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第2シーズン #05

誰かが見ている
誰かが見ている
  • 脚本:玉城悟
  • 演出:鶴田法男
  • 出演:西島由子(29) … 田中律子
  • 西島えりな(4) … 井上花菜
  • 西島貴志(31) … 井之上隆志
  • 黒いワンピースの女 … 小島亜矢

由子(田中)は、夫の貴志(井之上)、ひとり娘のえりな(井上)とともに、4年前からとある賃貸マンションで暮らしていた。ある日、由子たちの真上にあたる2階の部屋に、中年の独身女性が引っ越してくる。が、その日を境に、えりなは、天井の隅を見上げて「お化けが見てる」などと言い出すようになった。由子は、そんな娘のようすが気になり、貴志に相談した。しかし貴志は、子どものころは天井のシミが人の顔に見えたりしたものだ、と取り合わない。
そんなある日、由子が洗濯物をたたんでいると、背後のクローゼットでかずかな物音が聞こえてきた。振り返ると、クローゼットの扉が細く開いていた。怪訝に思いながらその隙間をのぞき込む由子。すると、暗闇の中にこちらを見つめる目が…。中にえりながいるのかと思った由子は、クローゼットを開けて中を確かめるが、そこには誰もいなかった。
それから1週間後、由子は、2階に引っ越してきたばかりの女性が、引っ越しの準備をしているところに出くわす。しかも、その女性の顔は、ひどくやつれていた。由子は不審を抱くが、えりなが怯えるようになったのは彼女のせいでは、と疑っていたこともあって、内心ホッとしていた。
その夜、貴志が出張で家を空けたため、由子とえりなはふたりきりの夜を過ごしていた。明け方近くになって目を覚ましたえりなは、何かに取り憑かれたように隣室のクローゼットに近づく。すると、クローゼットの隙間から、髪の毛が出現し、見る見るうちにそこから女の頭が、そして上半身が現れる。やがて、クローゼットから抜けだした女は、ゆっくりと立ち上がり、えりなに顔を向けた。
眠っていた由子は、えりなの悲鳴で目を覚ました。布団から飛び起きて、泣きじゃくるえりなを抱きしめる由子。えりなは、クローゼットを指さし、「女の人が!女の人が!」と訴えたが、そこにはもう何もいなかった。
それ以後、由子たちの身には何も起きなかった。が、えりなはいまも、天井を見上げては怯えているようだった…。

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