笹目 虎太郎役 寛一郎さんインタビュー

2022.01.04 TUE. UPDATE
INTERVIEW 06

出演オファーを受けた時のお気持ちは?
単純に嬉しかったという思いがまずありましたけど、今回の役柄は、実年齢(25歳)より4歳上の設定なんですよね。例えば20歳のときの24歳くらいなら、ある程度分かる部分もあると思いますけど、30代に近いとちょっと見えていない部分もあって……。だから、「俺で大丈夫なのかな?」という心配な点もありました。
フジテレビのゴールデン/プライム帯の連続ドラマは初出演となりますが、その点に関しては?
地上波にお邪魔していいのかな、ということですね(笑)。局や時間帯のことよりも、連続ドラマにレギュラー出演すること自体、まだあまり経験がないので、慣れないことも多いと思いますが、頑張るしかないです。
台本をお読みになって最初に感じたことは?
僕らは記事を出される側ですけど、記事を出す側のお話ということが興味深かったです。僕が演じるのは、フリーのカメラマンなので出す側とはまたちょっと違うのですが、言葉の責任みたいなことは考えました。文章だけでなく、肉声とかでもそうだと思うんですけど、伝わり方というのは必ずしもひとつではないので、黒木華さん演じる凛々子たちが、どうそれに取り組んでいくかという部分が描かれていくので、この時代ともリンクするような作品だと思いました。
笹目虎太郎というキャラクターを演じるにあたって意識されたことは?
実は、あまり話せないんですよね(笑)。なので、こういう質問は困るんです。まあでも、主人公の瀬古凛々子とは何かしら接点があって……それが良いことなのか悪いことなのかは分からないですけど、笹目が凛々子のことをどう思っているのか、ということが段々明かされていくというか。それ以上はもう何も言えないです(笑)。
凛々子の近くに現れる存在ですけど……。
多分、見てくれる方も「何なんだ、コイツは?」という感じになると思います(笑)。そういうところを楽しんでもらえたら嬉しいですね。
制作サイドから何かリクエストはありましたか?
大人っぽく、というリクエストはありました。あと、笹目のバックグラウンドについても事前に伺いましたけど、僕のイメージとしては、最初はどこか胡散臭くありたいな、と思っているんです。「何故この人はこんなに良い人なんだろう?」という感じが、ひとつのギミックになってくれればいいなと思っています。
凛々子役を演じる黒木華さんの印象は?
ちょうど1年くらい前に一瞬共演させてもらったことがあったんですけど、チャーミングな方で、多分、とても芯の強い女性だと思います。凛々子のように、感情を表に出さないで無表情で長ゼリフを言うキャラクターもピッタリだと思いました。
男性陣も含め素敵な共演陣が揃いました。
『カンフルNEWS』編集部のシーンが凄く楽しそうなんです。僕は編集部の人間じゃないので、ちょっと蚊帳の外みたいな感じで、羨ましかったです。野村周平さん演じる下馬蹴人のキャラクターとかも凄く良いですし。
タイトルでもある『ゴシップ』という言葉を聞いて連想するものは?
ずばり、“情報の誤謬”ですね(笑)。ドラマの中でも描かれていきますが、どれだけ信ぴょう性のある情報なのか、ということですね。人して、そこはもうちょっとちゃんとしようよ、という思いはあります。そういう流れを変えるとまではいかなくても、何か考えるきっかけになるようなドラマになればいいなと思います。ちなみに僕は、ゴシップは全く好きじゃないです(笑)。
そういう記事もあまり読まない方ですか?
いや、ネットニュースを見ると、やっぱり開いてしまうんです。「酷い書かれ方しているなぁ」とか思いながら。「俺も気を付けよう」って(笑)。『カンフルNEWS』のみなさんには、良い編集者になっていただきたいですね(笑)。
普段の生活で、そういう怖さを感じることは?
僕は全然気にしていないんです。僕は別に……法律や社会のルールさえ守れば大丈夫だと思っています。結婚もしていないので、女の子とご飯に行っても何も問題はないですからね(笑)。
最後に、視聴者のみなさんへ向けて、メッセージをお願いします。
普段読んでいる記事やSNSの情報を読むにしろ、書き込むにしろ、ワンクッション考えて止まれるようなきっかけになるようなドラマになると思います。かつ、それをエンターテインメントして描いているので、いろいろ考えつつ楽しんでいただけたら嬉しいです。

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