がしんどいんですよ。ずっとスクワットをしている感じになるので。次の日、筋肉痛になっていてビックリしました。運動不足を感じました(笑)」

佐久間「何を思いながら1人シーソーをしたんですか?」

神尾「(この時は)周りに小さい子どもたちが“次はブランコやろう!”とか楽しくいる中で、大の大人が1人でシーソーしているシーンなので恥ずかしかったです(笑)。でも、僕も小さかった頃の記憶とかをリンクさせながら乗っていました」

佐久間「実際に子役の方ともご一緒されたんですよね?」

神尾「はい。紅葉の子ども時代を演じてくれている子とお会いしたんですけど、すごく可愛かったです!」

松下「可愛かったねぇ」

神尾「本当に!ずっと茂みの奥を覗いているんですよ。何かいるの?って聞いたら、“いるんだよ〜”って。トトロ的な子どもにしか見えないものがいたのかな?(笑)」

佐久間「皆さんもキャラクターの子ども時代を演じる方とお会いしてますね?多部さんは?」

多部「現場で“小ゆくえちゃん”と呼ばれている、可愛らしい女の子です。私の幼少期は彼女ほど可愛くは無かったと思うので、ありがたいです。椿さんの子ども時代を演じる方は、松下さんに似てますよね?」

松下「小椿?(笑)小椿はちょっと大きいのよ。中学生なの。すごく苦笑いが上手。現場で一緒になった時にいろいろ話をしたんですけど、(何か聞くと)ずっと“ふぇ〜(苦笑い)”みたいな?」

多部「今の顔が似てますよ(笑)」

松下「そう?でも、真っ直ぐで大人しくて“椿”って感じの子でした。何かファミレスで女の子たちと上手く喋れない感じのシーンでは僕以上に椿だったから、ちょっと見習わなきゃなと思いました(笑)」

佐久間「今田さんは?」

今田「ほんっとに可愛くて、(彼女の)撮影が終わった時にハートの折り紙で作ったお手紙をいただいて…(可愛さに)やられました。手紙には“大好き”って書いてありました。嬉しかったです」

佐久間「ここで、おいで下さった皆さんにお伺いします。作品のテーマでもある“男女間に友情は成立するか?”です。(“する”と思う方?“しない”と思う方?それぞれにペンライトを振ってもらい)半々ぐらいですね?」

松下「割れたね」

多部「やっぱりこのテーマは割れるんだ」

佐久間「皆さんはいかがですか?」

多部「私は取材の時に“しない”と答えています 」

松下「僕は、すっごい曖昧な感じで逃げた(笑)。でも、取材の後にいろいろ考えたんですけど、確かに同世代や年齢の近い男女では難しいと思いました。ただ、思い出したんですけど、実家の近くにおばあちゃんがお一人で住んでいるんです。僕は子どもの頃からお世話になっているんですけど、そのおばあちゃんとはマジで友達なんですよ」

多部「そういうのはあるか…」

松下「年齢も離れている目上の方ではありますけど、僕は勝手に友達だと思っていて、おばあちゃんもそう思ってくれているハズなんです。そういうケースもありますよね」

佐久間「今田さんは?」

今田「私は“する”と思っています。でも、ドラマの中でもありますけど、その時に2人がそう思っていても、その先に恋人があるとしたら?と思うと変わってくるのかな?でも、実際にそういう方がいるっていうのもが理由なんです。皆んなが皆んなではないと思いますが、同じ価値観の男女なら“する”と思います」

佐久間「神尾さんは?」

神尾「僕も“する”って答えたと思います。高校生ぐらいの時には“しない”と思っていたんですけど、大人になって世界が広がっていろいろな方の話を聞いたり、見たりしていると“あり得るな?”となりました。高校生の頃はモテたくてモテたくて(笑)。友達じゃなくて、“あわよくば恋愛!”みたいだったじゃないですか?」

松下「うん」

多部「そんな事、思ってたの?(笑)」

佐久間「でも、実際かなりモテたんじゃないですか?」

神尾「まぁ、そうっすね!(笑)」

松下「(笑)カッコいい!オレも言ってみたい!」

神尾「冗談ですけど(笑)。でも、本当に大人になって価値観が広がって、成立する派になりました」

佐久間「それではここで主題歌の発表です。この会見をもって情報解禁となります。それでは、多部さんから発表していただきます」

多部「『いちばんすきな花』主題歌は、藤井風さんでタイトルは『花』です!」

佐久間「続いて藤井さんからのメッセージを松下さんからお願いします」

松下「それでは代読させていただきます。

“この物語の主人公達は、人生の色んな答えを探している気がしました。
彼らに自分を重ねることのできる人はとても多いと思うし、僕も勝手に彼らの仲間になったつもりで、
一緒に答えを探しに行こうと思いました。
そしたら今までにないほど、真っ直ぐでピュアな曲へと導いてもらえたような気がします。
貴重な機会に心から感謝しています。
どんな物語が待っているのか、彼らは何を見つけるのか、
いち視聴者として、そして密かに仲間として、とても楽しみにしています”

