『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』

2025.09.22更新

ドラマ

完成披露試写会&舞台挨拶レポート!三谷幸喜、菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、小林薫、アンミカ、西村瑞樹、大水洋介、ひょうろくが登場!

左から)大水洋介、西村瑞樹、小林薫、神木隆之介、菅田将暉、二階堂ふみ、浜辺美波、アンミカ、ひょうろく、三谷幸喜

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』

10月1日(水)スタート 毎週(水) 22時~22時54分 ※初回30分拡大(22時~23時24分)

10月1日(水)の初回放送に先がけ、「丸の内ピカデリー」にて第1話完成披露試写会が開催!司会進行の西山喜久恵アナウンサーの呼び込みで、上映への期待が高まる場内に三谷幸喜、主演の菅田将暉らが登場し、場内は大きな歓声と盛大な拍手に包まれた。
この日は、脚本の三谷幸喜と主演の菅田将暉をはじめ、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、小林薫、アンミカ、西村瑞樹(バイきんぐ)、大水洋介(ラバーガール)、ひょうろくの10名という豪華メンバーが集結した。

後列左から)西村瑞樹、大水洋介
前列左から)二階堂ふみ、浜辺美波、三谷幸喜

本作は三谷幸喜25年ぶりの民放GP帯連ドラ脚本となる、完全オリジナルストーリー。西山アナの「お帰りなさい!」の言葉に「ただいま!」と三谷が返すと、会場中から温かい拍手が降り注いだ。半自伝的作品という言葉には、「半半半自伝くらいなんです。若かりし頃の2ヵ月ほどの体験をもとに作った物語なので、事実は7%くらいで」 と語り、三谷節にキャストたちも笑い声をあげていた。
演劇に情熱を燃やしながら、自身が立ち上げた劇団から追い出されてしまった若手演出家・久部三成(くべ・みつなり)を演じるのは、3年半ぶりの連ドラ主演となる菅田将暉。菅田が三谷とタッグを組むのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)以来2度目だ。その三谷脚本の魅力を「群像劇の中で、誰一人暇じゃないというか。誰が主人公かわからないくらい、登場人物の一人ひとりが、前のめりに、マイペースに生きているというのが、脚本を読んでいて楽しいポイントですね」と熱く語った。

菅田将暉

この日の登壇者のうち、菅田以外は全員が三谷脚本作品初参加。三谷脚本作品が「映像の世界に憧れを持ったきっかけ」という二階堂ふみは、ミステリアスなダンサー・倖田リカ(こうだ・りか)役を演じた日々を振り返り、「連日ダンスの練習もあって、ダンスシーンのプレッシャーがあったので、そこで結束が強くなりました。菅田くんがトレーニンググッズを持ってきてくれたり、(小林)薫さんやアンミカさんがトレーニング法を教えてくださったり。前室ではずっとみんなで喋っていたので、スタジオに入ったときも自然と空気が温かい状態でお芝居ができる、すごく楽しい現場でした」とコメント。同じダンサー役のアンミカも「みんなで切磋琢磨しながら励ましあって、現場の雰囲気はめちゃくちゃ良かったですね」と、和やかな現場だったことをうかがわせた。
神木隆之介は、新人の放送作家・蓬莱省吾(ほうらい・しょうご)役。三谷自身がモチーフの役ということで、「どれくらい三谷さんの喋り方や動き方を取り入れるべきなのかと悩みましたが、その意識では菅田の芝居の熱量を受け切れなくて、途中からは蓬莱省吾として生きるようになっていきました」と、演技の裏にあった苦悩を明かした。
巫女・江藤樹里(えがしら・じゅり)を演じる浜辺美波は、この日の登壇者の中で最年少。自分が生まれる前の渋谷を再現した、巨大なオープンセットでの撮影について、「現場に入った瞬間、80年代の空気を肌で感じられて、“これか!”と思いましたね。その中でも、どこでも歩きながらでも、みんながタバコをふかしていることに驚きました!」と、若い世代ならではの発見を語った。また菅田も、巨大なオープンセットでの撮影を振り返り「見たことないです、あんな規模のオープンセット!1つの道が建物まで丸ごと撮影セットとして組まれるなんて、初めてでした」と、興奮した様子で語っていた。

