2024.04.09更新
ドラマ
バカリズム、篠原涼子、染谷将太
4月12日(金)スタート 21時~22時13分 ※初回15分拡大
いよいよ今週4月12日(金)21時からスタートする篠原涼子×バカリズムW主演の金9ドラマ『イップス』。このドラマは、イップスに陥り“書けなくなった”小説家・黒羽ミコ(篠原)と“解けなくなってしまった”刑事・森野徹(バカリズム)が、たまたま遭遇した事件を解決していくミステリーコメディー。主人公の“絶不調バディ”を演じる篠原とバカリズムはもちろん、ミコの事務所関係者や警察関係者、犯人役など多彩な出演者も話題を集める注目作だ。
9日、放送のスタートを記念して、実際にドラマの撮影で使用されているセット内で制作発表会見が行われた。登壇したのは、W主演の篠原涼子とバカリズム、そしてミコの弟でエリート人権派弁護士の黒羽慧を演じる染谷将太。司会進行は伊藤利尋フジテレビアナウンサーが務めた。
まず、今回の役柄について尋ねられた篠原は「今回初めてミステリー小説家の役を演じるんですけど、最初はクールでミステリアスなイメージを描いていたんです。だけど、台本を読んでみたらちょっと違うなと思い、“こういうやり方の方が面白いんじゃないかな”と考え直したり、監督さんやスタッフさんの意見をいただきながらやらせていただいています。(当初はいろいろ研究していたがそれを敢えて壊して、というイメージかと問われ)そうですね。必要なかったな、という感じ(笑)。むしろ、自分の中になかなかいなかったな、というキャラクターになって、どんどんミコが愛くるしくなってきたので、このキャラクターを大切に愛していきたい、という気持ちです」とコメント。
一方、バカリズムは「脚本家のオークラさんとは仲が良いんですけど、僕に決まってから、かなり僕のイメージでキャラクターを書いてくださったらしく、“オークラさんの中ではこんなに性格悪いイメージなんだ!?”と思うくらい、ちょっと嫌なヤツです(笑)。森野は自分の好きなことに対しては周りが見えなくなるというか、空気を読まずに早口でしゃべってしまうようなキャラクター。仕事は元々出来たヤツなんですけど、ある理由からイップスになってしまって、今はちょっと調子が悪い……という役です」とのこと。「何かを抱えているという設定でのお芝居はどうですか?」と質問されると、「具体的に何を抱えているのか、というのは今はまだちょっとぼんやりしているんです。監督さんから“裏設定のようなものを聞きたい役者と聞きたくない役者がいるけどどうしますか?”と言われて、“別に聞かなくて良いです”と(笑)。だから僕も(森野の過去を)ちょっと楽しみにしています」と返した。
そして染谷は「慧はスゴ腕の弁護士で、ミコの良き相談相手です。包み隠さず言いますと、まだ1日しか撮影していません(笑)。でも、この先話が進んで行くに連れ、いろいろ見えてくる謎に、慧がどう関わっていくのかいかないのか…。ミコと森野は“絶不調バディ”ということですけど、台本を読んでいてもホントに絶不調なんです。こんな絶不調の2人が、こんな難事件をゆるっと解決していくのか、というのが面白くて、何か自分が勇気づけられました」と話す。
バカリズム、篠原涼子
篠原涼子
バカリズム
染谷将太
単なる謎解きのミステリー作品ではなく、ミステリーコメディーをうたう『イップス』。「思わず“くくっ”と笑ってしまうような、ミステリーを感じさせないような要素がたくさん散りばめられているんです。ミステリーだから現場もシリアスなのかな、と思いがちですけど、撮影現場は楽しくて……」と篠原。その言葉を受けてバカリズムも「ちょっとコントっぽいというか。だから、そういうシーンはちょっとアドリブを足してみようかとか、ちょっと面白めにセリフを言ってみようかと思うんですけど、その案配が難しい。実際、目の前で人が血を流して死んでいたりするので。その絶妙なところを狙っていかないといけないんですけど、そういう部分も良く出来た本だと思います。僕もちょっと芸人(の部分)が出ちゃうと、ちょっと足しちゃおうかとなる。でもドラマって(同じシーンを)何回戦も撮るから、下手に足しちゃうと同じアドリブを何回もやらなくちゃいけなくなるので、ほどほどにしないと(笑)」と話す。
