2025.06.20更新
FOD
(左から)宇佐卓真、平野宏周
(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会
FODにて本日配信スタート 毎週金曜日20時最新話配信
フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて、6月20日(金)20時より配信するドラマ『被写界深度』の完成披露イベントを6月19日(木)に、フジテレビ本社マルチシアターにて開催した。
(左から)宇佐卓真、平野宏周
(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会
「被写界深度」は、原作者である苑生初のWEB連載作品で、年間920万PVを記録し、2017年には大洋図書よりコミックス化した話題作。
そんな話題作が、この度宇佐卓真と平野宏周によるW主演で待望のドラマ化を果たす。
明るく人気者だが、どこか虚しさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎役を、『パリピ孔明』(フジテレビ)や『25時、赤坂で』『ひだまりが聴こえる』(テレビ東京)に出演した宇佐卓真が、クールで無愛想だが大好きなカメラに一途に向き合う紺野遼平役を、ドラマ初主演を果たした『ウルトラマンZ』(テレビ東京)で国内外から注目され、今後は映画『シーシュポスたちのまなざし』、『翔んだタックル大旋風』など、主演作を含む6作品が公開予定の平野宏周が演じる。
本作は247の地域での世界配信が決定!全地域で日本の配信から1時間後に配信開始となり、海外でも今作を楽しむことができる。
当日はW主演を務めた宇佐卓真と平野宏周が登壇し作品について語りました。こちらのイベントの模様は、後日FODで配信となる。
以下に、完成披露イベントの様子を抜粋してお伝えする。
宇佐「早川は自分の好きなこと、音楽をずっとやってたんですけど、トラウマを原因に挫折してしまって。今回の作品の中で、それとどう向き合っていくかっていうキャラクターなんですけど、結構作中で、紺ちゃん(紺野)だけに見せる顔と、友達に見せる顔とがあって。そういう自分の心に嘘をついて、何か自己防衛をしてしまうようなキャラクターなのかなと思っています」
平野「紺ちゃんは無愛想で、ちょっと見た目とかは怖い感じなんですけど、自分の好きなことには真っ直ぐで。自分の言いたいことを言ったり、少し何かわがままな部分もあったりするんですけど、人想いで、好きなもの思いで、素敵な男の子です」
宇佐「紺ちゃんはものすごく真っ直ぐで自分の好きなことをちゃんと好きって言えて、周りの友達とかにも包み隠さず言えるのは、役としてじゃなく宇佐卓真としても、羨ましいなという気持ちが強い。そんなキャラクターです」
平野「みんな学生の頃に一度は感じたことのある感情を、より自分の中で大きくしちゃってるなっていう少年で。なんか毎日毎日、もがいていて頑張ってるなっていう、その頑張っている姿がすごく美しいなって。隣で見ていて思いました」
宇佐「作中で、紺ちゃんじゃない友達といる瞬間とか、早川自身もずっと笑顔でいなきゃいけないというか。さっき言った様に、嘘をついて自己防衛じゃないですけど。いろんな人に嫌われないように嫌われないようにって思う瞬間が、ドラマの中でもあるんですけど。僕もなんか昔、笑えなくなった瞬間っていうのがありまして。そのとき結構自分の本当の感情と表に出す感情、チグハグな状態で生きていたので、そういうところは結構重なる部分もあったのかなと思います。半年間ぐらい僕、ずっと笑えなかった時期があったんですよ、実は。今は本物の笑顔ですけど」
平野「一緒のところは、結構自分の言いたいこと言ったりとか、ちょっとわがままな部分とかは同じなのかなって思いつつ。一緒じゃないところは、髪の毛ロングじゃないですね(笑)。あと僕、寝つきあんまり良くないんですよ。紺ちゃんって結構すぐね、どこでも寝ちゃうんですけど(笑)。
あと…カメラあんまり上手くないです、本当は(笑)。撮影現場の休憩中にカメラを渡されて、オフショット撮ってって言われてたんですけど、最初は結構下手っぴだったよね。でも、ちゃんと上手くなりましたから撮影中に。“初心者カメラ入門編”みたいな本を買って、毎日持ち歩いてお守りにしていました。紺ちゃんはフィルムカメラを普段使っている男の子なんですけど、その買った本が一眼レフのもので。結構違って、あんまり役に立たなかったです(笑)。構図とかは勉強になりました」
平野「え、バレてないと思ってました(笑)。本当に屋上がすっごい気持ちよくて、海見えて、はい、本当にいい場所だったので、気づいたらウトウトしてるときは何回かありました」
