2026.05.19更新
バラエティ・音楽
トット(多田智佑、桑原雅人)
グランプリファイナル:5月16日(土) 18時30分~23時10分 ※放送済み
結成16年目以上の漫才師がしのぎを削る漫才賞レース『アサヒ ゴールド presents THE SECOND~漫才トーナメント~2026』。最終決戦となる「グランプリファイナル」が去る5月16日(土)、東京・お台場フジテレビ本社にて開催された。準々決勝からの全7試合が行われる「グランプリファイナル」には、金属バット、ヤング、タモンズ、黒帯、シャンプーハット、リニア、ザ・パンチ、トットのファイナリスト8組が一堂に会し、激しいトーナメントバトルを展開。白熱の戦いの末、多田智佑と桑原雅人による漫才コンビ、トットが見事優勝を果たした。
『THE SECOND~漫才トーナメント~』は、確かな実力を持ちながら広く世間に知られていないベテラン漫才師たちに、芸人人生のセカンドチャンスを手にしてもらうべく、フジテレビが2023年より立ち上げた“結成16年以上の漫才賞レース”。4回目の開催となる今年は、大会史上最多の152組がエントリーを果たしており、結成18年目のトットが、その頂点に立った形だ。
トットは、高校時代の同級生でありNSC大阪校27期生の多田と桑原が、2009年2月に結成したコンビ。『THE SECOND』2度目の挑戦となった今大会で、予選トーナメント「ノックアウトステージ32→16」ではブルーリバーを、「ノックアウトステージ16→8」では昨年準優勝の囲碁将棋を倒し、悲願のグランプリファイナル初進出。そして16日(土)のグランプリファイナルでは、1回戦でザ・パンチを293 - 275で下し、続く準決勝ではリニアと戦い、292 - 289の接戦の末に勝利。そしていよいよ迎えた決勝では、大会史上唯一の“4年連続ファイナリスト”である金属バットに281 - 264で勝利し、ついに『THE SECOND』4代目王者の座をものにした。
《1回戦・第1試合》
〇金属バット:293点(1点:0人、2点:7人、3点:93人)
●ヤング:279点(1点:0人、2点:21人、3点:79人)
《1回戦・第2試合》
〇タモンズ:289点(1点:1人、2点:9人、3点:90人)
●黒帯:283点(1点:0人、2点:17人、3点:83人)
《1回戦・第3試合》
●シャンプーハット:279点(1点:1人、2点:19人、3点:80人)
〇リニア:293点(1点:0人、2点:7人、3点:93人)
《1回戦・第4試合》
●ザ・パンチ:275点(1点:0人、2点:25人、3点:75人)
〇トット:293点(1点:1人、2点:5人、3点:94人)
《準決勝・第1試合》
●タモンズ:264点(1点:0人、2点:36人、3点:64人)
〇金属バット:296点(1点:0人、2点:4人、3点:96人)
《準決勝・第2試合》
●リニア:289点(1点:1人、2点:9人、3点:90人)
〇トット:292点(1点:0人、2点:8人、3点:92人)
《決勝》
〇トット:281点(1点:1人、2点:17人、3点:82人)
●金属バット:264点(1点:1人、2点:34人、3点:65人)
※全試合、ネタ時間は6分
※予選の観覧者やHP応募者など“お笑い好き”100名の方々が「とても面白かった(3点)」「面白かった(2点)」「面白くなかった(1点)」で採点し、合計点で勝敗が決定する
『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』グランプリファイナル試合結果
生放送終了後には、同局内で行われた記者会見にトットが登壇し、優勝までの道のりを振り返りつつ、喜びを語った。会見のMCは、『THE SECOND』初代王者のギャロップ(林健、毛利大亮)と小室瑛莉子アナウンサーが務めた。
◆まず、今の率直な心境をお聞かせください。
多田「めっちゃうれしいです!」
桑原「不思議な感じがします。現実なんかなって…だって、俺らやで?」
多田「そう、本当に今まで何もなかった俺たちなんですよ?(笑)夢のようです」
◆今日の戦いを振り返って、いかがですか?
桑原「最初はどうなるのかわからなくて緊張していたんですけど、1本目ですごく笑っていただいて。そこからは肩の力が抜けて、いつもの劇場と同じ感じでできました」
多田「確かに1本目は、(所属事務所である)吉本(興業)の社員から“長いこと吉本おるけど、あんなに緊張した顔で漫才やってるヤツは初めて見た”と言われたんですが(笑)、2本目からはいつも通りできたんじゃないかなと」
トット(多田智佑、桑原雅人)
◆優勝を報告したい人、感謝の気持ちを伝えたい人は?
