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25周年スペシャル

視える!?
視える!?
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:森脇智延
  • 出演:香取慎吾、豊嶋花

高校教師の磯村(香取慎吾)は、昔からちょっと先の未来が視(み)えることがあった。未来が視えてしまうが故に突拍子もない行動が多く、生徒からは心配性の変わり者と思われ、“ミライ先生”というあだ名で呼ばれている。そんな中、磯村は最近、視える回数が増えていることが気になっていた。行きつけのスナックの店主・マリエに手相を見てもらうと、視える回数が増えているのは「必要に迫られているから」とのこと。また、磯村の行動が「本来起こるべき未来を変えてしまっているから気をつけて」と忠告される。その帰り道、磯村が繁華街を歩いていると、若い女性が酔っ払いの男からナンパされ絡まれていた。嫌な未来が視えたため思わず止めに入った磯村だが、その場で偶然、担任クラスの生徒・美咲(豊嶋花)と遭遇する。その頃から、磯村は美咲に関する未来が視え始め…。

暗澹(あんたん)の部屋
暗澹(あんたん)の部屋
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:下畠優太
  • 出演:森七菜、山口紗弥加、諸林めい

大学卒業後、キッズシッターとして働き始めた詩織(森七菜)は、初仕事でとある団地に派遣されることに。部屋に到着すると、雪乃(山口紗弥加)からせわしなく業務の依頼内容を説明される。続けて、雪乃の娘・美菜(諸林めい)がいる部屋に案内されると、雪乃は自分の携帯番号を詩織に渡してそそくさと仕事へ出かけてしまった。美菜に声をかける詩織だったが、美菜からは「お姉ちゃんもどうせ、いなくなっちゃうんでしょ?」と意味深なことを言われてしまう。そんな中、詩織が掃除をしていると、ある部屋から視線を感じる。その部屋は閉じられていたものの、異様な存在感を放っていて。

真夜中のチャイム
真夜中のチャイム
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:國武俊文
  • 出演:山内健司(かまいたち)、ふせえり

ある夏の日の夕方、実演販売士の宮内志郎(みやうち・しろう/山内)は、住み始めたばかりのアパートの一室で、包丁の実演販売の練習をしていた。夜が更け、いつの間にかうたた寝をしてしまった宮内は、チャイムの音で目が覚める。“ピンポーン…ピンポーン…”。まるで宮内のことを呼んでいるかのようにしつこく鳴り続けるチャイムにいぶかしさを感じながら、恐る恐るドアスコープをのぞき込む宮内。すると、ドアの前に黒い人影が立っているのが見える。「酔っ払いか?」。宮内がドアを開けると、その瞬間、チャイムの音はやみ、人影もいなくなっていた。翌日、宮内は回覧板を届けようと、隣の部屋に住む幸代(ふせえり)を訪ねる。「昨夜は、チャイムがうるさかったですよね」と宮内が話しかけると、「私は何も聞こえなかったけど…」と幸代は言い、続けて「夜中は外に出ない方がいい」と忠告する――。

共作結界
共作結界
  • 脚本:三宅隆太、穂科エミ
  • 演出:森脇智延
  • 出演:坂口憲二、門脇麦

木下(坂口憲二)は、クライアント先に向かう途中で激しい腹痛に襲われ、ある総合病院に運ばれた。命に別状はなかったものの、大事をとって検査入院することに。院内は昼間でも暗く、患者や看護師らもどことなく陰をまとっているように見え、病院全体が異様な雰囲気に包まれていた。そんな中、木下は小刻みに震える謎の女(門脇麦)と出会う。心配した木下は声をかけるが、女は木下のことをジッと見つめるだけで何も反応しない。その姿に、いぶかしげにその場を立ち去る木下。しかし、女は木下の背中を見つめながら「見つかった。あんた、見つかっちゃったよ」とつぶやくのだった。翌日、木下が院内を歩いていると、突然絡みつくような視線を感じる。振り返ると、ロビーの人混みの中に昨日の女が立っており、目を見開いてジッと木下を見つめている…。

見知らぬ同僚
見知らぬ同僚
  • 脚本:酒巻浩史
  • 演出:下畠優太
  • 出演:生見愛瑠

とある企業の研究所で、研究員として働き始めた初音(生見愛瑠)は、ハードな仕事や男性ばかりの職場環境に馴染めず、日に日に溜まっていく疲れを感じながら研究にあたっていた。ある夜、研究所の廊下の奥に白衣を着た女性を見かけた初音は、ここにも同じように頑張る女性研究員がいるのだとうれしくなり、いつか話しかけようと機会を窺っていた。そのことを先輩の研究員に話すと、同じ時間帯に働く女性は初音だけだと告げられる。確かに自分の目で見たはずの白衣を着た女性…。そんな中、いつものように実験をする初音だが、どこからともなく微かに「うう…ううう…」という呻(うめ)き声が聞こえてきて…。

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