宇佐「僕らって寝るシーンとかあったら、実際は寝てないけど、そのシーンが始まる前からずっと目をつぶってたりするじゃないですか。僕は(平野が)それをやっていると思ってました。結構ウトウトしちゃったもんね、昼ご飯後のシーンとかは」
平野「でもそれくらい気持ちよかったんですよ、屋上が(笑)」
宇佐「最初お話しさせていただいた時はすごくナチュラルな方で、でも僕は何を話したらいいのかわからなさすぎて。“別に話したいことなかったら話さなくてもいいんだよ”みたいなかっこいいこと言ってくださって。かっこいいなっていうイメージが先行しすぎて。撮影中はそれでいようとしてくれたところもあったんじゃない?」
平野「違う違う。宇佐くんが早川でいたから、自然と紺ちゃんになれたと思います。撮影が終わった後も早川でいてくれれば、俺も紺ちゃんになるよ。僕も初めて会った時に、“漫画から出てきたじゃん!”って思ったんで、何かスイッチが入るじゃないですけど、自然と紺ちゃんでいなきゃいけないというか、紺ちゃんにさせてくれたというか」
宇佐卓真(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会
平野宏周(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会
宇佐「僕が演じた早川のところで言うと、何かに挑戦しようとしたけど、小さいことでも大きいことでも、何かがあって挫折してしまったとか諦めてしまったとか。そういう人って結構自分も含め、いっぱいいると思うんですよ。習い事とか好きなこととか、何でもいいけど諦めたことにもう一度向き合ったり、新しいことを始めてみようとかそういうことを思って欲しいなと僕自身思いながら撮影していました。そういう作品にもなっていると思うし、僕らの関係性、心の距離感みたいなものがすごく近づいたり離れちゃったり。そういう面でもすごく心動かされる作品になっているのかなと思いますので、最後まで観ていただきたいなと思います」
平野「見どころ…まあ僕らの顔じゃないですか?(笑)。映像で見たときに宇佐くんが超綺麗だったんで。早川が紺ちゃんといないシーン、僕は初めてそれを見たときにちょっと嫉妬しました。俺といないとき、へーそんな感じなんだねと思って嫉妬しました(笑)。早川が抱えている感情っていうのが、みんな通って来たことがあるような感情だったり、あと嫉妬とか尊敬って、人を好きになるのとすごく近い部分でもあると思うんですよ。人を嫌いになったりとか、人にむかつくっていうのは、誰かに好意を持っていないと、矢印が向いていないと嫌いにもならないと思うので。そういうぐちゃぐちゃした感情の早川を演じてくれているので、その辺もすごく見どころだなって思います」
宇佐「感情を結構あらわにするシーンで、紺ちゃんと早川くんが喧嘩をしちゃって。その後仲直りするんですけど、その仲直りの屋上のシーンが、僕すごい思い出にも残っているし、好きだなと思います」
平野「(該当シーンの映像を見て)見どころは早川くんの顔ってさっきちょっと冗談半分、本気半分で言ったけど、やっぱいいね!僕らも結構何回も見てるんですけど、見飽きないですよ!これFODさんに入ると何回でも見れるんですか?マジで何回も見て欲しいです!めっちゃいい!」
宇佐「僕たちっていただいたセリフとかを家で台本を見て、あそここうやってやろうかなとか、ある程度プランを用意して撮影現場に挑むことが多いんですけど。このシーンは、もちろん用意はして行ったのですが、何かその場で生まれる感情みたいなやり取り、言葉のキャッチボールの方が多くて。なのでこの時の紺ちゃんの表情とかを今でも鮮明に覚えていて、すごい好きなシーンになってます」
平野「これめちゃめちゃアドリブですからね!」
宇佐「そのときの僕の心情というか、早川じゃなくて宇佐卓真としての心情は、カメラが回っていると思ってなかった。テストかなと思って。でももちろん、僕はずっと早川で演じたんですよ。そしたら使われてた(笑)。現場でも褒めてくれたじゃん、めっちゃ良いって。僕それが使われると思ってなくて、見たときびっくりしました」
平野「読み合わせの時も毎回違うことやってたよね。ちょっと台本と違う空気だなと思っていて」
宇佐「信用してたんで、お芝居投げてもいいやっていう。こっちから投げて受け取ってくれるだろうなと思ってたので。ちゃんとキャッチできてた?」
平野「途中からわかってた。だからここから何がくるのかなと思って、早川が何をして欲しいのかなっていう間だと思います。いいシーンですね」
“一度編集をした後で、早川の息が詰まるような心情を、色を細かく調整し直し、海底の音を入れて表現するという方針が新たに加わり、丁寧にこだわって仕上げた”というこのシーンの話を聞いて
宇佐「僕らって、いざ撮影が終わったら編集の作業とか音周りだったり、音楽周りだったりっていうところは関わることないから。そういうところも含めて同じ方向を向いて、この作品をつくれたんだなって思うと、すごく嬉しいです」
