第36回ヤングシナリオ大賞『人質は脚本家』

第36回ヤングシナリオ大賞『人質は脚本家』

2025年12月20日(土)
14:30~15:30
※関東ローカル
  • FOD 縦型ドラマ版 12月5日(金)0時~配信開始

ニュース

イントロダクション

坂元裕二、野島伸司、野木亜紀子、そして近年では木曜劇場『silent』(2022年/フジテレビ系)の大ヒットも記憶に新しい生方美久など、これまで数々の人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」。

この度、第36回大賞受賞作『人質は脚本家』(脚本:石田真裕子)をドラマ化、12月20日(土)14時30分から関東ローカルにて放送する!さらに、同一脚本から縦型ドラマ(スマートフォン向け)と横型ドラマ(テレビ放送・配信向け)を同時に制作する新たな試みを実施することが決定。これは同賞の歴史の中ではもちろん、フジテレビとしても初の試みとなる。縦型ドラマ版は、地上波に先駆けて、フジテレビが運営する縦型ショートドラマアプリ「FODショート」にて12月5日(金)0時に配信開始。

注目の新鋭脚本家・石田真裕子が地上波ドラマで脚本デビュー!

第36回フジテレビヤングシナリオ大賞で、数多くの応募作の中から見事“大賞”に輝いた『人質は脚本家』で、脚本家・石田真裕子がテレビドラマ脚本デビューを果たす。プロデュース・演出は、『最後の鑑定人』(2025年/フジテレビ系)や『問題物件』(2025年/フジテレビ系)などを手掛けた宮木正悟。

本作は、“脚本家が現実の事件に巻き込まれたら”というユニークな発想から生まれた逆転コメディドラマ。「失敗しても、人生はやり直せるのか?」――立てこもり事件という緊迫した状況の中で、なぜか少し笑える“やけくそ感”と、人がもう一度立ち上がろうとする力強い姿を描いていく。笑いあり、涙あり、そして観る人の心に響く“人生の脚本”がここにある。

“ルーザー”と呼ばれたすべての人に贈る、希望と再生の物語だ。

“ルーザー”と呼ばれたすべての人に贈る、逆転の物語

物語の主人公は、かつて連続ドラマ『ルーザー』の脚本を担当した元脚本家の小泉拓哉(こいずみ・たくや/中尾明慶)。視聴率不振で作品は“7話打ち切り”という結果に終わり、ネット上でも酷評を受けて業界から姿を消した。現在はコンビニでアルバイトをしながら、夢を諦めかけている。

そんな中、母親からの連絡を受け実家に帰省した拓哉は、立ち寄った地元の郵便局で突然“人質”となってしまう。犯人は「娘に会いたい」と訴える中年男性・三枝誠(さえぐさ・まこと/高橋克実)。会社の倒産、家族の離散を経て、唯一の願いである“娘との再会”を叶えたい一心で起こした、思いつきの立てこもり事件だった。

拓哉と話すうちに三枝は、勇気をもらったドラマ『ルーザー』の脚本家が、目の前の拓哉であることに気づく。「失敗しても、やり直せばいい」あのドラマに救われたと言う三枝。だが、その脚本を書いた拓哉自身は、まさに“ルーザー”として人生に行き詰まっていた。そんな緊迫した空気の中、三枝は拓哉に思いがけない言葉を放つ。「この事件の続き、脚本にしてください!」――。

銃を突きつけられながら、拓哉は事件の“脚本”を書き始める。そこから始まるのは、現実と物語が交差していく不思議な時間。閉ざされた空間の中でそれぞれの“やり直したい過去”と向き合いながら、少しずつ心を通わせていく。やがてその“物語”が、彼自身と周囲の人生を変えていくことになる!

場面写真 場面写真 場面写真

中尾明慶が、夢を諦めかけた“元脚本家”を熱演!

中尾が演じるのは、かつて連続ドラマ『ルーザー』の脚本を手掛けながらも低視聴率と酷評により業界を離れた元脚本家・小泉拓哉。現在はコンビニで働きながら夢を諦めかけているが、思いがけず郵便局で“人質”となり、犯人から「この事件を脚本にしてくれ」と迫られる――。やけくそで書き始めた脚本が、やがて自身や周囲の人生を変えていくという難役に挑む。

中尾は、『3年B組金八先生』(2001年他/TBS系)、『WATER BOYS2』(2004年/フジテレビ系)などで注目を集めた後、ドラマ『監察医 朝顔』(2019~2022年他/フジテレビ系)や『ばらかもん』(2023年/フジテレビ系)をはじめ『まんぷく』(2018年/NHK系)、そして現在放送中の『新東京水上警察』(2025年/フジテレビ系)など数多くの話題作に出演。 この度の『人質は脚本家』では、挫折と希望を抱える男の“再生していく姿”を力強く演じる。

高橋克実が、“娘に会いたい”中年犯人を人間味豊かに描く!

高橋が演じるのは、「娘にもう一度会いたい」という一心で郵便局での人質立てこもり事件を起こす中年男性・三枝誠。拳銃片手に暴走するも、どこか憎めないその姿は、さながら人生の迷路をさまようロマンチスト。やけくそな行動の裏に、切実な想いが詰まった“愛すべき犯人”を人間味あふれる演技で表現する。

高橋は、ドラマ『ショムニ』シリーズ(1998年他/フジテレビ系)をはじめ、近年では『虎に翼』(2024年/NHK)や『べらぼう』(2025年/NHK大河ドラマ)など話題作に多数出演。今作では、孤独と優しさを併せ持つ三枝を味わい深く演じる。

内田理央が、物語の鍵を握る“拓哉の元恋人”を演じる!