桑原「やっぱり、奥さんと子どもに…」
多田「“ディズニーランドに行きたい”と言ってるのでね、これを機に…」
桑原・多田「いや、おらへん、おらへん、おらへん!(笑)」
桑原「僕は、番組の中でもVTRでメッセージをくださった、かまいたちさんですね。いつも心配して、応援してくださっているので。売れっ子の先輩が“こいつら、おもろいねん”と言ってくださっていたことが、“ウソじゃなかったでしょ?”って世間に証明できたような気がしてうれしいです」
多田「僕は、やっぱり両親と、あとは長く支えてくれた芸人仲間ですかね。舞台でスベったときも、楽屋に戻ると“あそこは面白かった”と言ってくれる仲間がいたから、自分を信じることができた。本当に感謝してます」
◆MCの東野幸治さん、ハイパーゼネラルマネージャーの有田哲平さん、スペシャルサポーターの博多華丸・大吉さんといった、そうそうたる面々に見守られながら漫才をするのは、どんなお気持ちでしたか?
桑原「普段テレビで見ている人たちなので、わけわからんかったです。すごすぎて逆に気にならなかったというか、画面越しに見ているような不思議な感覚でした」
◆優勝の副賞として、フジテレビ系22番組出演権が贈られます。楽しみにしている番組は?
桑原「(パネルを見ながら)『(さんまの)お笑い向上委員会』『ネプリーグ』…」
多田「『ネプリーグ』でトロッコ乗れるってことですか?やったー!」
桑原「違和感がすごそうですけど(笑)。…えっ、『逃走中』?俺らが逃走するってこと?」
多田「そりゃ追いかける側ではないやろ(笑)」
桑原「『かまいまち』は、一番リラックスできそうですけどね」
多田:「あと、『タイムレスマン』も出られるんですか?」
桑原:「“タイプロ(timelesz project)”、めっちゃ見てたで!?」
多田「俺も見てたわ!やばっ!!」
桑原「timeleszのみなさんにも、『THE SECOND』で優勝したことはちゃんと言っておいてくださいね。“こいつら誰?”ってならないように(笑)。あと、多田ちゃんは『(千鳥の)鬼レンチャン』は出たいでしょ?」
多田「そうですね、僕はCDデビューもしてますんで、ぜひ!」
右)小室瑛莉子アナウンサー
◆今回の優勝は、自分たちの漫才の形を貫いた結果なのでしょうか?それとも、何か変えたことはあるのでしょうか?
桑原「自分たちには何かが足りてないとは思っていて、実はずっと変え続けてました。それが今年、ピタッとハマったのかなと。今年は、より普段の2人の会話に近づけたんですよ、ラジオのときの会話をそのままネタにしたみたいな感じで。ウケるかどうかわからなかったんですけど、思いっきりやってみたら、芸人仲間がすごく笑ってくれたんで、“これ、おもろいんや”って確信が持てたというか」
多田「これまでずっと、自分たちは間違ってはいないんだろうなと思いつつ、どうにかお客さんに笑ってもらえるよう、試行錯誤を続けてきた感じはありますね」
◆前回の「ノックアウトステージ16→8」から、今日の「グランプリファイナル」まで、どういう準備をされてきたのでしょうか。
桑原「実は3本目にやるネタは意見が分かれてたんですけど、ぎりぎりのタイミングで多田が“お前のやりやすいほうがええんちゃう?”と言ってくれまして」
多田「(トットは)よくも悪くも桑原なんですよ。桑原が乗るか乗らないか、なので」
桑原「いやいや、びっくりですよ。普段はこいつ、絶対に譲らないんですよ!?364日譲ってなかったのに、マジで今日だけ譲ってきたんです!」
多田「(笑)。3本できることもなかなかないのでね、勝ち負けというよりは、後悔のない選択、2人が気持ちよくできるのはどちらか、というところで選びました。結果的に、すごくいい選択だったと思います」
◆優勝賞金1000万円の使い道は?
