フジテレビ開局65周年×吉本興業110周年 特別番組『THE SECOND~漫才トーナメント~』

2023.05.22更新

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ギャロップが初代王者に!新・漫才賞レース『THE SECOND』優勝会見で語った“漫才”への熱い思い

ギャロップ(林健、毛利大亮)

フジテレビ開局65周年×吉本興業110周年 特別番組『THE SECOND~漫才トーナメント~』

<グランプリファイナル:5月20日(土) 19時~23時10分>※放送済

ギャロップ(林健、毛利大亮)

“結成16年以上”の漫才師たちが渾身(こんしん)のネタでしのぎを削る、フジテレビが立ち上げた新たな漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。その最終決戦「グランプリファイナル」が5月20日(土)に開催された。準々決勝からの7試合が行われる「グランプリファイナル」には、金属バット、マシンガンズ、スピードワゴン、三四郎、ギャロップ、テンダラー、超新塾、囲碁将棋のファイナリスト8組が一堂に会し、激戦を展開。決勝戦には、ギャロップとマシンガンズが進出し、白熱ののネタバトルの末、ギャロップが見事、優勝を果たした。

前列左から)松本人志、ギャロップ(林健、毛利大亮)

『THE SECOND~漫才トーナメント~』グランプリファイナル全対戦結果

<一回戦・第1試合>
先攻:金属バット ●269点(1点:2人、2点:27人、3点:71人)
後攻:マシンガンズ ○271点(1点:1人、2点:27人、3点:72人)

<一回戦・第2試合>
先攻:スピードワゴン ●257点(1点:1人、2点:41人、3点:58人)
後攻:三四郎 ○278点(1点:4人、2点:14人、3点:82人)

<一回戦・第3試合>
先攻:ギャロップ ○277点(1点:0人、2点:23人、3点:77人)
後攻:テンダラー ●272点(1点:1人、2点:26人、3点:73人)

<一回戦・第4試合>
先攻:超新塾 ●255点(1点:1人、2点:43人、3点:56人)
後攻:囲碁将棋 ○276点(1点:2人、2点:20人、3点:78人)

<準決勝・第1試合>
先攻:マシンガンズ ○284点(1点:1人、2点:14人、3点:85人)
後攻:三四郎 ●256点(1点:3人、2点:38人、3点:59人)

<準決勝・第2試合>
先攻:囲碁将棋 ●284点(1点:0人、2点:16人、3点:84人)
後攻:ギャロップ ○284点(1点:2人、2点:12人、3点:86人)
※同点の場合、3点を付けた人数が多い方の勝利となる

<決勝戦>
先攻:マシンガンズ ●246点(1点:5人、2点:44人、3点:51人)
後攻:ギャロップ ○276点(1点:1人、2点:22人、3点:77人)

金属バット(小林圭輔、友保隼平)

マシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)

スピードワゴン(井戸田潤、小沢一敬)

三四郎(小宮浩信、相田周二)

ギャロップ(林健、毛利大亮)

テンダラー(白川悟実、浜本広晃)

超新塾(イーグル溝神、タイガー福田、ブー藤原、サンキュー安富、アイクぬわら)

囲碁将棋(文田大介、根建太一)

番組終了後には、ギャロップの林健と毛利大亮が取材会に出席。『THE SECOND』初代王者の座を勝ち取った喜びを語った。

コメント
ギャロップ(林健、毛利大亮)

ギャロップ(林健、毛利大亮)

◆まずは今この瞬間の率直なお気持ちをお聞かせください。

毛利「まだ実感が湧かないですね。ふわっとしてる感じで。いつ湧いてくるのか…」

林「今、この瞬間は笑ってしまいそうで…“ギャロップですよ?大丈夫ですか?”っていう(笑)。本当に、賞レースで優勝とか、そういう経験が全くないので」

◆本日の戦いを振り返っていただきたいのですが、まず一回戦、テンダラーさんとの戦いはいかがでしたか?

毛利「一番戦いたくない相手だったので、ここを勝てたらなんとかなるんじゃないかと思ってました」

林「僕も、テンダラーさんに勝てたら優勝、という気持ちでしたね。対戦が決まったときから、ほかの芸人さんから“よりによって…”とか“どエラい組み合わせになったな”とか言われることが多かったし、僕自身もそう思ってましたから」

