2024.05.21更新
バラエティ・音楽
グランプリファイナル:5月18日(土) 19時~23時10分 ※放送済
“結成16年以上”の漫才師たちが渾身(こんしん)のネタでしのぎを削る漫才賞レース『アサヒ スマドリ THE SECOND~漫才トーナメント~2024』。その最終決戦「グランプリファイナル」が、5月18日(土)に開催された。準々決勝からの全7試合が行われる「グランプリファイナル」には、ハンジロウ、金属バット、ラフ次元、ガクテンソク、ななまがり、タモンズ、タイムマシーン3号、ザ・パンチのファイナリスト8組が一堂に会し、激しいトーナメントバトルを展開。決勝戦には、ガクテンソクとザ・パンチが進出し、白熱の戦いの末、ガクテンソクが見事優勝を果たした。
<一回戦・第1試合>
●ハンジロウ:271点(1点:0人、2点:29人、3点:71人)
◯金属バット:291点(1点:0人、2点:9人、3点:91人)
<一回戦・第2試合>
●ラフ次元:255点(1点:2人、2点:41人、3点:57人)
◯ガクテンソク:288点(1点:0人、2点:12人、3点:88人)
<一回戦・第3試合>
●ななまがり:268点(1点:3人、2点:26人、3点:71人)
◯タモンズ:269点(1点:1人、2点:29人、3点:70人)
<一回戦・第4試合>
●タイムマシーン3号:273点(1点:1人、2点:25人、3点:74人)
◯ザ・パンチ:284点(1点:0人、2点:16人、3点:84人)
<準決勝・第1試合>
◯ガクテンソク:283点(1点:1人、2点:15人、3点:84人)
●金属バット:273点(1点:2人、2点:23人、3点:75人)
<準決勝・第2試合>
●タモンズ:264点(1点:0人、2点:36人、3点:64人)
◯ザ・パンチ:278点(1点:4人、2点:14人、3点:82人)
<決勝戦>
●ザ・パンチ:243点(1点:4人、2点:49人、3点:47人)
◯ガクテンソク:294点(1点:0人、2点:6人、3点:94人)
『アサヒ スマドリ THE SECOND~漫才トーナメント~2024』グランプリファイナル
番組終了後には、ガクテンソクの奥田修二とよじょうが記者会見に登壇。『THE SECOND』2代目王者の座を勝ち取った喜びを語った。
◆まずは今この瞬間の率直なお気持ちをお聞かせください。
奥田「まだ全然実感がなくて。3ステージやったあと、これからまだ2本くらいネタせなあかん、くらいのテンションです(笑)」
よじょう「優勝したら、こんなにLINEが来るもんなんやなって。めっちゃ来てます。300件くらい」
◆今日の戦いを振り返って、いかがでしたか。
奥田「体感としては短かったです。ネタとネタの間、ずっと2人でしゃべってて、どのネタをやるかを明確に決めずに来たので。ずっと気を張ってたら、4時間が一瞬に感じました」
よじょう「一回戦のネタはもともと、やらんとこうと思ってたネタなんですよ」
奥田「(準決勝で対戦した)金属バットが第1試合で、291点というすごい高得点で勝ったのを見て、急きょ(一回戦は)今日1回もネタ合わせしてなかったネタに替えたんです。でも、ネタ合わせしてない分、ちょっと出来がよくて、いつもよりウケました(笑)」
◆先ほど、どなたかとお電話でお話ししていたようですが…。
奥田「両親と話してました。母親が見てたらしくて、“近所のほうぼうに言って回るね”と優しい口調で言ってくれました(笑)」
よじょう「僕の両親は今頃たぶん寝てますね。奥さんからは、LINEで“祝”っていうスタンプ1個だけ送られてきました(笑)」
◆今回の優勝を一番に報告したい人は?
よじょう「いつもかわいがってもらってるダイアンの津田(篤宏)さんです」
奥田「違うやろ!絶対に“一番”ではないやろ」
よじょう「(笑)。津田さんは、“祝勝会をやろう”ってLINEもくれまして。最後に“100万円くれ”って書いてありました(笑)」
◆今後、いろんな番組からオファーが届くかと思いますが、フジテレビで出演したい番組はありますか?
