2023.09.21更新
報道・情報
ウクライナに一時帰国する母を見送るきょうだい
毎週(日) 14時~14時55分 ※関東ローカル
民間放送の優れた番組を表彰する2023年日本民間放送連盟賞の審査結果が発表され、テレビ報道部門で『ザ・ノンフィクション たどりついた家族2』<前編:2023年2月26日(日)/後編:2023年3月5日(日)放送>が、優秀賞を受賞した。
日本民間放送連盟賞(民放連賞)は、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、CM制作や技術開発の質的向上と、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的に、日本民間放送連盟が1953年に創設。これまでにも『ザ・ノンフィクション』は、2020年に『おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~』<2019年6月2日(日)放送>が、テレビ教養部門で、最優秀賞を受賞。2021年にも『生まれてくれて ありがとう~ピュアにダンス 待寺家の17年~』<2020年6月7日(日)放送>が、同部門で優秀賞を受賞。テレビ報道部門での受賞は、今回が初となる。
今回受賞した『ザ・ノンフィクション たどりついた家族2』は、2022年5月1日(日)に放送した前作『ザ・ノンフィクション たどりついた家族~海の向こうの戦火と涙~』の続編にあたり、全く言葉の分からない異国の地で、いつ帰れるのかも分からない不安を抱えながら、故郷の戦火に翻弄される家族の姿を描いている。
2022年5月、東京・東新宿の都営住宅で3人の親子が暮らし始めた。母・マーヤさん(45)と、レギナちゃん(6)、マトヴェイくん(4)のきょうだいだ。親子は2カ月前、戦火の中を脱出し、日本へ逃げてきたウクライナからの避難民だ。日本人の和真さん(35)と結婚した長女・アナスタシアさん(22)を頼り、遠く離れた日本にたどり着いた。日本語も分からないまま、始まった東京での暮らし。小学校や幼稚園に通い、日本での生活になじんでいく子どもたちを見守りながら、母・マーヤさんは、どうしても戦火の故国に帰らなければならない理由を抱えていた。それは、残してきた兄の存在。障害のある兄を一緒に日本へ連れてくることはできず、今は亡き夫の母が面倒を見てくれている。義母も高齢で、ずっと兄を預けておくわけにはいかなかった。しかし、激化するロシアによる攻撃…。マーヤさん自身も、幼い子どもを残して帰国するべきなのか、平和な日本の暮らしの中で大きく揺れていた。果たして彼女が下した決断とは…。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年…東京の片隅で、愛する故郷の戦火に翻弄される家族をみつめた。
戦争の愚かさと、避難生活の苦しさや戸惑い、深い悩みだけではなく、地域とのつながりなど光の部分も丁寧に追ったことが高く評価された。
今年から、民放連賞の受賞作品を半年間、無料配信する特設サイトを開設。
『ザ・ノンフィクション たどりついた家族2』前・後編は、フジテレビが運営する動画配信サービスFODとTVerで特別無料配信する。<2024年3月31日(日)まで>会員登録なしで視聴が可能。いつもは放送が見られない地域の方々も、ぜひ番組をご覧いただきたい。
■FOD特別無料配信
期間:2023年9月21日(日)14時~2024年3月31日(日)23時59分まで
前編:https://fod.fujitv.co.jp/title/3254/3254820021/
後編:https://fod.fujitv.co.jp/title/3254/3254820022/
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