桑原「まぁ、現実的なことよりは、おもろい使い道を…」
多田「現実的なのは、ドラム式洗濯機とダイソンの掃除機なんですけど(笑)」
桑原「1000万円ライブをやる、というのもありえますね」
多田「いや、それはあなたの500万円でやってください(笑)」
左から)小室瑛莉子アナウンサー、ギャロップ(林健、毛利大亮)、トット(多田智佑、桑原雅人)
◆金属バットが最後の決勝戦で3本目のネタを披露していたとき、お二人はどういう気持ちでしたか?
多田「こいつら、どういう心臓してんねん、と思いました(笑)」
桑原「僕らは“優勝したい”やけど、金属(バット)は“とにかく自分らがおもろいと思うことをやりたい”を貫いていた気がして。ただ、それにしても本当にとんでもないことをやってましたよね?(笑)何より、あのネタをやり続けられるのがすごいですよ」
多田「特に、友保(隼平)がすごいなと。同じツッコミとして」
桑原「金属の3本目を見て、俺ら2人は『THE SECOND』に対して、めちゃめちゃ真面目に取り組んでるなと思いました(笑)」
多田「でも実際、負ける可能性は全然あるぞとは思ってましたよ」
桑原「そうですね。100人全員3点でも驚かないし、全員1点でも驚かない、みたいな感じでした」
◆優勝が決まった瞬間、桑原さんは「『THE SECOND』おもしれえじゃん!」とおっしゃってましたが、具体的にどこが面白いと思いますか?
桑原「いろんなスタイルの漫才を見られるのが、『THE SECOND』の一番の面白さだと思うんですけど、エリートじゃなくて、1回負けている人たちが思いっきりやっている漫才だから、人生がにじみ出てる。若手の漫才師には絶対できない面白さだと思います」
多田「どの組も、4分では表現できないことをやっている。言葉の選び方から表情まで、空気を崩さないようにずっとおもろい温度をキープしながら漫才をする、というのは腕がないとできないと思うんです。それを見せてもらえるのが、この大会のすごさやと思いますね」
桑原「だいたいあんなパンチパーマの顔芸で笑わせる人(※ザ・パンチのパンチ浜崎)、他におらへんもんな(笑)」
多田「シャンプーハットさんにしても、後ろを向いてて、ただ振り返る、それだけで面白いのって、歴があるからできることだと思うんです。勉強になりますね」
◆それぞれ、お互いに相方にかけたい言葉は?
桑原「僕はお笑いが好きですけど、彼はそんなんじゃなく、ふわっとこの世界に入ってきた人間なんです。この世界に引っ張ってきた責任は感じていたので…“よかったね”と言いたいです」
多田「他人事やな(笑)。でもシンプルに、彼が誘ってくれたから僕は芸人になったし、一度解散したときも“もう1回やろう”と言ってくれた。この世界にいられることがすでに奇跡なのに、こんな大きな結果まで残せて…“ありがとう”、ですかね」
桑原「いや~、ようやったよな、ほんまに」
多田「…そうですね、はい、“ありがとう”…」
桑原「ちゃんと言えや!照れるな!」
多田「お前は“よかったね”って言わんとあかんのちゃうんかい!」
トット(多田智佑、桑原雅人)
◆優勝した今だからこそ言える、一番つらかったこと、しんどかったことは?
桑原「東京に来て『M-1グランプリ』の2回戦で落ちたときはつらかったです。大阪時代は割と知ってもらえているのでやりやすかったんですけど、“こいつら誰やねん”という空気の中、自分らはこの程度なんやって、はっきり結果が出てしまったので」
多田「今のスタイルのネタをやり始めたときも、最初はけっこうスベってましたから。そこからずっと3年くらい、単独ライブでさえスベってましたからね。その時期はつらかったです」
桑原「でも、俺たちがおもろいと思っている先輩や仲間の芸人が“トットはおもろい”と言ってくれるので、それだけを頼りにやってた感じですね」
◆これから世に出ていくと思いますが、トットの芸人としての強み、武器は何でしょうか?
桑原「僕は、理論的に見えるけど感情的。すぐスネて文句を言う。わがままで他責。大人にあるまじき部分があります」
多田「40歳にもなって(笑)」
桑原「で、多田ちゃんは、おバカというか天然だけど、頑固で変わってる部分もある。こんな2人やから、すぐケンカするんですよね」
多田「そう、めちゃめちゃ揉めるんですよ。でも、そこを隠さずにやってるのが、いいところなんじゃないかと思います(笑)」
トット(多田智佑、桑原雅人)
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