インタビュー

佐藤紅葉役
神尾楓珠さん

『いちばんすきな花』への出演オファーを受けられた時の感想は?
「『silent』を作られた村瀬(健)プロデューサーと脚本の生方(美久)さんと伺って、“どんな物語になるんだろう?”というワクワク感がありました。また、多部(未華子)さん、松下(洸平)さん、今田(美桜)さんと共演出来ることに、緊張感もありましたけど楽しそうだという気持ちが大きかったです。主演ということは最初は知らなかったのですが、後々“クアトロ主演”と伺いました。僕で大丈夫かな?と思ったんですけど、一番年下なので気負わないでやっていこうと思いました」
最初に台本を読まれた時の印象はいかがですか?
「日常のあるあるというか、こういう経験ってあったなと思えるような、共感できるセリフやシーンが散りばめられているので、キャラクターのイメージはしやすかったです。ただ、僕が演じる紅葉は1話の段階ではつかみどころがないかな?と思いました。まだ、1話では紅葉のことは深く描かれてなかったので…。セリフは独特の間とか普段使わない言い回しもあるのを新鮮に感じて、収録現場で演じるのが楽しみになりました」
では、佐藤紅葉はどのようなキャラクターと捉えていますか?
「八方美人というよりは、人に合わせるのが上手なんだと思います。それほど仲良くない人とも上辺で会話は出来るけど、本音を見せることはない。そこに悩んでいるんだろうと思います。空気も読めるので、気まずい時は何とか明るく出来たら良いなと考えて…。ゆくえ、椿、夜々と最初に会った時もそうだったのですが、徐々に4人でいる時には本音が出てきます」
紅葉はイラストレーターを目指しています。
「以前、美術的な?いわゆる絵画を描く役を演じたことはあるのですが、タブレットを使って可愛らしいイラストを描く役は初めてなので、描いている手元がどれだけ映るのだろう?という不安はありました。結構、描いているシーンがあるので、練習しなければと思っています」
紅葉を演じる上で留意なさっていることは?
「紅葉だけでなく、それぞれが悩みを抱えているので、4人の気持ちが徐々に近づいていく空気感、距離感を一番大事にしたいですね」
神尾さんが紅葉に助言するとしたら?
「周囲に合わせる事も生きていく上では必要な能力だと思います。でも、我慢しないで自分を出せる相手や環境に身を置くことも大切なので、もう少し自分を出してみてください」
収録現場の雰囲気はいかがですか?
「収録も進んできたので、今は皆さんと仲良くさせていただています。最初は緊張感がありましたけど、1話の4人が揃うシーンは気まずさがあって良いシーンだったので助かりました。でも、2話で4人が集まるシーンからは、セットチェンジ中とかはずっと皆んなで話しているので楽しいです」
多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さんの印象は?
「多部さんは結構、天然な方だと知りました(笑)。収録の合間にお話ししている時に、言い間違えとかがあって。お会いする前のしっかりしてそうなイメージと違ったので、そのギャップが可愛らしいです。もちろん、お芝居などはしっかりなさっているんですけど。松下さんはイメージ通りに優しい方です。話題もほとんど松下さんが提供してくださいます。一番のムードメーカーと言うか、良いお兄ちゃんみたいな存在です。今田さんはしっかりしていますが、自分から話し出すことはあまりないのですが、話をふるとちゃんと答えてくださいますし、周りにも気を配ってくださるバランサーのような存在です」
『いちばんすきな花』の見どころなど、視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
「世界観がしっかりと作られていますし、その中で生きている僕たちキャラクターの環境、心情の変化、本当にちょっとづつではありますが、心の機微を見落とさずにご覧いただけたら、より深く物語を楽しめると思います。スタートした時と最終回では、かなりキャラクターの印象も変わってくると思いますので、ぜひ最後までご覧ください」

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