『ザ・ノンフィクション  私のママが決めたこと』『最期を選ぶということ ~安楽死のないこの国で~』

2025.05.23更新

報道・情報

NYフェスティバルでフジテレビ2作品が【金賞】ダブル受賞 『ザ・ノンフィクション』は7年連続受賞の快挙!

『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと』

『ザ・ノンフィクション  私のママが決めたこと』『最期を選ぶということ ~安楽死のないこの国で~』

『ザ・ノンフィクション』毎週(日)14時~14時55分

国際メディアコンクール「NEW YORK FESTIVAL TV&FILM AWARDS 2025(ニューヨーク・フェスティバル2025)」の最終結果が、日本時間・本日5月23日(金)に発表され、『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』がドキュメンタリー・Social Issues(社会問題)部門で金賞を、『最期を選ぶということ~安楽死のないこの国で~』(放送:BSフジ)がドキュメンタリー・Human Rights(人権)部門で金賞を受賞した。

「ニューヨーク・フェスティバル」は、1957年に発足したテレビ番組・映画・ラジオ・広告・インターネットなど、あらゆるジャンルの映像作品を審査・表彰する国際的なコンクールで、40カ国以上から多数の作品がエントリーされた。日本時間・5月23日(金)午前7時より「ニューヨーク・フェスティバル」オフィシャルサイト上でオンライン授賞式が開催され、優秀作品に金賞・銀賞・銅賞などが授与された。

『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』は、全身にがんが転移したマユミさんが、スイスでの“安楽死”という選択肢について、悩んだ末に決断し死を遂げるその瞬間までを追ったドキュメンタリー。取材姿勢や問題提起が評価され、「ドキュメンタリー・Social Issues(社会問題)部門」の金賞を受賞した。

『ザ・ノンフィクション』<毎週(日)14時~14時55分/フジテレビほか>は「ニューヨーク・フェスティバル」において、2019年『父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~』が銅賞、2020年『おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~』が銀賞と、国連グローバル・コミュニケーション(UNDGC)賞の銅賞を獲得。2021年『花子と先生の18年~人生を変えた犬~』が銅賞、2022年『ボクと父ちゃんの記憶~家族の思い出 別れの時~』と『あの日妹を殺されて~罪を憎む男が選んだ道~』の2作品がそれぞれ銅賞、2023年『東京デリバリー物語~スマホと自転車とホームレス~』が銅賞、2024年『からだに記す女たち~女体書道を願うわけ~』が銀賞を受賞しており、今年で7年連続受賞、そして11年ぶりとなる金賞受賞の快挙となった。

BSフジ『最期を選ぶということ』

また、同じ制作陣が“安楽死”をテーマとして取材を重ね制作した『最期を選ぶということ~安楽死のないこの国で~』はBSフジで放送した。マユミさんだけでなく、スイスで安楽死を望む人々を通じて“最期を選ぶ”ことの意味を世に問いかけ「ドキュメンタリー・Human Rights(人権)部門」金賞を受賞。「ニューヨーク・フェスティバル2025」ドキュメンタリー各部門において、フジテレビ2作品が金賞をダブル受賞した。

さらにフジテレビ作品から、『ザ・ノンフィクション 僕を産んでくれたお母さん』がドキュメンタリー・Human Concerns(普遍的関心)部門、『Tokyo Young Homeless 彼らを見つめた半年間』がドキュメンタリー・Social Issues(社会問題)部門、そして『元日の大震災 日本航空石川野球部』がドキュメンタリー・Community Portraits(地域の肖像)部門で、それぞれ3番組がファイナリスト入賞を果たした。

【コメント】
◆『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと』 チーフプロデューサー・西村陽次郎(フジテレビ情報企画開発部)

「受賞作はTVerの見逃し配信で、報道・ドキュメンタリー部門の歴代最高記録を大きく更新する73万回(8日間)を記録するなど日本国内でも大きな反響を呼びました。山本ディレクターの渾身(こんしん)の取材と、放送にいたるまでにさまざまな議論を乗り越えた本作が、世界でも高い評価を受けたこと、番組としては11年ぶりとなる金賞、7年連続の受賞と、誇らしい出来事を胸に刻み、引き続き世界に通じる魅力的なドキュメンタリーを制作していきたいと思います」

◆『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと』 『最期を選ぶということ~安楽死のないこの国で~』  ディレクター・山本将寛(フジテレビ情報制作センター)

「本作は決して“安楽死”に限った話ではありません。“自分はこれからどう生きたいのか?”、私自身そんな根源的な問いを突きつけられた取材でもありました。勇気を持って取材に協力してくださった方々は、命と真剣に懸命に向き合っていました。“生と死”は地続きのイシューとして常に我々の目の前に立ちはだかります。だからこそ、このドキュメンタリーに触れた方が、“最期”を自分ごととして考え、話すきっかけをもらえたらという思いを込めて制作しました。私がそうであったように、より良く生きるヒントを少しでも見つけてもらえていたら、本望です」

