まずは森三中・村上さんのガイドのもと、長谷寺に赴く面々。
外は暑く夏真っ盛り!だというのに洞窟の中はひんやりとしている。そこは弁天窟と呼ばれる洞窟。中には弁財天と十六童子が並んでおり、それぞれに役割があるという。吾郎さんをはじめ、ほん怖クラブの皆もそして森三中もそれぞれに真剣に念じるのだった。果して皆の願いとは。
写経はよく耳にするが、今回皆が挑戦したのは写仏。
文字通り、仏像をよく観察し心を落ち着かせて一心に仏様の姿を描き写すこと。
初めてながらひとたび写仏を始めると皆一言も話さずに集中する。
吾郎さんも「心が表れる、写されるものでした。心がきれいな落ち着いた無の境地じゃないときれいな線を書けないんですね。」と写仏の奥深さにすっかり惹かれた様子。
この観音菩薩像が辿ったとされる数奇な運命に耳を傾け、写仏した紙をここにご奉納するみんな。金色に輝く観音菩薩像に一同見とれてしまうのだった。
鎌倉で初めて流しそうめんを始めたという「茶屋かど」にてそうめんをいただく。そうめんは冬場にできたものを蔵で寝かせ梅雨を越すとコシが強くなる。このそうめんの特質によりそうめんが「厄を越す」ことを意味するようになった。というわけで流しそうめんに挑戦。
いつのまにか大島さんの指示のもと、森三中は上流に陣取り、気づくと吾郎さんもほん怖クラブの皆も下流に。「そうめんは夏休みとか土曜日によく食べてたよね」なんて思い出に吾郎さんがふけっている間に、他の皆は必死に流しそうめんを捉えることに集中していた。
森三中に負けてなるものかと必死で吾郎さんもはしを動かすのだったが流れてくるのは、1本、2本。しかも左利きの吾郎さんにとって、左から流れてくるそうめんをとるのは至難の業。そうこうしている内に「もう終わるよお!」との声が大島よりかかる。
しっかりお腹を満たしているのはどうも森三中ばかりのようだが、果して皆流しそうめんを口にし、無事厄除けを達成できるのか。
流しそうめんでおなかを満たした面々はさらに心を満たそうと建長寺へやってくる。
ここは、禅寺の最高位に君臨する名刹。北条時頼が1253年に創建した日本最初の本格的な禅道場。
そこで、みなの邪念を払うために座禅に挑戦することとなる。
靴下を脱ぎ、座り方から教わるが、吾郎さんはまず胡坐をかくところから苦労してしまう。
「大丈夫ですか」の声が飛ぶなか、必死に座禅を組み、姿勢を正す。
心が乱れたり、姿勢が乱れるとすかさず和尚さんから、警策と呼ばれる棒状のもので4回肩を叩かれてしまうのだ。「4回も!」と怖気づく吾郎さん。早速スタートするや否や、続々と警策の音が響く。他の人が叩かれているのを知るとつい笑ってしまったりするのだが、その隙をすかさず衝かれて、皆続々と叩かれてしまうのだった。
和尚さんから吾郎さんは「呼吸に集中してなかったんですね」と指摘され、「そうか!忘れてた。鎌倉ミステリーツアーがんばるぞ」と座禅の難しさを体験し、あらためて気合を入れなおす吾郎さんなのだった。座禅の結果、一番ダメだった人が和尚さんから発表される。その驚きの結果に皆笑いが止まらない!?
邪気を跳ね除ける不思議なパワーを手に入れようということでやってきたのは、お香の老舗「鬼頭天薫堂」。お香には霊的な力が宿るとされている。
さっそく面々は、伽羅(きゃら)、佐曽羅(さそら)、寸聞多羅(すもたら)という3種の匂いを聞くことに。匂いについて感想を述べてもらうが、それぞれに「アフリカのような、かんきつのような匂い」(稲垣)「理科室の匂い」(稲垣)、「コタツで紅茶を飲んでいるときの匂いが」(大島)などなど独特の表現でさまざまな感想を言いたい放題、皆の説明だけではどんな匂いなのか想像するほうは混乱するばかり。子どもたちも「パン屋の匂い」など子どもらしく感じたままを口にする。「お花畑で紅茶を飲んでいるような」といった発言までほん怖クラブ、菅君から飛び出すと、吾郎さんも「みんなロマンチストになるね。」とクラブ員たちの成長に目を細めた。
そんな香の奥深さを学びつつ、実践として、オリジナル匂袋を作ろう、ということになる。皆、匂木の顆粒上のものを調合していくのだが、この微妙な作業にまたしても真剣に熱中する。それぞれオリジナルな匂いを作り出し、「同じ香りは作れないといっても過言ではない!」と微妙な調合の具合いに面白さを発見する吾郎さんたち。最後には自分が作った匂袋にタイトルをつけることになり、またここでそれぞれの個性がいかんなく発揮されることとなる。
と鎌倉ミステリーツアーを大いに楽しみながらも大きな研究成果を出したことに満足げな吾郎さんは、視聴者へメッセージを送ってくれました。ぜひご期待ください。