2025.11.27更新
ドラマ
國村隼
12月24日(水)22時~23時34分
フジテレビでは、12月24日(水)22時より、國村隼主演のスペシャルドラマ『ドビュッシーが弾けるまで』を放送することが決定した!本作は、最愛の妻を失い人生の時計が止まってしまった男と、ピアニストの夢を絶った青年が偶然出会い、“ピアノ”と“ウイスキー”をきっかけに心を通わせ、互いの人生を奏で直していく奇跡を描く。國村は本作で、クロード・ドビュッシーのピアノ名曲『月の光』など本格的なピアノ演奏に初挑戦する。クリスマスイブの夜に視聴者の心をじんわりとあたため、挑戦する勇気をくれる、そんな1夜限りの特別な時間をお届けする。
本作は、最愛の妻を失い、ふさぎ込む男・渡会喜一郎(わたらい・きいちろう/70)と、才能を持ちながら夢を諦めた青年・佐々木匠(ささき・たくみ/28)の世代も性格も異なる二人の男たちが、思わぬきっかけで始まったピアノのレッスンを通して心を通わせ、止まっていた人生の時間を再び動かしていくヒューマンドラマ。美しい『月の光』の旋律をめぐる交流と、ウイスキーを飲み交わす時間を通じて、二人はそれぞれの過去や傷と向き合い、やがて未来への一歩を踏み出していく、喪失から再生の過程を描く。
國村が演じるのは、商店街で代々続く小さな時計店を営む職人気質の主人公・喜一郎。2年前に最愛の妻・小百合を失い、人生の時間も止まってしまったような感覚で孤独な日々を送っていたが、ある日レストランから聞こえたピアノの演奏に足を止め、ピアノを演奏していた青年・匠と出会う。喜一郎は、「ドビュッシーの『月の光』を弾いてほしい」という小百合の生前の願いを叶えるため、匠とピアノレッスンを始める。その姿を見ていたかのようなタイミングで、亡くなったはずの小百合から手紙が届くようになり・・・。喜一郎は小百合の願いを叶え、無事『月の光』を弾けるようになるのか、そしてその過程での喜一郎の再生の物語を、ぜひ見届けていただきたい。
國村は『ガキ帝国』(1981年)で映画デビュー。以降『ブラックレイン』(1989年)では新世代のヤクザ役を演じて話題となり、その他『キル・ビル』(2003年)、『哭声/コクソン』(2017年)、『MINAMATA』(2021年)など海外映画へも出演し、様々な賞を受賞。その他映画では、『シン・ゴジラ』(2016年)、『太陽の子』(2021年)、『碁盤斬り』(2024年)などにも出演し、ドラマでは、『ナニワ金融道4』(1999年/フジテレビ)、連続テレビ小説『芋たこなんきん』(2006年/NHK)、『行列48時間』(2009年/NHK)、『雲霧仁左衛門』シリーズ(2015-2025年/NHK-BS)、『海に眠るダイヤモンド』(2024年/TBS)、『秘密』(2025年/カンテレ・フジテレビ系)、『ひとりでしにたい』(2025年/NHK)などでの演技も注目を集める。来年は海外ドラマ『SHOGUN/将軍』シーズン2の出演も決定している。硬派な役、狂気を秘めた役、あたたかな父親像まで幅広い役柄を演じ分け、長きにわたり映画・ドラマ・舞台を牽引してきた名優・國村隼が、自身の芸歴50周年を迎える記念すべき年の締めくくりに、本作で初めてのピアノ演奏に挑戦することに。多忙なスケジュールの合間を縫って現在、ピアノの猛練習に励む。節目の年に新たな挑戦をする國村の姿に、ぜひご期待いただきたい。
本作で脚本を手掛けるのは、第36回ヤングシナリオ大賞で “大賞”に輝いた、新進気鋭の脚本家・石田真裕子。その第36回大賞受賞作『人質は脚本家』は“脚本家が現実のドラマに巻き込まれたら”というユニークな発想から生まれた逆転コメディドラマで、12月20日(土)14時30分からフジテレビほかにて放送されることが決定している。この度の『ドビュッシーが弾けるまで』は、石田のヤングシナリオ大賞受賞後、初めて書き下ろす作品となる。坂元裕二、野島伸司、野木亜紀子、木曜劇場『silent』(2022年/フジテレビ系)の生方美久など、数多の人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した石田が手がける本作にもご期待いただきたい。また『監察医 朝顔』(2019年・2020年〜2021年)、『PICU 小児集中治療室』、『波うららかに、めおと日和』で監督を務めた平野眞が、石田の描く世界を丁寧に紡ぐ。さらに、國村演じる喜一郎にピアノを教え、喜一郎の人生を再び動かすきっかけとなった「夢を絶った青年」を演じるのは誰なのか、近日公開される続報もお楽しみに!
