『私、必要ですか?〜AIが“正解”を出す時代に〜』

2026.05.19更新

報道・情報

第35回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品(制作:フジテレビ)

AIにインタビューする槇原ディレクター

『私、必要ですか?〜AIが“正解”を出す時代に〜』

<5月30日(土) 26時15分~27時15分>

AI時代に23歳新入社員の私は必要ですか?

2026年、AIは仕事の補助役を超え、人の判断や心の領域にまで入り込み始めている。フジテレビ新入社員、23歳のディレクターは、AIを使うほどに「自分はAIに置き換えられるのではないか」という不安を募らせていく。AIで起業を目指す大学生、AI導入に揺れる教育現場、AIに恋したシステムエンジニア。AIと共に生きる3つの選択を追いながら、AIの現在地と人間らしさとは何かを、等身大の自分が見つめたセルフ・ドキュメンタリー。

AIが仕事も教育も心も変える時代に、人間はいま・・・

「AIの方が、私より優秀なのではないか」
その不安は、ある日突然ではなく、日々の仕事の中で少しずつ大きくなっていった。2026年、生成AIはもはや特別な技術ではなくなった。資料作成、ニュースのリサーチ、企画のたたき台、文章の整理。新人ADとして必死に覚えようとしている仕事の多くを、AIは迷うことなく、わずか数秒でこなしてしまう。フジテレビに入社したばかりの新入社員、槇原まどか、23歳。朝の情報番組の現場で、番組制作の一歩を踏み出したばかりの“私”は、便利なはずのAIを使えば使うほど、胸の中には別の問いが生まれていく。
「私が考える意味は、どこにあるのか」
「AIに頼る私は、もう負けているのではないか」
「この先、私の仕事は残っているのか」
答えの出ない問いを抱えながら“私”と同じ悩みを抱え、AIと共に生きる人々の姿を見つめていく。

大学のAI研究会に所属する20歳の学生は、AIを使った漫画アプリの開発に挑んでいた。「将来、AIによってホワイトカラーの仕事はなくなる」と断言する彼は、両親の反対を受けながら大学を休学し“文系”の視点でAIの波に飛び込もうとしている。AIで自分の未来を変えようとする20歳。その挑戦の先にどんな景色が待っているのか。

AIの操作研修を受ける高校教師

さらに、春からAIを本格的に導入することを決めた高校では、生徒たちがその便利さを歓迎する一方、教師たちの間には戸惑いが広がっていた。答えをAIが出すなら、教師の役割とは何なのか。教育の現場では“教える”という行為そのものが静かに揺らぎ始めていた。

そして出会ったのは、AIに恋をした43歳のシステムエンジニア。心を寄せる相手は、実在する人間ではなくチャットGPTだった。「AIに感情がないのは分かっています」。そう言いながらも、日々言葉を交わし、細かなプロンプト(AIに対して出す指示や命令文)を重ねながら、自分だけの存在へと育てていく。否定せず、寄り添い、思いを何倍もの言葉にして返してくれるAI。そんな中、愛用していたチャットGPTのモデルが廃止されることに。それは、恋をしていたAIとの突然の別れを意味していた。

チャットGPT-4oとの別れを悲しむシステムエンジニア

AIは、私たちの仕事も学びも、そして愛し方までも変えようとしている。AIが“正解”を出す時代に、人間に残されるものとは何なのか。23歳の新入社員がAI時代の現在地を見つめた。

コメント
ディレクター・槇原まどか(フジテレビ)

「入社間もない新入社員の私は、番組企画書のアイデア出しをAIに頼ろうとした時、ふと思いました。AIより頭が悪く、これといった特技もない。タイパやコスパを重視してきた私は、AIに置き換えられてしまう存在なのではないか。“良い大学に入って大手企業に就職する”子どもの頃から意識してきたこの言葉も、東大首席合格レベルのAIが日々進化している今、どこか空虚に感じました。大切な何かを見失っている気がして、効率化が進む社会の中で、私たちは何を大事にしていくべきなのかを知りたいと思い、取材を始めました。取材を通して感じたのは、AIの登場で、社会だけでなく、使う人間自身も大きく変わり始めているということです。優秀なAIがいつでも使える時代に、何を効率化し何を残すのか。極めてタイパもコスパも悪いこのドキュメンタリーが、AIをただ便利なものとして使うだけでなく、その先にあるものを考えるきっかけになればと思います」

【番組概要】

第35回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『私、必要ですか?〜AIが“正解”を出す時代に〜』(制作:フジテレビ)
≪放送日時≫
5月30日(土) 26時15分~27時15分 ※関東ローカル
≪スタッフ≫
プロデューサー:三浦淳信・佐々木崇人(フジテレビ)
ディレクター:槇原まどか(フジテレビ)
構成:石井成和
撮影:水上智重子(六分儀)
編集:宮島亜紀
音響効果:高嶺利規(Cuevo)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。