ヤンシナ脚本家応援プロジェクト by SUNTORY『きんつくろい -金繕い-』

2026.10.02更新

ドラマ

『きんつくろい』10月1日(木)制作発表イベントレポート 吉田鋼太郎&中島颯太が登壇!初共演の撮影エピソードを語る 思い出の品、ウイスキー、初恋と人生の原点――2人が作品にちなんだトークを展開!

左から)吉田鋼太郎、中島颯太

ヤンシナ脚本家応援プロジェクト by SUNTORY『きんつくろい -金繕い-』

10月8日(木)22時~23時34分放送

10月8日(木)22時から放送するスペシャルドラマ『きんつくろい -金繕い-』の制作発表が、10月1日(木)、フジテレビ本社1階・マルチシアターで行われ、主演の吉田鋼太郎と中島颯太(FANTASTICS)が登壇した。
本作は、サントリーとフジテレビによる「ヤンシナ脚本家応援プロジェクト」第3弾。第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した金民愛が脚本を手掛け、「金継ぎ」と「ウイスキー」を通して、切なくも温かな再生のラブストーリーを描く。世界的な評価を得ながらも山奥のアトリエで孤独に暮らす家具職人・柊恒一(ひいらぎ・こういち/吉田鋼太郎)と、将来に悩む大学生・守谷夏樹(もりや・なつき/中島颯太)が、割れたウイスキーグラスをきっかけに出会う。夏樹は、柊がかつて思いを寄せた女性・薫の孫。40年前に果たせなかった約束と世代を超えた出会いが、柊の止まっていた時間を動かしていく。

◆吉田鋼太郎が家具職人役に初挑戦!中島颯太は夏樹に「感情移入しやすかった」

最初のトークでは、作品やそれぞれの役どころについて質問。家具職人・柊を演じる吉田は、「主に椅子を作る家具職人で、頑固で寡黙、厳しい人です。一見とっつきづらいですが、きちんとした信念のもとに生きている人というイメージですね」と役柄を紹介した。柊に共感した点については、俳優としての自身の経験を重ね、「本当に自分が作りたいものではない作品がお客様に受ける、というジレンマを抱えているところは、僕らにも通じるものがあります。すべての作品に真正面から一生懸命取り組みますし、演出家の意向や作品の色に合わせていくのですが、“こうしてみたかったな”と思うこともある。本当に作りたいものがなかなか作れていない、という柊の葛藤には非常に共感できます」と語った。また、家具職人役に初めて挑戦した吉田は、金継ぎの作業も自ら行ったことを明かした。「手元を映すカットは吹き替えの方がやるのではないかと、勝手に思っていたんですけどね(笑)。そしたら“やってください”ということだったので、指導のもとでやってみました。実際に私がやっておりますので、ぜひお見逃しなく(笑)。初めてで難しかったけれど、楽しかったです」と撮影を振り返った。
一方、就職活動に悩み、自分の進む道を模索する夏樹を演じる中島は、「ヒューマンドラマが好きで、人の細かい心情を見たり考えたりするのが好きなんです。このドラマはリアルな愛を感じられる作品で、台本を読んでパワーをもらいました。金継ぎがグラスだけでなく、人の心もつないでいくのだと感じられて、『きんつくろい』の世界に入り込んでいました」と作品の印象を語った。夏樹の役作りについては、「カメラが好きだけれど仕事にできず、祖父母のことも含め、悩むことが多い青年だと感じました。ただ、悩んでいる姿を前面に出すのではなく、誰に対してもまっすぐ向き合う姿に僕自身も勇気づけられたので、応援したくなるようなイメージで演じました」と説明。自身との共通点を聞かれると、「全部重なるのではないか、もう夏樹なのではないかと思いました。カメラが好きなことも、アーティストを目指すか、サッカー選手になろうかと悩んでいた時期も重なります。誰かの助言で前向きになれたところにも共通点があって、すごく感情移入しやすかったです」と話した。

