2024.09.10更新
報道・情報
秋田で町おこしに奮闘する斎藤美奈子さん
<9月17日(火) 26時55分~27時55分>
舞台は秋田県北秋田市の「大阿仁地区」。人口700人余、高齢化率は約60%の限界集落。そんな地区に移り住み、町おこしに取り組む女性がいる。斎藤美奈子(36)。神奈川出身で秋田には縁もゆかりもなかった。「やりたいことはとにかくやってみる」がモットーの彼女。どんなことにも笑顔で挑戦する彼女の思いとは…。活動を追いかけた1年余、そこには地域の人々を巻き込む慌ただしい日々が待っていた。
全国で最も早いペースで人口減少が進む秋田県。その中でも北秋田市は、少子高齢化が著しい。地域人口の半分以上が65歳以上という限界集落は50あると言われている。
そんな北秋田市を盛り上げようと活動する1人の女性がいる、斎藤美奈子(36)。神奈川県出身で、元々はアメリカやスペインの飲食店で勤務していたが、2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大で日本に帰国せざるをえなくなった。海外で日本酒やコメなど秋田の食に触れる機会があり、かつ田舎暮らしへの憧れがあった彼女は、北秋田市のホームページで地域おこし協力隊の募集を偶然目にする。迷わず応募した結果、協力隊に採用され、北秋田にやってくることになった。
彼女が暮らすのは山あいにある人口700人余の限界集落。そこを拠点に地域の活性化を目指し、さまざまな活動を展開している。「やりたいことはとにかくやってみる」がモットー。おもしろそうと思うと即座に行動してしまう。そんな彼女について話を聞くと周囲の人は「人を巻き込んで活動する」「竜巻みたい」とこぼす。
2023年に地域おこし協力隊の任期を終えたが、北秋田に残ることを決めた。任期中のネットワークをフル活用しながら、飲食店の立ち上げや集落のコミュニティスペースの改装など、これまでと変わらない精力的な活動が見られた。ただその活動の中で、ある新たな野望を抱いていた。
活動の原動力は何なのか。彼女の思いに迫った。
地域住民らと打ち合わせする斎藤さん
中央)斎藤さん
比立内駅舎の改修作業をする斎藤さん
「斎藤さんとの出会いは2022年1月のこと。“北秋田市に移住し、さらに豪雪地帯の集落に引っ越した変わった人がいる”。社内の打ち合わせで話題に上り、会いに行ったことが取材のきっかけでした。いざ会ってみると、斎藤さんはとにかく気配りの人で、笑顔が印象的。口癖のように“周りに恵まれている”“悩みはない”と話し、常に前向きに活動に取り組んでいました。その一方で取材では、なかなか斎藤さんの本音が見えず、本当に悩みや不安はないの?と私自身が悩む日々が始まりました。しかし、取材を重ねるうちに、家族や将来のことなど他愛もない会話も飛び交うように…。斎藤さんに引き付けられ一緒に頑張る地域の人の姿をたくさん見てきましたが、その例に漏れず、いつの間にか私もファンの1人になっていたようです。
番組を見た方が、どこか危なっかしく、人懐っこい斎藤さんに魅力を感じ、自分も何か頑張ってみようと思っていただけたらうれしいです。」
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