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第2シーズン #11

何かがそこにいる
何かがそこにいる
  • 脚本:三宅隆太
  • 演出:星野和成
  • 出演:利恵(10) … 志田未来
  • 太郎(10) … 吉田大輝
  • 領一(10) … 高橋征也
  • 信介(10) … 登野城佑真
  • あゆみ(10) … 仲根紗央莉
  • 美樹(10) … 矢端名結
  • 女生徒(10) … 新井葉月
  • 老婆     … 石井昭子
  • 町田素子 … 猫田直

いまから10年ほど前、とある小学校に通っていた利恵(志田)たちの間では、あるゲームが流行っていた。それは、幽霊が出ると噂されている、別校舎の使用禁止のトイレまで行って、ドアに触って帰ってくる、という度胸だめしのようなものだった。
じゃんけんに負けてしまい、一番最初に挑戦することになった利恵は、恐怖心を抑えながらひとりで無人の廊下を進み、問題のトイレにたどり着いた。不気味な雰囲気を感じながら、恐る恐るドアに手を伸ばす利恵。するとそのとき、何者かが利恵の腕をつかんだ。担任の素子(猫田)だった。素子は、クラスの児童たちの間で変なゲームが流行っていると知り、注意しようと思っていたのだ。
利恵や太郎(吉田)たちゲームの参加者は、素子に謝って帰り支度を始めた。そんな中、太郎が、なぜあのトイレは誰も入れないようにしてあるのか、と素子尋ねた。すると素子は、ある事件について話しだす。
それは、いまから35年ほど前に起きた事件だった。問題のトイレに入ろうとした女の子が、不気味な老婆に出会い、トイレに連れ込まれて殺されてしまったというものだった。それ以来、そのトイレには老婆と女の子の霊が出ると大騒ぎになり、学校でも問題になったのだという。
その帰り道、太郎は、素子の話は嘘だと言い出す。もし本当だとしたら、その話を伝える人がいないはずだ、と言うのだ。そんな太郎の話に納得する一同。素子の話は、利恵たちを懲らしめるための作り話だったのかもしれなかったが、別校舎が取り壊されてしまったいまとなっては、真相はわからなかった。

真夜中の招待状
真夜中の招待状
  • 脚本:武藤大助
  • 演出:鶴田法男
  • 出演:立花美代(24) … 一戸奈未
  • 潮崎藍子(24) … 三津谷葉子
  • 有働さやか(23) … 小塚つかさ
  • 謎の老女 … 小野敦子

美代(一戸)は、友人の藍子(三津谷)、さやか(小塚)と旅行に出かけ、とあるホテルに宿泊した。その夜、美代がふと目を覚ますと、藍子の枕元に従業員らしき制服を着た老女が立っており、藍子に何かささやいていた。美代が目を覚ましたことに気づいた老女は、美代の方にやってきて、「あんたにもこれをあげよう」と、カードのようなものを手渡した。寝ぼけていた美代は、意味もわからずにそれを受け取ったが、その瞬間、カードの重さで美代の手が大きく下がった。あまりの重さに、手をまったく動かせず、声を出すことも出来ない美代。すると老婆は、さやかの枕元にも同じカードを置いて、再び藍子の方に向かった。美代は、必死に声を出そうと試みて、ようやく「助けて!」と叫び声をあげた。その瞬間、老婆の姿は消え、美代の手にのしかかっていたカードもなくなっていた。美代は、目を覚ました藍子とさやかにいまの出来事を話したが、信じてもらえなかったという。

奇々怪々譚
奇々怪々譚
  • 脚本:林民夫
  • 演出:鶴田法男
  • 出演:中村豪(29) … 中村豪
  • 長い髪の女 … 海田葉月
  • 男の霊 … 森田宗宏

普段から、よく霊を見てしまう中村は、その日も、ごく普通の服装をした男の霊が道端に立っているのを見るが、無視して通り過ぎた。すると今度は、工事現場で、白い着物を着た長い髪の女性の霊が、地べたに座っているのを見てしまう。その霊は、なにかをつぶやきながら、地面を掘るしぐさをしていた。気になって立ち止まった中村は、「掘れてませんけど…」と、ついその霊に話しかけたが、霊は同じ行為を繰り返していた。中村がその場を立ち去ろうとすると、その霊は「く…く…」と声を出した。霊が裸足であることに気づき、「クツを捜しているんだ」と言うと、その霊は動きを止め、中村をにらみつけた。
危険を感じ、その場から走って逃げた中村は、広い道に出て、ホッと一息ついた。すると、前方から若い女性が歩いてくるのが見えた。が、すれ違う瞬間、突然その女性の顔が変貌し、「クシだよ!」と中村の目の前で叫んだという。

白日の影
白日の影
  • 脚本:小林靖子
  • 演出:三宅隆太
  • 出演:秋野聡美(46) … 宮崎美子
  • 秋野麻紀(20) … 吉井怜
  • 秋野祐治(50) … 岡崎宏

聡美(宮崎)のひとり娘・麻紀(吉井)が、社会人になって初めての出勤の日を迎えた。聡美は、おとなしい性格で体もあまり丈夫でない麻紀のことが心配で仕方ない。案の定、その日の昼、突然麻紀が家に戻ってきた。お腹が痛くて帰ってきたのだという。聡美は、すぐベッドに入るよう麻紀に言うと、薬を用意して彼女の部屋に入った。が、そこに麻紀の姿はなかった。不吉な予感に襲われた聡美は、麻紀の会社に電話した。ところが麻紀は、会社で仕事をしていたという。
その夜、聡美は、それとなく麻紀に体調のことを尋ねた。すると麻紀は、初出勤の緊張からか、突然腹痛に襲われ、一瞬、家に帰りたいと思ったのだという。が、先輩たちに仕事の話を聞いているうちに、痛みも忘れてしまい、頑張ろうと思ったらしい。その後、この日のような不思議な現象は起きていないという。

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