奥田「出たいというより、『(さんまのお笑い)向上委員会』(からオファーが来たら)どうしようかなって(笑)。家で見てるだけで汗かくんですよ、“自分がこの立場やったら”って思うと…」
よじょう「たぶん対応できない(笑)」
奥田「あと、『逃走中』も不安です。絶対に逃げられない。42歳は足がもつれるんで(笑)。一番面白くない捕まり方しそうな気がします」
◆東野さん、くりぃむしちゅーの有田哲平さん、博多華丸・大吉さん、そして東野幸治さんといった方々の見ている前でネタを披露されて、いかがでしたか?
奥田「皆さん、僕の立ち位置から見えるところにいらっしゃるので、無視するのに必死でした(笑)」
よじょう「僕からは見えない位置にいたので、もし見えてたら…○×□△、か、噛(か)んでるかも…」
奥田「今噛んでるけどな!(笑)」
◆1本目の漫才のネタにもされていましたが、よじょうさんは国分寺在住。賞金1000万円で引っ越しますか?
よじょう「いや、まだ当分、1年はいようかなと…」
奥田「濁しすぎや(笑)。本音すぎるやろ。そこは“骨うずめます”ぐらいのこと言うとけよ」
よじょう「骨うずめる…と思います(笑)」
◆『M-1グランプリ』2018年王者の霜降り明星、2019年王者のミルクボーイといった、かつて大阪の劇場で切磋琢磨していた仲間が晴れ舞台で優勝する姿を、お二人はどんな思いで見ていたのでしょうか。悔しい思いはありましたか?
奥田「ミルクボーイは同期で、霜降り明星はだいぶ後輩なんですけど、悔しいというより、なんで自分たちにはできないのかな、と。僕たちとしては、『M-1』に出ること自体やめようかなと思った時期もあったんです。当時は10分や15分の劇場の出番にやりがいを感じていたし、4分の漫才には戻れないと思って。でも、彼らの優勝を見て、“いや、やるしかねえ!”と。だから、考えるきっかけになってくれた、という感じですね」
◆解散を考えたことは?
奥田「僕らはずっと、『M-1』の決勝に行くことと、笑い飯さん、千鳥さん、麒麟さんが所属していらっしゃった『baseよしもと』という劇場のメンバーになるのが夢で。でも、2010年にそれがなくなって、“(漫才を)続けてる意味って何だろう?”となったときに、僕から解散しようと言うつもりやったんです。そやけど、まさかのこっち(=よじょう)から解散を持ちかけてきて(笑)。それでめっちゃムカついて、“続けたらぁ!”ってなりました(笑)。“解散”なんて、みんなに知ってもらえてる奴しか言うたらあかん言葉やろ、と思って」
◆『M-1グランプリ』と『THE SECOND』、両大会の違いは?
よじょう「こっちは『M-1』みたいにギスギスしてない、というか(笑)。みんなが一体となって、もし負けても、(対戦相手に対して)“よかったなぁ”とか“頑張ってください”とか言うのが普通の状態で。めっちゃいい雰囲気ですね。最後、決勝に出ていくときも、金属バットやラフ次元がいてくれて、緊張がやわらぎました」
奥田「『THE SECOND』は、コアなお笑いファンと芸人とスタッフさんが大注目してくれてる大会ですよね。要するに、『M-1』で準決勝まで行ったら、みんなから“おめでとう”と言われるけど、『THE SECOND』で(ノックアウトステージに進出する)32組に残っても、誰も“おめでとう”と言ってくれない(笑)」
◆6分というネタ時間については、いかがでしたか?
奥田「やってる側からすると、6分って絶妙におもろい時間なんですよ。『M-1』は4分の短距離走。競技が違うから、『THE SECOND』の舞台で、『M-1』みたいなネタを6分やっちゃうと、お客さんはしんどい。だから、どこで息継ぎを入れるのかとか、いろいろ考えるんですけど、その作業がすっごく楽しいんです」
◆去年はファイナルに進めませんでしたが、今年進めた要因は?
奥田「去年は(『ノックアウトステージ32→16』で)マシンガンズさんに負けてるんですけど、あのときは、ちょうど大阪から東京に出てくるタイミングで。大阪では、ああいう漫才師の人と会ったことがなくて、自分たちの凝り固まった漫才観を取っ払うことができたというか。そういう中で、東京の舞台にいっぱい出させていただいたのがよかったのかなと」
よじょう「もし去年、最終決戦まで行って負けていたら、ネタのストックがなくなってたと思うんです。ネタ数に余裕があったっていうのも、だいぶ大きいと思いますね」
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