吉田鋼太郎

中島颯太

◆初共演の2人が互いの印象を語る!雨の中で撮影した焚き火のシーンにも注目

今作で初共演となる2人。中島の印象を聞かれた吉田は、「曲がったことが嫌いなやつなんですよ。だから、ちょっと僕はひるむんですけど(笑)。ものすごく優しいんです。そして、律儀でまっすぐ。非の打ちどころのない、気持ちのいい若者という印象ですね」と語った。中島は吉田について、「かっこいいです。ご一緒できると聞いてうれしかったですし、初めてお会いした時も“中島くん、よろしく”と気さくに話しかけてくださいました」と振り返った。さらに、「小さな声で面白いことをおっしゃる時もあれば、音楽やお芝居について真剣に話す時もある。いろいろな感情を経験されてきたからこそ、今の余裕や味わいがあるのだろうなと思いました。一言でみんなを笑わせる場面もたくさんあって、さすがだなと思いました」と話した。
撮影現場でのエピソードとして、吉田が挙げたのは、2人がテラスで焚き火を囲む場面。「満天の星を見上げるシーンなのですが、実際は大雨が降っていて(笑)。雨よけのタープを張って、たまった水を棒で突いて逃がしていたのですが、とうとう決壊して、目の前に水がバシャーンと(笑)」と、雨の中での撮影を振り返った。この場面は、吉田自身が特に好きなシーンでもあるという。「なかなか心を開かなかった柊が、夏樹のアプローチによって心を開き、自分の思いや、なぜ家具職人になったのかを初めて話すシーンです。とても好きです。その直後に水がバシャーンとなるんですけどね(笑)」と見どころを紹介した。中島が注目してほしいと挙げたのは、2人でウイスキーを飲む場面。「思い出や感情とともにウイスキーの味も変わるシーンなのですが、目を見合わせて“おいしい”という気持ちを込めて言う場面があります。その時の鋼太郎さんの表情がすてきなので、ぜひ見てほしいです!」と呼びかけた。

中島颯太(3)

◆吉田は52年前のギター、中島は金色のマイク!大切な「思い出の一品」を紹介

続いて、本作のモチーフである金継ぎにちなみ、2人が長く大切にしている「思い出の一品」を紹介。壊れたものに手を加え、再び大切に使い続ける物語に重ね、それぞれの宝物にまつわるエピソードを語った。
吉田が紹介したのは、母親に買ってもらったギター。「高校受験前にバンドに夢中になりすぎて、全く勉強しなかったので、母親にギターをたたきつけられて壊されたんです。激しい母親で(笑)。でも、受験が終わって進路が決まった後、伊勢丹に連れて行ってギターを買ってくれたんです」と、そのいきさつを明かした。「当時15歳で、今67歳ですから、52年前ですね。修理しながら使っています。母の思い出もありますし、時間がたつといい音になる。思い出の詰まったギターです」と、長年使い続けてきた一品への思いを語った。
中島の宝物は、EXILE ATSUSHIから贈られた金色のマイク。「『きんつくろい』ということで、“金”にもかけて金色のマイクです!」と紹介した。FANTASTICSのボーカルを決めるオーディションで、審査に残った9人全員に贈られたものだという。「ATSUSHIさんが、“ここまで来た皆さんは、並大抵ではない努力をして、夢を持って来てくれていると思う。このマイクを大切にして、今後も夢を諦めずに続けてほしい”という思いでくださったマイクを、今でもずっと大切にしています」と明かした。

吉田鋼太郎(2)

中島颯太(2)

◆吉田&中島が語る、ウイスキーを楽しむひととき

次の話題は、40年前と現在をつなぐ物語のキーアイテム「ウイスキー」。2人が、それぞれの楽しみ方を語った。ウイスキーを飲む時の最高のシチュエーションについて、吉田は「仕事も子育ても一段落して、みんなが寝静まり、やっと一人になれた時ですかね。一人のほうがウイスキーに合う気がします」と回答。中島は、「音楽を聴きながらウイスキーを飲むのが本当に好きです。レコードバーやジャズライブで、生演奏を聴きながら楽しむのも好きですね。1970年代の音楽を聴いて、“この時代に、この音を作っている人がいたんだ”と感じながら飲むのが好きです」と話した。
さらに、2人で一杯を囲むなら、という質問に、吉田は「開店直後の、夕日が差し込む路面のバーで、グラスをきらきらさせながら、ゆったり焦らず飲みたいですね」と回答。中島は「プライベートでテラスのようなところで飲んで、お芝居の話をたくさん聞きたいです」と答えた。