★國村隼
・今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「本を読ませていただいた時に“すごく温かでクリスマスイブにぴったりなお話だな”と思いながら読んだんです。と言いつつ“僕ピアノってやったことないけどどうしよう”というのが一番最初の印象で、「本当に大丈夫かな」という気持ちがまず最初に来ましたね」
・今ピアノ練習の進捗状況はいかがですか。
「今練習していますが、撮影までになんとか必要とされることができるように…本当に鍵盤ってどれがどうなのかというところから始まったので、まだ不安は残っていますけれど、先生に導かれながら、ある程度まではどうにか出来るかなと自信も少しづつ芽生えてきています」
・ご自身の50周年というタイミングで、本作で主演を務めることへのお気持ちをお聞かせください。
「メインもサポートも役を演ずるという事では同じなんですが、主役という役割は真ん中に立ってドラマの世界を回していくわけで、サポートする時よりも作品自体の一つ別の荷物を背負わなといけないと思います。やっぱり実際に観てくださる視聴者の皆さん、僕の感覚で言うと“お客さん”という感覚ですけど、お客さんにとって本当に楽しんでもらえるものにしなければいけないという気持ちを普段よりも強く、責任感を感じながら今ピアノの稽古をしています」
・台本を読んで、作品に持った印象をお聞かせください。
「オーソドックスなストーリーテリングですが、それがゆえに今たくさんあるドラマとは逆に新鮮なイメージでお客さんは捉えてくれるだろうなと思っています。ストレートな物語のなかから、それぞれの登場人物のキャラクターの思いがストレートに伝わってくると思います。一年の終わり、聖夜のひと時に久しぶりに家族で、また一人で観るのも心が温まってくる、そんなドラマです。“今だからこそ新しく感じられる”ような作品になればいいし、そうなるんじゃないかなと思います。」
・ご自身が演じられる渡会喜一郎という役はどういう役だと受け止めていますか。
「とっても不器用な人だなって。言葉足らずというか、本当はシャイで聞きたいことも聞けないような、ものすごく引っ込み思案なところもあるだろうし。ただしこの人の場合は外からはそう見えないというか、よくいる偏屈なおじさんといわれる人ではあるだろうと(笑)。ただ奥さんへの思いを、奥さんはわかってくれているけれど、いや、分かっていてくれていただろうとの思いを持ってはいるんです。ピアノに触れる事でこの人の人生も少しずつ温まっていくんだろうなと思います。喜一郎はこの世代の日本の男の典型なのかもしれませんね。若い女性脚本家さんの書かれたこの男をベテランの演出家と共に手を携えて立ち上げていこうと思っています。」
・最後に放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いいたします。
「今回私がやらせていただくことになった『ドビュッシーが弾けるまで』。放送もなんとクリスマスのイブだということで、クリスマスにふさわしいお話だなと思います。クリスマスは色々予定もあると思いますが、よかったらお家でこのドラマをご覧ください。あったかくなると思います。」
★鈴木康平(プロデューサー)
「ドラマ作品が数ある中で、このような温かな質感のドラマを、クリスマスイブの夜に、地上波でお届けできることに、深い意義を感じております。この物語を紡いでくれたのは、新人脚本家・石田真裕子さん。ほんの1年前まで、会社員として、母として、日常を生きていた石田さんが、『ヤングシナリオ大賞』をきっかけに、脚本家としての新たな人生を歩み始めました。メガホンを取るのは平野眞監督。『監察医 朝顔』『PICU』そして今年も『波うららかに、めおと日和』など、長年にわたり人々の心を打つドラマを生み出してきました。そして、主演は國村隼さんです。国内外でキャリアを重ね、俳優生活50年かつ70歳を迎えられた節目の年に、本作の魂を担っていただけることになりました。新人脚本家の瑞々しい感性に、監督の熟練の演出、そこに加わる円熟味のある名優の芝居。確かに心に響く贈り物のような作品を、クリスマスイブの夜にお届けします。ご期待ください」
★平野眞(監督)
「素敵な脚本、スタッフ、キャストが集まってくれました。感謝を忘れずに心してお届けします。「忘れたくない事を大事にとっておくためにその想い出と一緒にお酒を飲む」観ている人にも置き換えられる心温まる物語です。
最愛の人を亡くし、生き甲斐を見つけられずにいた70歳の男が再び立ち上がる過程を國村隼さんをはじめとする俳優が奥深いお芝居で魅了する切ないラブストーリーをお楽しみください」
★石田真裕子(脚本)
「伝えられなかった言葉や、叶えられなかった夢。誰しもが持つそんな小さな後悔の欠片を、つなぎ合わせるような気持ちで書かせて頂きました。喜一郎と匠の素敵な挑戦が、誰かの背中をそっと押してくれますように。何かを始めるのに遅すぎることなんてありません!」
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。