藤井風」

佐久間「藤井さんが楽曲を作った様子を伺っています。この曲を作るにあたって、今年の6〜7月に行われたアジアツアーの移動中に飛行機内で台本を読みながら楽器はいっさい使わずに作詞作曲をなさいました。これは藤井さんにとっても初めてで、ボールペンのカチカチでリズムをとられていたそうです。多部さん主題歌の感想は?」

多部「とってもオシャレな曲でビックリしました。このドラマのどのシーンに入れてもオシャレになりそうですね。すごく感謝していますし、コメントも素敵ですよね」

松下「僕はいただいてから、移動中の車の中ですっごい爆音で聴いたんですけど、聴き終わった時に他の曲を聴きたくなくなるぐらい素晴らしい曲だと思いました。ドラマと主題歌はとても密接な関係だし、藤井さんもコメントくださいましたが“仲間として”本当に5人目の主人公として傍にいてくれるような感じがして、すごく嬉しいし、心強いし、これからもたくさん助けてもらうんだろうなと」

今田「すごく暖かくて、前向きになれる曲だと思いました。イントロの入りが格好良くて大好きです」

神尾「クセになるメロディーで、歌詞もすごく深くて素敵で、何回でも聴けると思います。聴きながら台本を読むと、またちょっと見え方が変わったりするので助かりますね」

佐久間「それでは、最後に視聴者の皆さまにメッセージをお願いします」

多部「先ほどは私だけ男女の友情は成立しないと言いましたけど、私にも大親友と呼べる男性の友達がいます。それはケースバイケースで、出会い方とかその時の環境とかもあって。人間関係はすごくいろいろあって、本当に多種多様で…。(今作の)4人もまさに、社会人として、友人として、幼馴染として…いろいろな関係が生まれて、物語が進んでいくので、このドラマを友人などと語りながら見て欲しいなと思います。いろいろなキャラクターに感情移入したり、もちろん否定的な意見もあると思いますが、とにかく様々な感情を様々な視点で感じることが出来る作品なので、そういう感じに思いながら最終回まで楽しんで見ていただけたらなと思います」

松下「すごく不器用な4人だと思います。生きることに本当に精一杯で、波風立たない人生を送りたいと思っていても、やっぱり自分の性格や生まれ持った境遇によって左右されてしまう。いつも揺れ動いてしまう4人が出会うことによって、ちょっとずつ、ちゃんと救われていく話です。皆んなが救われていく話なので、どうか温かく4人の成長を見届けて欲しいと思います。時には理不尽なことや、傷つけあってしまうこともあるとは思いますが、僕たちはただただ素直に生きたい、自分らしく生きたいという気持ちだけを持って生きている4人なので、どうか最後まで温かい目で見守って、応援して、そして時々、皆さんの人生にも重ね合わせながら微笑ましくご覧になっていただけると嬉しいです」

今田「このドラマは4人もそうですし、様々な登場人物に共感したり、自分はそうじゃないなと思ったり…。いろんな考え方が出てきて、共感して安心できたり、泣けたり…。そういうことを皆んなが認め合える世界なのかな?と思っていて、それを(見てくださっている)皆さんがどう思うのかは楽しみです。4人がどう成長していくのか?を夜々を演じながら、私も楽しみたいと思っています。このドラマを見た皆さんがどんな会話を繰り広げるのか?も、すごく楽しみなので、ぜひ最後まで温かく見守ってください」

神尾「皆さんがおっしゃったように、本当にいろいろな楽しみ方が出来るドラマだと思います。皆さんが日常で経験したことがあって“わかる”と思うようなシーンやセリフが散りばめられてもいます。そういったところを楽しんでいただいても良いですし、4人の会話の中から“男女間に友情は成立するのか?”の答えを探すのも楽しいと思います。すごく多種多様な楽しみ方が出来ると思うので、このドラマの世界観、藤井さんの曲にもどっぷり浸かって、最後までご覧ください」

『いちばんすきな花』はいよいよスタート。10月12日木曜第1話をお楽しみに!

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