後列左から)ひょうろく、アンミカ、西村瑞樹、大水洋介
前列左から)小林薫、神木隆之介、菅田将暉、二階堂ふみ、浜辺美波、三谷幸喜

ジャズ喫茶のマスター・風呂須太郎(ふろす・たろう)を演じる小林薫にとっては、本作は懐かしい時代の物語。三谷脚本作品への参加は意外なことに初めてだったが、「才能ある人たちばかりで、毎日がにぎやかで刺激的で、とっても楽しかったですね」と振り返った。現場では、ジャズ喫茶の従業員役のひょうろくに演技や料理について教える機会も多かったそうで、ひょうろくが「すごく好き、大好きです!こんな素敵な人がいるんだって思いました」と感謝を伝える一幕も。
アンミカが演じるのは、二階堂演じるリカの同僚であるダンサー・パトラ鈴木。連ドラへの出演、しかも三谷脚本作品への出演が念願で、撮影は夢のような時間だったそうだ。「本当に温かい現場で、裏も表もさらけ出しあいながら一緒に過ごして、本当に幸せな時間でした。人間って完全じゃないから、愛おしくて、おかしくて。一生懸命みんな生きてるんだなと思える作品です」と、感激もあらわに語った。
劇中で「コントオブキングス」というお笑いコンビを組んでいるのが、西村瑞樹(バイきんぐ)と大水洋介(ラバーガール)の2人。西村は横柄なツッコミ役・彗星フォルモンを、大水が気弱なボケ役・王子はるおを演じている。本作限定で組んだコンビ活動について、西村は「何の違和感もなくできましたが、普段と立ち位置が逆だったので、それだけでこんなにやりづらいのかと驚きました」、大水は「違和感はありませんでしたが、西村さんとコンビと聞いたとき、“女性人気が出なそうなコンビだな”とは思いましたね(笑)」と語り、会場を笑わせていた。
ひょうろくは、小林薫演じるマスターのもと、ジャズ喫茶で働く従業員・仮歯(かりば)役。一風変わった役名について由来を尋ねられるも、「聞いてないですね……」と戸惑い顔に。そこで三谷が「この作品の名前はシェイクスピアの登場人物からとっていて、仮歯は“キャリバン”からとったんです」と裏話を披露。ちなみに菅田演じる久部三成は“マクベス”、二階堂演じる倖田リカは“コーデリア”が由来だそうだ。

左から)小林薫、神木隆之介、ひょうろく、菅田将暉

ここで、本作の主題歌がYOASOBI『劇上」(読み:げきじょう)であることが発表!YOASOBIの2人からの熱烈なビデオメッセージを観て、菅田は「本当に真摯(しんし)に向き合ってくださって、感謝しかないですね」、二階堂は「この作品に本当にぴったりな曲になっていると思います」と目を輝かせて語った。10月1日の初回放送内での音源解禁となる。
最後に、三谷が「毎週決まった曜日の決まった時間に見て、楽しんで、期待しながら1週間待つという連続ドラマならではの楽しみが大好きで、それにふさわしい作品を書いたつもりです。毎回、その日1日の八分坂の出来事が描かれていますので、3ヵ月間ずっと八分坂に通うイメージで楽しんでいただきたいと思っております」と、連ドラ愛溢れるメッセージ。
さらに主演の菅田も「僕も毎週ドラマが楽しみという環境で育ってきた人間なので、そういうドラマに関われて嬉しいです。いろんなメディアが増えている中、この撮影を通して、連続ドラマとの向き合い方の答えや希望を見つけられた作品でした。ぜひ皆さんにご覧いただきたいです」と力強く語り、放送への期待に溢れた舞台挨拶は幕を閉じた。

YOASOBI

左から)大水洋介、西村瑞樹、小林薫、神木隆之介、菅田将暉、二階堂ふみ、浜辺美波、アンミカ、ひょうろく、三谷幸喜

【番組概要】

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
<放送日時>
10月1日(水)スタート 初回30分拡大(22時~23時24分)
毎週(水) 22時~22時54分
<出演者>
菅田将暉 二階堂ふみ 神木隆之介 浜辺美波
戸塚純貴 アン ミカ 秋元才加 野添義弘 長野里美 富田望生
西村瑞樹(バイきんぐ) 大水洋介(ラバーガール) 小澤雄太 福井 夏
ひょうろく 松田慎也 佳久 創 佐藤大空
野間口 徹 シルビア・グラブ 菊地凛子 ・ 小池栄子
・ 市原隼人 井上 順 坂東彌十郎 小林 薫 他
<スタッフ>
≪脚本≫
三谷幸喜

≪主題歌≫
YOASOBI『劇上』[Echoes / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.]

≪音楽≫
得田真裕

≪プロデュース≫
金城綾香(『監察医 朝顔』、『PICU 小児集中治療室』、『うちの弁護士は手がかかる』、
『5→9~私に恋したお坊さん』、『犬神家の一族』、『悪魔の手毬唄』など)
野田悠介(『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』、『新宿野戦病院』、
『ナイト・ドクター』、『競争の番人』、『女神の教室~リーガル青春白書~』など)

≪制作プロデュース≫
古郡真也(『コンフィデンスマンJP』、『翔んで埼玉』、『ほんとにあった怖い話』シリーズなど)

≪演出≫
西浦正記(『コード・ブルー-ドクターヘリ救急救命-』、『THE DAYS』、『リッチマン、プアウーマン』、
『連続ドラマW フィクサー』、『ブラックペアン シーズン2』など)

≪制作著作≫
フジテレビ

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。