【受賞作品概要】

◆『ザ・ノンフィクション 私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』 (2024年6月2日放送)
<番組概要>
子宮頸がんの診断を受けたマユミさん。抗がん剤治療などを尽くしてきたものの、がんは再発を繰り返し、全身に広がっていった。耐えがたい苦痛の中で、彼女はスイスでの“安楽死”について考える。日本では認められていない選択肢であったが、悩み抜いた末、マユミさんはスイスへ渡ることを決断。母の決断に対し、病と闘う母の姿を見てきた高校3年生の長女は理解を示すものの、小学6年生の次女は・・・。そして、人生を連れ添ってきた夫のマコトさんは、当初は戸惑いながらも、その決断を受け入れた。迎えた人生最期の日。生きることと死ぬこと。自ら人生の幕引きを決めた母の決断に向きあった家族の記録である。
<語り>
清原果耶
<スタッフ>
ディレクター:山本将寛
構成:石井成和
編集:宮島亜紀
プロデューサー:西村 朗、濱 潤
チーフプロデューサー:西村陽次郎
制作著作:フジテレビジョン

◆『最期を選ぶということ~安楽死のないこの国で~』 (2024年6月23日放送・BSフジ)
<番組概要>
病に苦しむ人を苦痛から解放する“安楽死”。日本では合法化されておらず、患者が死を望んでも、その自死に関与すれば、たとえ医師でも自殺幇助や嘱託殺人などの罪に問われる。一方、スイスを始め欧米など一部の国や州では安楽死が認められていて、法整備や議論が進んでいる。番組では、4人の選択を通じ安楽死、そして生死について考える。 2019年に難病ALSを患う林優里さんが薬物を投与され亡くなった「京都ALS嘱託殺人事件」。林さんはスイスでの安楽死を望んでいたが、病が進行して渡航が果たせなかった。死に関わった2人の医師は嘱託殺人などの罪に問われ、現在も裁判は続いている。パーキンソン病で苦しみ続け、安楽死を望んでいた良子さん。「十分に人生を楽しんだ。早く痛みから解放されたい」と、迷いなくスイスへの準備を進めていた良子さんとは、ある日を境に連絡が取れなくなっていたが、1通の手紙がスイスから届き・・・。“命の決断”をした4人家族の母、マユミさん。3年前からがんが転移と再発を繰り返し全身へ。その耐えがたい痛みが脳にまで達した時に、彼女はスイスでの安楽死を決断した。迎えた最期の時。ベッドの傍らの夫、そしてテレビ電話で娘たちが見守る中、マユミさんは・・・。難病に苦しむ矢島さんは“なぜ安楽死を希望するのか”を、スイスへの書類に黙々とつづり投函して、ポストに「よろしく」と語りかける・・・。安楽死が認められていない日本で、私たちはこの問題にどう向き合っていけばいいのか?“死”に救いを求める人々、そして家族の葛藤を綴る。
<語り>
余 貴美子
<スタッフ>
<スタッフ>
ディレクター・撮影:山本将寛
構成:石井成和
編集:宮島亜紀
プロデューサー:西村 朗、濱 潤
制作著作:フジテレビジョン

■「ニューヨーク・フェスティバル」フジテレビ作品受賞歴
2003年 銀賞 『ザ・ノンフィクション 短い命を刻む少女~アシュリーの生き方~』
2008年 銅賞 『ザ・ノンフィクション 花嫁のれん物語~地震に負けるな能登半島~』
2009年 金賞 『名門に生まれるということ~市川海老蔵 宿命と苦悩の物語~』
2010年 銀賞 『なでしこ隊~少女達が見た“特攻隊”封印された23日間~』
2011年 銀賞 『ザ・ノンフィクション おっぱいと東京タワー』
2012年 金賞 『ザ・ノンフィクション わすれない~三つの家族の肖像~』
2013年 銅賞 『とくダネ!』企画「笑顔を忘れず~母を失くした大家族~」
2014年 金賞 『ザ・ノンフィクション 特殊清掃人の結婚~“孤独死”が教えてくれたこと』
2014年 銀賞 『わ・す・れ・な・い 伝え継ぐ映像記録2013』
2014年 銀賞 映画『遺体 明日への十日間』
2014年 銀賞 映画『ラーメンより大切なもの~東池袋大勝軒50年の秘密』
2015年 銅賞 『HERO』
2015年 銅賞 『わ・す・れ・な・い~“巨大津波”3年後の新検証』
2016年 銀賞 『東京 子育て 働く母 ~子育て小国 女たちの選択~』
2016年 銀賞 アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス2』
2017年 銀賞 『ザ・ノンフィクション わ・す・れ・な・い 明日に向かって~運命の少年』
2017年 銅賞 アニメ『舟を編む』
2017年 銅賞 『Bリーグ開幕戦 アルバルク東京×琉球ゴールデンキングス』
2019年 銅賞 『ザ・ノンフィクション 父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~』
2019年 銅賞 『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』
2020年 銀賞 『ザ・ノンフィクション おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~』
       (国連グローバル・コミュニケーション(UNDGC)賞の銅賞も獲得)
2021年 銅賞 『ザ・ノンフィクション 花子と先生の18年~人生を変えた犬~』
2022年 銅賞 『監察医 朝顔』(ドラマ部門・演技部門(上野樹里) 2部門受賞)
2022年 銅賞 『ザ・ノンフィクション ボクと父ちゃんの記憶~家族の思い出 別れの時~』
2022年 銅賞 『ザ・ノンフィクション あの日妹を殺されて~罪を憎む男が選んだ道~』
2023年 銅賞 『ザ・ノンフィクション 東京デリバリー物語 ~スマホと自転車とホームレス~』
2023年 銅賞 NONFIX『ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の“遺言”~』
2024年 銀賞 『ザ・ノンフィクション からだに記す女たち~女体書道を願うわけ~』
2024年 銅賞 『最期を選ぶ~安楽死のない国で 私たちは~』

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。