番組・イベント最新情報「とれたてフジテレビ」

2018.08.10更新

報道・情報

イギリスのダイバーが選ばれた理由とは！？

行方不明から18日…その救出劇ははたして、“奇跡”だったのでしょうか？実はその裏側には、“不可能”を“可能”にした7人のイギリスからのダイバーがいたのです。「あの日でなければ助からなかった…」世界中のプロダイバーが集結する中、なぜ彼らが選ばれたのでしょうか？実は、最初に少年たちを発見したのが彼らであり、その所属は、イギリス洞窟救助協会。彼らは「洞窟などでけがをした人たちを救助する」ことに特化した能力を持ち合わせていたのです。洞窟内のダイビングは“ケイブダイビング”と言われ、通常のダイビングとは全く違います。洞窟内なので、浮上しても水面に出ることはできず、水が濁れば自分がどこにいるのかもわかりません。そして今回の洞窟は芦ノ湖がすっぽり入るくらいの大きさ。実際、今回作業中に亡くなった元タイ海軍のダイバーもケイブダイビングの経験はありませんでした。そんな彼らですら、通常は「ダイバー4、5人で人一人を救出する」、そして「視野が完全に閉ざされてはいない水中での救助」をしています。しかし今回挑んだのは、「ダイバー1人が少年1人を救出する」こと。まして、少年たちの中には泳ぐことも満足にできない少年が…はたしてどうやって救うことができたのでしょうか！？

救出のためにイギリスのダイバーが考えた、知られざる救助方法とは！？

ダイバーの1人リックは、救助のために今回の作戦に参加した医師・ハリーに相談。
「君だったら子供に鎮静剤を投与するかい？」。リックの作戦は、“眠った状態”の少年にマスクを着け動かない状態にして、1人のダイバーが運ぶというものでした。当初は医師も反対したこの計画。しかし極限の環境で少年たちにパニックを起こさせない、唯一の方法だとリックは考えたのです。誰も経験したことが無い未知の救出作戦が始まりました。そして、一番の難所で恐れていたことが…。

救出劇の裏で奮闘していた「日本人たち」～日本の技術～

雨季のタイで日ごとに刻々と増す洞窟の水位。行われていたのは必死の排水作業。
しかし、雨が降り続く中、いくら排水をしてもなかなか排水の効果が見られません。流入を止めないことには…それには地表のどの地点から、洞窟に雨水が流入しているのかを突き止めることが必要だ…そう考えたのはJICA（国際協力機構）のタイ事務所でした。すぐさまJAXA（宇宙航空研究開発機構）と連携し、衛星データから作った高精度の地図をタイ当局に提供したのです！

番組では救出作戦の中心となった7人のイギリスダイバー全員（これは世界初となります）への取材に成功、その証言とそれに基づく再現を交え、救出劇の全容を放送します。

ほかには…

そんな中、想定外の事態に遭遇した地域の基幹病院がありました。212人の避難者と93人の患者…約300人を抱えつつも一夜を乗り切った岡山県倉敷市の「まび記念病院」。看護師はその詳細をメモに残していました。とっさの判断で患者を救った病院の対応、一方で見えてきた、災害対応の課題とは！？

50億の資産を残し、不審な死を遂げた紀州のドン・ファン。しかし、世界を調べてみるとその額をはるかに超える、1兆1800億円の資産を残して死んだ大富豪がいました。香港の女性企業家、ニナ・ワン。その巨額遺産をめぐる壮絶な争いの顛末を取材。

そして上半期、日本スポーツ界を揺るがしたさまざまな問題を緊急大激論します。

『Mr.サンデー』のスクープ取材で見えてくる事件の真実やカメラが捉えた世界のニュースの決定的瞬間。そして、ニュースの舞台裏にある感動ストーリーにご期待ください。

コメント

ダイバー全員の取材にあたったディレクター・メイズ・ジョナサン
（フジテレビ情報制作センター）

「ダイバーの一人と連絡が取れて取材ができるとわかり、すぐにイギリスに行きました。そのときははたして何人の取材ができるのか？わからなかったのですが、紹介を経て7月25日～8月1日までイギリス、アイルランド、スペインと渡って奇跡的に7人全員の取材ができました。実は（救出の中心的な人物だった）ジョンはBBCの取材以来、海外メディアの取材は一切受けていなかったので、半ばあきらめていたのですが、帰国の直前で、取材ができることになり、帰国の日程を変更して取材できたんです。今回、取材を通して、この救出がダイバーたちにとってもどれだけ危険だったのかよくわかったのと同時に、その強烈な責任感に心を打たれました。彼らが“自分たちはヒーローじゃない”と話していたことも印象に残りました」

チーフプロデューサー・宮下佐紀子（フジテレビ情報制作センター）

「洞窟が水で満たされていて、逃げ場のない、誰が死んでもおかしくない…そんなかなり特殊で危険な状況で、一種、賭といってもおかしくない救出を行ったダイバーたちの強烈な使命感と自負心は、詳細を聞けば聞くほど、ニュースだけではわからない、取材をしたからこそわかるものでした。
そもそもケイブダイバーは、洞窟という“未知”な世界にあこがれた人たち。そんな彼らが、今回、誰もやったことのない救出作戦に挑んだチャレンジ精神とチームワークを、この夏休みに是非、家族で見てほしいと思います」

番組概要

タイトル

『Mr.サンデー　あのニュースを総力追跡SP』

ゲスト

• 木村太郎
• 橋下徹
• ほか

スタッフ

チーフプロデューサー

宮下佐紀子

制作

フジテレビ情報制作センター