平野「すごいよね。そこまでこだわってくれているってことですもんね、より良いものをっていう」
宇佐「結構大変だったよねこのシーン(怒りのキスシーン)。そもそも怒りながらキスするなんてことないじゃないですか(笑)。好きだよとか、ありがとうとか、プラスの感情でキスすることはあったとしても、“おい!てめぇ!”って思いながらキスすることって、本当に今まで演じた役も一個もなかったんで、それがまず難しかった。怒っているけどキスをしてるっていうその心情を表せるか、僕が甘くなりすぎないかというところは、大変だった記憶があります」
平野「僕は結構キスされることが多くて。されるの多分結構うまくなっていると思います(笑)。この時も本当にびっくりしてました。喧嘩のシーンで結構な勢いで胸ぐらを掴まれていて、初めて噛み合わないというか、お互い演技のタイミングがずれてるなっていうのもあって。それも相まって一気に沸騰が生まれて、めっちゃ掴まれて、めっちゃチューされて。色んな感情で僕も、“えぇ、今チュー!?”みたいな(笑)」
平野「自分が持ってない魅力というか、僕が音楽できないんで、できる早川くんを見たりとか。あとは裏ですごく頑張ってくれている早川くんが、印象的です」
宇佐「ギターを実際に演奏するシーンは、本当に毎日1日1回は“その曲を絶対に完璧にするぞ!”っていうので、やらせていただいていて。曲を作っているシーンもあったので、トラックメーカーの友達に連絡して作っている様子を聞いてみたり、見せていただいたりとかして。役の説得力みたいなところを皆さんに届けるために、音楽に関してはいろいろやりましたね」
平野「良いんですよ、早川が歌を口ずさんでいるシーンも。歌声と普段喋ってる声とが、すごくギャップ萌えというか。すごく素敵でした」
宇佐「今回、まさかのクランクアップのタイミングが別で。1人か寂しいなって思って、実際にクランクアップして一言お願いします、ありがとうございましたと挨拶しているところに急に(平野が)来て、死角から忍び寄ってドッキリを仕掛けてきて」
平野「結構な道路だったよね(笑)。隠れるのも大変だったので協力してもらって」
宇佐「なので、逆に平野くんのクランクアップの日に現場まで駆け付けまして」
平野「いやそれもね、ずるいんですよ。本当は行きたいんだけど来れないからと、“紺ちゃん、クランクアップおめでとう”みたいな動画をスタッフさんが見せてくれて。すごく嬉しくて、ポカポカするな、感動するなって思っていたら真後ろから現れたんです。二重ドッキリみたいなことになってて、俺もめちゃめちゃ嬉しかったです」
宇佐「クランクアップの時にパッと見たら監督が泣いてて、その涙にこっちももらい泣きしそうで。本当に柔らかい雰囲気でもあったんですけど、すごい熱が高くてずっとアツアツな感じの現場で。監督が泣いてくれるってなかなかないよね、監督が誰よりも一番泣いてたよね」
平野「監督がその時、“2人が早川と紺ちゃんで良かった”と泣きながら言ってくれたのをすごく覚えていて、良かったなって思って、今でも覚えています」
(左から)宇佐卓真、平野宏周
(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会
宇佐「作品自体は熱いものではないかもしれないですけど、“伝説を残すぞ!”と始めた、僕たちの熱がこもった熱い作品なので、皆さんにもそれに協力していただきたいなと思います。第一話、第二話と観ていく中で、作品がいいな、このシーンがいいなとかがあったら、SNSの方で拡散等していただければ僕たちの力にもなりますので、皆さんぜひよろしくお願いします」
平野「演者含め、川崎監督をはじめとするスタッフの皆さん全てがすごい熱量のもと作品づくりをしたので、それを感じつつ、ぜひ2人を応援して欲しいなって思います。僕は現場で演じながら、自分本位な紺ちゃんではあるけど、どこか早川くんが自分のことを好きになってほしいなっていう思いを持って演じていました。これを観終わった皆さんが、自分自身のことを好きになってくれれば、この作品で僕が紺ちゃんを演じた意味があるのかなと思っています。皆さんが広めて皆さんが応援してくれて、僕たちの作品を伝説にしてくれたら嬉しいなと思います」
なお、本日よりフジテレビe!ショップにて、番組オリジナルグッズを販売開始した。フジテレビショップ実店舗では順次発売予定。
また、ドラマの配信を記念して、ポップアップストアの開催が決定した。
場面写パネルや、衣装・小道具などドラマの魅力を感じられる展示を用意し、7・8月に東京・福岡・大阪にて順次開催される。
(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。