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瀬戸夏美役 上野樹里さんインタビュー

※インタビューは第3話放送前に行いました。

撮影も進んでいますが、収録の様子はいかがですか?
「ドキュメンタリータッチで、一回戦で撮影を進めていくことが多いのでとてもスムーズです」
3話は夏美が大変なことになりますね。
「そうですね。2話の夏美は、赤ちゃんと自分の将来を心配する女子高生に、女医として女性の立場でアドバイスしたり、希望を持たせるようなキラキラした活躍を描いていただきました。しかし、3話の夏美は全く異なるお話になっています。監督も1、2話は金井(紘)さん、3、4話は相沢(秀幸)さんになりますので、どんなテイストになるのかが楽しみです」
上野さんは3話の夏美をどのように捉えていらっしゃいますか?
「2話までは、視聴者の方から“湊(山﨑賢人)をお願いします”、“湊の理解者でいてくれてありがとう!”という感想を多くいただきました。でも、3話は全体的にダークな夏美です。患者さんや湊のサポートをするというより、窮地に追い込まれた夏美の、パーソナリティーにフォーカスした回になっていると思います」
瀬戸夏美役 上野樹里さんインタビュー
3話以降の夏美をどのように見てもらいたいですか?
「4話から湊の成長が描かれていきます。それと同時に、高山先生(藤木直人)がなぜあんなに湊に厳しいのか?など、今まで描かれていないストーリーも始まります。夏美は湊と高山先生との間で、時には2人をケアしたり、本音をぶつけてみたり・・・ストーリーの流れの中で、3話の経験を踏まえた夏美が、上手く機能出来るように演じていきたいです。また、夏美を通しても、楽しんでいただけるように頑張りたいと思います」
現状、高山がなぜこんなに湊に厳しいのか?が、謎ですよね。2話では湊を認めるところもあったのですが…。
「そうですね、みなさんは湊に感情移入してご覧になられていると思うので、高山先生が鬼に見えると思います(笑)。
実際に外科医の方々のお話では、部下も上司も関係なく全員の意見を出し合うそうです。オペを成功させ、患者の命を守り抜く為です。高山先生は湊を医者として常にフラットに評価している一方で、なぜ厳しくあたるのかは、のちに描かれていきます
夏美から見た高山は?
「夏美自身は高山先生を優秀な先生だと思っています。私自身も高山先生は、この小児外科にいなくてはならない医師だと思って演じています。高山先生1人で、何人分の医師の仕事をこなしているのだろう?エースですよね。とてもリスペクトを持っています」
瀬戸夏美役 上野樹里さんインタビュー
間宮啓介(戸次重幸)に関して夏美はどう思っているのでしょう?
「2話・3話に関してだと、患者さんを助けることに関して夏美は1歩踏み出してしまうんですね。客観性を持った間宮は、小児外科を守ろうとし、夏美は目の前の命を何よりも優先します。そのせいで、科長とぶつかることがあります。夏美は湊と一緒に、病院内で起こるドラマを動かしていく最初のキャラクターの1人なんです
湊に関して夏美はどう思っているのでしょう?
「夏美も高山先生もすでに湊が医者として機能していることは認めています。人手の足りない医局としてもいてくれると助かります。でも、訴訟が多い小児外科では上手く働いてもらわなくてはいけないので、そこは夏美が目を光らせて行かなくてはいけません。その中で、夏美が湊をなるべくのびのびと成長させてあげたいという気持ちは常にもっているよう心がけています。湊をレジデントとして招いた司賀院長(柄本明)は遠くから湊を見守ってますが、夏美は近い現場で見守る存在ですね」
瀬戸夏美役 上野樹里さんインタビュー
湊は自閉症スペクトラム障がいを抱えています。
「夏美は湊に対等に接しているキャラクターです。そして湊の突拍子もないと思った行動が、後には理由があったことだと理解も出来ます。だから、いろいろな大人の事情に染まっていない湊のピュアな部分をどう伸ばして、守っていけるのか?が、夏美の役割だと思うんです。例えば、体が健康であっても、心に悩みを抱えていたり、逃げていることがあれば、それはある種、障がいとなってその人の人生を不幸にします。しかし湊は、いつも起こるあらゆる出来事を、心の中で障がいや問題と捉えず、父親や兄の事も素直に受け入れています。家族や患者の事が大好きなんです。仲間に悪口を言われても決して嫌いになったりしません。とても大人なところと子供なところが、湊自身の魅力と個性になっていると思います」

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