会見では、撮影現場のオフショットも何枚か紹介されたが、その中で第1話に登場する、サウナ施設でのシーンは大変だったという。「この日は地獄でした。3月のめちゃくちゃ風の冷たい日に、屋上サウナの水風呂に裸で浸からなきゃいけなかったんです。この場所の撮影が本当に憂鬱で……。しかも、サウナ上がりの顔をしていなといけないんですけど、サウナなんて入ってないですから(笑)」と裏話を明かすバカリズム。どういうシーンになっているのかは、是非第1話のオンエアでチェックしていただきたい。
そのバカリズムが、篠原と染谷を驚かせたのはセリフに関して。会話劇ということもあり、当然、篠原やバカリズムのせりふは膨大な量になるが「初日はがっつり台本を読んで完璧にセリフを入れて、現場には台本を持ち込まない形でやったんですけど、2日目からは現場で入れるようにしました。ガチガチに決めていくと相手を無視したお芝居になっちゃうというか、現場で篠原さんと向き合って反応を見ながらやった方がいいかな、と思ったので」というバカリズム。これには「現場で入れるって凄いですよね。とても器用な方だと思いました」(篠原)、「あの量、現場で入るんですか?僕だったら1週間くらいかかりますよ」(染谷)と、驚きを隠せなかった。
バカリズム、篠原涼子、染谷将太
バカリズム、篠原涼子、染谷将太
一方、染谷からは、篠原とバカリズムへ、「現場で一番テンションが上がることってなんですか?」という質問も飛びだした。バカリズムは「言っちゃって良いのかな……?現場で一番テンション上がるフレーズは“今の時点で1時間巻きです!”です。早く帰れるぞ!ってなります」と答えると、篠原は「巻くのも嬉しいですけど、ミコのお部屋が凄く良い空間なんです。ミコは、お香をたいているんです。私も家でお香をたいてリラックスするのが好きなんですけど、ミコのお部屋のシーンも良い香りがして私だけでなくスタッフさんも癒やされていて。リフレッシュできてテンションがあがります」と答えた。ちなみに染谷は「普段食べられないような差し入れ」だそうで、それには篠原もバカリズム大きくうなずいていた。
ドラマ『イップス』は予め犯人がわかっている倒叙式の構成になっている。第1話の犯人はトリンドル玲奈が演じるサウナの熱波師が犯人であることが明かされているが、それ以降は、毎話ラストに流れる次回予告で初めて犯人が明かされるという仕掛けになっていることも発表された。ちなみに、第2話は「案件企画だらけのコンビインフルエンサー」、第3話は「頭がお花畑の二世議員」、第4話は「堅物のパティシエ」、第5話は「妻を亡くした法廷画家」という設定になっている。本編はもちろん、次回予告まで見逃さずにご覧いただきたい。
ミステリー作家・黒羽ミコ(篠原涼子)と、警視庁捜査一課刑事の森野徹(バカリズム)は、<心理的な葛藤やプレッシャーで、できていたことが急にできなくなる症状=“イップス”>という同じ悩みを抱えていた。
デビュー作から3作連続でベストセラーを記録するも、ネタ切れでもう5年もの間新作が書けていないミコ。その傍ら、持ち前の会話術と洞察力を武器に情報番組のコメンテーター業やコラム執筆をこなしていたが、そのせいで本業がさらに片手間になっていた。5年前に出した小説はSNS上で「トリックがダサい」と叩かれ、コメンテーター業の方でも「なんにでもクビつっこむんじゃねえ」と叩かれており、イライラが募る日々を送っている。ミコの弟で人権派弁護士として知られる慧(染谷将太)は、そんな姉のことが心配でならない。
一方の森野は、かつてはエリートとして組織内でも一目置かれる存在ながら、ある出来事をきっかけに事件を解けなくなっていた。実はミコの作品の大ファンだったが、最新作の完成度が低く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコに苛立ちを募らせ、『ノモリ』なるアカウントで「トリックがダサい」とSNSにアンチコメントを書き込んでいた。
そんなミコと森野が元アイドルという経歴を持つ人気熱波師・電撃ウィッチ麻尋(トリンドル玲奈)がプロデュースするサウナ施設で出会う。ところがその施設で、反社組織の竹内渉(山口大地)の死体が見つかる。ミコは、「生の死体見るの初めて」とテンションが上がる一方、森野は事件に遭遇したことでイップスの症状が出てしまい…。
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