中学入試は時代を映す鏡です。
毎年どんどん増え続け、注目されているのが「あなたならどう考えるか」を問う問題です。
今回はそんな入試の最先端をいく問題に挑戦してもらいます。
國學院久我山中学の入試問題です。
コンビニエンスストアが初めて日本にオープンしたのは、1970年代でした。
初めは商品を売るだけでしたが、年金や水道光熱費など公共料金の支払い、コンサートチケット発券などのサービスも提供するようになりました。
まずは例題!
藤吉久美子くんの答えは…
世界中の人が来るため、各国の朝食や、昼食などを増やすと良いと思います。
高島彩くんの解答例は…
東京オリンピックには色々な国の人が来ます。色々な通貨もあるということで、コンビニエンスストアで各国の両替ができるとよいと思います。
『両替ができる』
平成28年の調査によると、58.8%の人がスマホを持っています。
最近よく目にするのが、道路でスマホを見ながら歩いている人です。
例えば、ドイツのアウクスブルクでは、信号機を路面にも設置し、歩きスマホをしていても目に入るようにしています。
アメリカのハワイでは、昨年10月から、歩きスマホをして道路を横断したら、罰金が科せられます。
中国の重慶では、歩きスマホ専用のレーンが設けられています。
日本ではまだ効果的な歩きスマホ対策がとられていません。
ここで問題!
モーリー・ロバートソンくんの答えは…
人の善意をもとにルールを作ると、必ずやぶる人がいるので、ある程度 強制することが必要だと思います。
例えば、歩きスマホをしている人をみつけると、その人の顔が大写しになって、みんなにその人の生年月日までわかってしまう、さらし者。
もう1つは、歩きスマホをしてない人はポイントが貯まって、買い物をする時にディスカウントしてもらえる、歩きスマホをしている人は決済の時になぜか人より高くなっているというように、アメとムチを厳しく設定すること…
つまり、個人の『自由意志にまかせない』という方法論です。
北野先生の採点:4点
塙宣之くんの答えは…
スマートフォンは、映像も見れるし、音楽も聴ける、若い人が集中しながら歩いてしまうということで、大きな事故につながると思うので、スマートフォンをもう一度、ガラケーに戻すことを全面的にやっていただきたい。
これをすでに実践している団体があります。浅草の漫才協会という組織は、約9割がガラケーです。みなさんぜひ漫才協会に入っていただきたい。
『今なら入会金たったの3万円です』
北野先生の採点:1点
岡田結実くんの答えは…
ケータイの中に重要な情報が入っていると思います。
歩きスマホをしている人はその情報を燃やすとか、ビリビリを流すとか考えていたんですが、将来に希望を持った方法が良いかなと思ったので…
『スマホに羽がはえて 1日スマホが空をとぶ』
北野先生の採点:0点
Toshlくんの答えは…
それぞれの年代の人たちが憧れたり尊敬する、スポーツ選手とか、芸能人とか、そういう人たちから直接話しかけてもらう。尊敬されている人から言われると、それに従ってみよう、実践してみようとか思う。
尊敬する方の真似をしようという心は誰にでもあるので。
『憧れ』
北野先生の採点:4点
高居玲奈さん、中学1年生です。
さらに彼女、小学生の頃、全国模試で何度も1位に輝いているスーパーキッズなんです。
スーパー中学生、高居さんの答えは…
私が考えた方法は、あえて歩道の幅を狭くすることです。歩道の幅が狭いと、人は自然に他人にぶつからないように注意して歩くようになると思います。あえて少し不便な状況を作ることで、歩きスマホをすることよりも、周りを意識するほうに考えがいくので、効果的な歩きスマホ対策になると思います。
今、政府が積極的に取組んでいる『働き方改革』ですが、AI(人工知能)の発達によって、人間が行う仕事の半分は不要になるという予測もあり、やがて仕事のやり方がすっかり変わってしまうのかもしれません。
そんな将来に備えて検討するべきだとされているのが、現在の社会保障制度に代わる『ベーシックインカム』です。
これは、政府が全ての国民に最低限の生活を送れるだけのお金を無条件で支給し、働かなくても食べてはいけるという、貧困者のない社会を目指すものなのです。
ここで問題!
光浦靖子くんの答えは…
私は独身で、長いこと1人で暮らしています。彼氏も長いこといないんです…そうすると実に感じるのが「夜が長い」。途方にくれるんですね、長い時間を潰せない。世の中から誰も私を欲していないって、困るの。
人間の究極は、「ありがとう」だと思います。誰にでも人のために何かをしたいという欲求があると思います。だから、私はズバリこれです。
『人のために動くと書いて働く 私は働きたい』
北野先生の採点:5点
ビートきよしくんの答えは…
人間はやっぱり働いた方が良いなと、今までの自分の経験からすると、働かないで遊んでばかりいると…こんな字も書けないような人間になるのです。
『働く!! いままでのケイケン アソブのもつかれる』
北野先生の採点:1点
劇団ひとりくんの答えは…
今から30数年前、ブラウン管の向こうで爆笑をとる男がいました。
ひとり少年は思いました。この人みたいになりたいって。それは、ここにいるたけしさんです。
ひとり少年は思ったんです。たけしさんみたいに面白くなりたい。たけしさんみたいにお金を稼ぎたいと思ったわけではないんです。面白くなりたいんです。
僕にとって最大の報酬は、お客さんの笑顔なんです。お金なんかじゃないんだ!
ただ、冷静に考えると、一万円と一銭ももらえない仕事、同じテンションでやれるのか? 僕も人間ですから、働く、働くけど…
『ボケのクオリティはちょっと落ちるかも』
北野先生の採点:4点
立川談笑くんの答えは…
人間が働く理由としては、まずお金、対価ともう1つは、社会の役に立っているかということです。立川談志は、落語について、本質は人間の業の肯定というふうに言います。どういう意味かというと、人間が怠けたいだとか、ただで寝転がって飯を食いたい、それを肯定してあげるわけですね。あなたは自分が不満足かもしれないけれども、それで良いんだと…これが例えば1つの、落語の本質なわけです。お笑いもそうですし、例えば対人関係で心を病んでいる人、そんな人のために寄り添うのは、AIにはできないわけです。さあ、そこで…
『人の心に寄りそえるのは人間だけ。 働きます!』
北野先生の採点:5点