◆吉田が初恋相手との再会を語る!中島はサッカーから音楽へ進んだ原点を明かす

続いて、「ウイスキー」と、もう一つの重要なテーマ「初恋」にちなみ、「初好き(ウイスキ)トーク」を展開。シアターモールのメッセージボードに来場者から寄せられた「初恋の思い出」を、2人が選んで読み上げた。
自身の初恋について聞かれた吉田は、「どれを初恋と定義するか、ちょっと悩みますね」と切り出した。幼稚園や小学校でも好きな相手がいたと振り返りつつ、「中学3年生の時に両思いになって、高校に入ってからも文通を続けていた人がいるんです。その人が本格的な初恋かもしれないですね」と語った。当時は全寮制の学校に通っていたため、手紙が心のよりどころだったが、ある時、突然届かなくなったという。「それは苦しみましたよ。当時は携帯電話もないですし、電話をするとお母さんが出ますから、なかなかかけるのもはばかられて」と当時の心境を明かした。理由が分からないまま大人になったが、約6年前、テレビ番組を通して再会が実現。相手も手紙を書きたかったが、事情があって書けなかったと知り、約50年越しにその理由が分かったというエピソードに、会場から拍手が起こった。当時の自分に声をかけるなら、という問いには、「もう、かけようがないです。“50年後に会えることになるよ”と言っても、50年後ですからね。そりゃ長すぎるわ」と答え、笑いを誘った。
中島には、「人生で初めて夢中になったものや、今の自分の原点になっている“初好き”」について質問。「最初に好きになって、夢をつかみたいと思ったのはサッカーです」と明かした。小学生の頃はプロサッカー選手を目指していたが、中学3年生の時にドクターストップがかかり、長時間、紫外線を浴びることができなくなったという。「どうしよう、とグラスのように心が割れてしまって。その時に音楽に支えられたので、自分も音楽で誰かを支えられる人になりたいと思い、この道に進みました。今でもLDHでサッカー部を作るなど、サッカーも続けられているので、良かったなと思います」と、現在につながる経験を語った。当時の自分に伝えたい言葉としては、「今の感情や出来事が人生を作るんだよ、と伝えたいです。今はすごく落ち込んでいると思うのですが、それが今の幸せにつながるきっかけになったので、“チャンスだよ”と伝えたいですね」と話した。

吉田鋼太郎(3)

●放送まであと1週間!2人から視聴者へメッセージ

最後に中島は、「『きんつくろい』は本当にすてきなお話です。見てくださった方が“頑張ろう”と思えたり、優しい気持ちになれたりする作品だと思います。ウイスキーをゆっくり飲みながら楽しんでいただけるドラマです。つらかったことや悔しかったことも含めて、“今が一番幸せ”“幸せになりたい”と思えるような作品なので、たくさんの方に届いてほしいです」と視聴者にメッセージを送った。
続いて吉田は、「これまでたくさんのドラマに出てきましたが、初めてのタイプの作品です。ゆっくりと時間が流れ、人の心が変化していく。一度壊れたものは元には戻らないということを大前提に、それを戻そうとする。もし戻ったとすれば、何がその心を動かしたのかを、本当に丁寧に描いている作品です」と本作の魅力を語った。さらに、「中島颯太の演技が初々しくて、素晴らしいです。それも心が癒やされる一つの要因になっていますので、ぜひそのあたりも楽しんでいただければと思います」と呼びかけた。
40年前に果たせなかった約束と、将来に迷う青年との出会い。割れたグラスをつなぎ直す時間は、柊と夏樹の人生にどのような変化をもたらすのか。『きんつくろい -金繕い-』は、10月8日(木)22時から放送。過去への後悔や未来への迷いを抱えながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする2人の物語に、ぜひご期待いただきたい。

左から)吉田鋼太郎、中島颯太(2)