内田が演じるのは、拓哉の元恋人であり、現在は郵便局員として働く鮫島音(さめじま・おと)。現実的でしっかり者の性格だが、事件の行方を左右する重要な役どころ。冷静なツッコミ役として物語を引き締めつつ、ラストで見せる感情の揺れが印象的なキャラクター。

内田は、ドラマ『おっさんずラブ』(2018年/テレビ朝日系)で注目を集め、『向かいのバズる家族』(2019年/読売テレビ・日本テレビ系)、『来世ではちゃんとします』(2020~2023年/テレビ東京系)など主演作も多数。近年では『問題物件』(2025年/フジテレビ系)に出演。女優として活躍の幅を広げている。

中尾明慶コメント

――本作の台本を読んだ感想は?

今回、この作品をやるにあたって脚本を書かれた石田真裕子さんにお会いしお話をさせていただきました。俳優も脚本家も明日仕事がなくなるかもしれない不安で通ずるところもあり、この作品も石田さんのリアルな思いであふれていて、感情移入ができました。ストーリーも笑って泣けて純粋に面白く、人間味あふれた拓哉を演じたいと素直に思いました。

――小泉拓哉という売れない脚本家の人質役を、どのように演じましたか。

脚本家として芽が出なかった拓哉は、誰にも認められなかったり、失敗する怖さみたいなものが常に彼の根っこにはあって、でも過去に大きな失敗をしたからこそ、その畏れを経験した人間にしか出せない優しさを、大切に演じるよう心がけました。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

克実さんと僕。ヤング感やフレッシュさはないかもしれませんが、、、(笑)でも、拓哉の言葉を借りて、思いを本作にしっかりぶつけました。ぜひご覧ください。

中尾明慶

高橋克実コメント

――本作の台本を読んだ感想は?

まず、すごく面白かったです。80年代の小劇場ブームの中で芝居をしてきた自分には、“あの頃の匂い”をどこか感じました。発想はぶっ飛んでいるのに、読んでみるととてもノスタルジックで読みやすい。全体はコメディタッチなのに、登場人物それぞれの思いや関係性がしっかり感じられて、可愛らしい脚本だなと感じました。

――三枝誠という“生き別れた娘に会いたい”犯人役を、どのように演じましたか。

三枝は“犯人”ではありますけど、すごく悪意のある人間ではなくて…ある種の“仕方のない暴走”。本当はやらなくてもよかったのに、娘に会いたいという強い気持ちが、ああいう行動をとらせてしまった。人生って失敗やコケることの繰り返しですよね。“そういう人生を歩んできた人”として体現できればと思って演じました。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

“失敗してもまた挑戦すればいい”。この作品は、そんなまっすぐなメッセージをすごくあたたかく描いていると思います。脚本の石田さんの情熱も強く感じましたし、その熱が物語全体にしっかり息づいています。一見突拍子もないように見えて、実はとてもベーシックで心に残るお話です。“ルーザー”と呼ばれた人たちが立ち上がっていく姿を、ぜひ共感していただけたら嬉しいです。

高橋克実

内田理央コメント

――本作の台本を読んだ感想は?

素直にとても面白くて、一気に物語の世界へ引き込まれました。コミカルな部分では思わず笑ってしまい、最後にはほろっと温かい気持ちに。失敗してもまた歩き出すことができる。そんな前向きな力を読んでいる私自身貰いました。

――鮫島音という役を、どのように演じましたか。

鮫島音はさっぱりしていて何事にも動じない性格。でも実は、その裏には大変だった過去と本音を抱えている物語の鍵となる女性です。彼女の強さと葛藤を大切に表現できればと思っています。拓哉の元カノという、ちょっと気まずい関係性にも注目していただけたら嬉しいです(笑)。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

誰しも一度は立ち止まってしまう瞬間があると思います。そんな時にそっと寄り添い背中を押してくれる作品です。翻弄されながらも、もう一度前に進もうとする人たちの姿が、皆さまの心にも届きますように。ぜひお楽しみください。

内田理央

プロデュース・演出:宮木正悟コメント

数々の名脚本家を生み出してきた『フジテレビヤングシナリオ大賞』。その36回目の大賞に選ばれたのは石田真裕子さんの『人質は脚本家』という作品。“夢を諦めかけた脚本家がまさかの人質に!?犯人からは「この事件の続きを書いて欲しい」と頼まれ…さあどうなる?”という笑いあり涙ありの1シチューション逆転コメディです。主人公役の中尾明慶さん、犯人役の高橋克実さんは意外にもここまでしっかりと共演されたのは今回が初だそう。そんなお二人の熱い掛け合いが作り出す“どこか憎めない…応援したくなるキャラクター”は必見!更に物語のキーパーソンとなる内田理央さんの役どころにも注目です。脚本家の石田さん自身が、どうしても脚本家になるという夢を諦めきれずに一念発起して応募されたそうで、そんな石田さんの【脚本家=夢】に対する想いが詰まった今作。“人生をもがいて頑張る全ての人”への応援歌となるようなドラマになったと思いますので、是非お楽しみにして頂ければ幸いです。

キャスト&スタッフ

キャスト

中尾明慶
高橋克実
内田理央
マギー
今井悠貴
永島聖羅
林 勇輝
中脇樹人
渡辺杉枝
山本弓月
曽根田あすな

スタッフ

【脚本】
石田真裕子(第36回ヤングシナリオ大賞受賞)

【音楽】
石山惠之亮

【プロデュース・演出】
宮木正悟

【制作プロデュース】
遠藤光貴

【制作協力】
スイッチ

【制作著作】
フジテレビジョン