『りんごと家族とタンザニア』

2026.09.29更新

報道・情報

第35回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品(制作:長野放送)

一成の両親とフィデア

『りんごと家族とタンザニア』

<10月6日(火)26時30分~27時30分>

りんご作りとタンザニア支援、家族の30年

小林一成は青年海外協力隊に志願し、派遣先のタンザニアで出会ったフィデアと結婚。帰国して長野に帰り、りんご農家を営みながら高齢の両親とともに暮らす。二人はタンザニアの孤児支援や孤児院建設を進めるも、コロナ禍などで困難に直面する。それでも歩みを止めずに活動を続ける夫婦。フィデアは義母の介護のために苦労をして資格を取得、みとりも経験した。異文化を超えた家族の絆と国際支援に奔走する小林家の30年間を描く。

異文化を超えた家族の絆と、国際支援に取り組むりんご農家の30年間の軌跡

長野県飯綱町のりんご農家に生まれた小林一成は、32歳で青年海外協力隊としてタンザニアに赴任し、現地女性フィデア(21)と出会い結婚した。異なる文化や価値観の中で育った二人は1996年に日本へ帰国。高齢の両親と同居し、言葉や生活習慣の違いを一つ一つ乗り越えながら、りんご農家としての新たな暮らしを築いていった。



(左から)娘のサラ、フィデア・一成夫妻

日本での生活に慣れていく一方で、フィデアの胸にはある夢があった。それは、母国タンザニアで母が続けていた孤児支援を、自分も継続したいというものだった。タンザニアは貧富の差が深刻で、孤児は約100万人にのぼるとも言われる。母が自宅で孤児たちを引き取り、育てている状況の中、支援をもっと広げたいと願うようになる。やがて一成とともに日本でも活動を開始し、募金や講演活動、NPOの設立を通じて、孤児院の建設や教育支援など活動の輪を着実に広げていった。

フィデア(中央)とタンザニア・スワッコの子どもたち

しかしその道のりは決して平坦ではなかった。コロナ禍や経済状況の悪化により資金難に直面し、活動の継続が危ぶまれることもあった。それでも二人は歩みを止めず、自宅では一成の母の介護を経験する。フィデアは苦労して介護資格を取得し、異国で家族を支える存在として奮闘した。活動開始から25年。タンザニアでは孤児院の卒業生たちが社会で自立し、今度は支援する側へと回るなど、新たな循環が生まれ始めている。さらに娘サラも独自の視点で支援の形を提案し、次世代へと受け継がれていく。番組は「りんご作り」「家族」「国際支援」という三つの軸を通して、小林家の30年にわたる挑戦と絆の物語を描いた。

コメント
ディレクター・東澤鈴美(長野放送管財)

「タンザニアから長野のりんご農家へと嫁いだ小林フィデアさん。これまで私たちは、彼女の歩みを幾度となく取材してきました。結婚25年を迎えた節目に久しぶりに訪ねると、そこには96歳となった義母の介護に真摯(しんし)に向き合う姿があり、その姿に心を動かされ、再びカメラを向けることにしました。フィデアさんは、自宅での介護に尽力する一方で、母国タンザニアでの孤児支援活動も続けています。課題に直面しながらも決して歩みを止めず、その傍らには、いつも夫・一成さんの支えがありました。番組では、一成さんのまなざしを通して、長野のりんご農家暮らし、家族の絆、そして国際支援の30年間を描きました。戦争などが絶えない世界の中で“小さな積み重ねが誰かの力になる”、そんな思いが届けば幸いです。また、番組のテーマとして思い浮かんだ曲“風に立つライオン”のイメージを随所に散りばめ、ストーリーに寄り添わせてみました」

【番組概要】

第35回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『りんごと家族とタンザニア』 (制作:長野放送)
≪放送日時≫
10月6日(火)26時30分~27時30分  ※関東ローカル
≪スタッフ≫
プロデューサー:伊藤晴彦(長野放送)
ディレクター:東澤鈴美(長野放送管財)
ナレーター:上小牧忠道(長野放送)
構成:阿武野勝彦(オフィスむらびと)
撮影:吉川勝義(長野放送管財)
音効:木藤秀久(ブレストスタジオ)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。