あらすじ

世界的な評価を得ながらも創作への情熱を失い、山奥のアトリエで家具の修理を請け負いながら孤独に暮らす職人・柊恒一(吉田鋼太郎)。ある日、就職活動中の大学生・守谷夏樹(中島颯太)が、「祖母の大切なものを壊してしまった」と、割れたウイスキーグラスを持って訪ねてくる。一度は追い返そうとする柊だったが、夏樹の祖母・薫が、かつて本心を伝えられないまま別れた幼なじみだと気づく。そのグラスは、柊が若き日にイタリアへ旅立つ前、「帰国したら一緒に飲もう」と薫と交わした約束の品だったのだ。「元通りにならなくても、傷ごときれいにしてほしい」――夏樹のまっすぐな言葉に動かされ、柊はグラスを金継ぎで修復することを決意する。割れたグラスの欠片を丁寧につなぎ合わせる時間を通して、過去にとらわれ新作を作れずにいる柊と、カメラを仕事にするか迷う夏樹は、世代を超えて少しずつ心を通わせていく。やがて、柊と薫の間にあった40年前の約束と、ある真実が明らかになる。戻らない時間や壊れてしまった関係を抱えた彼らは、それぞれの人生をどのようにつなぎ直していくのか。

フジテレビヤングシナリオ大賞概要

1987年に創設された、テレビドラマで活躍する若手脚本家を募集・育成するためのシナリオ公募。ドラマ・映画制作の現場に携わるフジテレビ関係者メンバーで厳正に審査される。受賞作品は特典としてフジテレビにてドラマ化されるため、作品を選んで終わりではなく、一緒にドラマを作っていくことにより、即戦力となる脚本家として活躍する人材を育成することを目的としている。大賞には賞金300万円、佳作には賞金各50万円が贈呈される。将来性のある脚本家を発掘・育成する若手脚本家の登竜門と言われ、2020年、一般社団法人「放送人の会」が主催する「放送人グランプリ2020」を受賞した。

≪主な受賞者≫
坂元裕二(第1回大賞・『東京ラブストーリー』『最高の離婚』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』他)
野島伸司(第2回大賞・『愛という名のもとに』『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』他)
橋部敦子(第6回佳作・『僕の生きる道』『フリーター、家を買う』『知ってるワイフ』他)
浅野妙子(第7回佳作・『大奥』『ラスト・フレンズ』他)
安達奈緒子(第15回大賞・『コード・ブルー 3rd season』『透明なゆりかご』他)
黒岩 勉(第20回佳作・『謎解きはディナーのあとで』『僕のヤバイ妻』『アンサング・シンデレラ』他) 野木亜紀子(第22回大賞・『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』他)
生方美久(第33回大賞・『silent』『いちばんすきな花』他)

オフィシャルサイト

フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作品・関連作品のTVer無料配信概要

≪配信期間≫
9/26~10/17 
≪配信作品≫
『時には母のない子のように』(第2回ヤングシナリオ大賞)
『アンプラグド(unplugged)』(第17回ヤングシナリオ大賞)
『さよならロビンソンクルーソー』(第22回ヤングシナリオ大賞)
『超限定能力』(第27回ヤングシナリオ大賞)
『リフレイン』(第29回ヤングシナリオ大賞)
『ココア』(第30回ヤングシナリオ大賞)
『パニックコマーシャル』(第31回ヤングシナリオ大賞)
『サロガシー』(第32回ヤングシナリオ大賞)
『踊り場にて』(第33回ヤングシナリオ大賞)
『瑠璃も玻璃も照らせば光る』(第34回ヤングシナリオ大賞)
『高額当選しちゃいました』(第35回ヤングシナリオ大賞)
『人質は脚本家』(第36回ヤングシナリオ大賞)
『最寄りのユートピア』
『ドビュッシーが弾けるまで』

【番組概要】

ヤンシナ脚本家応援プロジェクト by SUNTORY『きんつくろい -金繕い-』
<放送日時>
10月8日(木) 22時~23時34分
<出演>
吉田鋼太郎、中島颯太/西垣 匠、遠藤さくら(乃木坂46)/尾美としのり、朝加真由美 他
<脚本>
金 民愛(第33回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作受賞)
<演出>
清矢明子(『あなたがしてくれなくても』、『新宿野戦病院』、『最後の鑑定人』他)
<プロデュース>
栗原彩乃(木曜劇場『愛の、がっこう。』、『ナンバMG5』他 )
郷田 悠(FCC)(『続・続・最後から二番目の恋』、『最後の鑑定人』他)
<制作協力>
FCC
<制作著作>
フジテレビ

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。