◆トーナメント抽選会で2組の対戦が決まったとき、毛利さんは「関西ダービー」という名前を付けていましたね。

毛利「はい、“トレンドワードメーカーの毛利”なんで(笑)。あれは自然に出てきたんですけどね、偶然の産物です」

◆続く準決勝では、囲碁将棋と対戦。なんとまさかの同点で、最終的に、審査員のうち3点を付けた人数が多かったギャロップさんの勝利となりました。

林「『THE SECOND』では、後輩のラフ次元とも戦っていて…“どんだけ吉本の人たちと戦わなあかんねん”っていう話なんですけど(笑)。で、ラフ次元には1点差で勝ったんですが、そのとき、梅村(賢太郎)くんに“ギャロップさんが優勝してくれたら、僕らは実質2位ですよね”と言われたんです。でも、囲碁将棋と同点だったので、ラフ次元が2位というのは幻想になりましたね(笑)」

毛利「囲碁将棋とは、これまで絡むことがなくて。でも、彼らの漫才がすごいといううわさは聞いてましたし、実際に強かったですね。戦えてよかったです」

◆そして決勝戦では、マシンガンズとの一騎打ちとなりました。

毛利「今日もマシンガンズさんのネタを見させていただいてる間、“ほんまにすげぇな”“すごいぞ、この人ら”って、何回言うねんっていうぐらい二人で話してたんですよ」

林「めちゃくちゃシンプルに言うと“面白いことを言うのが上手なおじさんたち”(笑)。先輩のことをこういうふうに言うのは失礼ですけど、“ネタがない”“ネタが弱い”と言うてる割に、ずっとウケてはるなと。決勝戦は、確かにネタが弱くなったなと僕も思いましたけど、それを逆手に取ってちゃんと笑いに変えていて。やっぱりすごいな、なかなかできへんなと」

毛利「普通の漫才師にはできないテクニックをたくさん見せていただいた気がします」

左から)マシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)、ギャロップ(林健、毛利大亮)

◆優勝賞金1000万円の使い途(みち)は?

林「全く自分たちに縁のないときは、何が買いたいとか好き勝手に考えてたんですけど、いざとなると…使わないでしょうね(笑)。これが大多数の日本人じゃないかなと。老後の不安を抱えている人も多いですから」

毛利「僕は何か漫才のために使おうかなと思ってたんですよ。でも、副賞でオーダースーツの仕立て権がいただけるんですよね?」

林「どっちみち買おうと思ってたものがもらえるなんて、最高ですね(笑)!」

◆ちなみに、1000万円の内訳は…?

林「表向き半々で…」

毛利「“表向き”?」

林「まぁまぁ、それはちょっと後で(笑)」

◆この優勝を誰に報告したいですか?

林「家で見ててくれたと思うんですけど、80歳になる母親に伝えたいです。母親にこういう姿を見せるタイミングってもうないなと思ってたんで。“出られるだけでええやん”という感じで送り出してもらって、すごくありがたかったですね」

毛利「結局、家族ですね。オカンもそうだし、最近オトンとしゃべれてなかったので、これをきっかけに酒でも飲みに行けたらなと。それと、この決勝に行くまで、いろんな芸人さんや師匠さん方にもむちゃくちゃ応援していただいたんで、皆さんに今すぐ会いに行って報告したいぐらいです」

林「そういう意味では、今大阪で頑張ってる、面白いけどチャンスがない芸人さんたちにも伝えたいですね。その人たちも“ギャロップ優勝”で、きっと色めき立ってくれてると思うんで」

◆今回の勝因は?

毛利「この大会をきっかけに、コンビでの会話がすごく増えて、最近めちゃくちゃしゃべるんですよ。周りも“仲ええな”とびっくりしていて。だから、相方がリラックスできる雰囲気を作ってくれたおかげで、楽しく漫才ができたのかなと。実は、2本目(準決勝)と3本目(決勝戦)のネタを急きょ変えたんですけど、それも相方が“変えよう”と言ってきたんですよ(※準決勝では“電車”のネタ、決勝戦では“パン”のネタを披露した)」

林「囲碁将棋がネタ中にパンのことをけっこう言うてたんで、パンが続くのはよくないかなと」

毛利「パンが続くの嫌やもんな(笑)。ネタを変えてもリラックスしてできたので、よかったですね」

林「僕が勝因やったなと思うのは…最初の相手がテンダラーさんということで、いい意味で開き直れたのかなと。囲碁将棋にも勝てないと思っていたので、思いっきりできましたし。でも結局、本当の勝因は“3本目も用意していた”ということやと思います(笑)。3本目は“一か八か”みたいなネタではあるんですけどね」

◆今回この3本のネタを選んだ理由は?

毛利「(一回戦で披露した)1本目は、僕らの中で強いネタで。ラスボス的な存在のテンダラーさんをつぶすためには…というのは相方としゃべりましたね。温存する、という発想はなかったです」

林「温存してしまうと、温存したまま負ける可能性が高いぞと。たぶん他の芸人の皆さんも、ネタの強い順に出してくるだろうと思ったんですよね。ただ、2本目と3本目は、自分たちの中で順番はなかったです。入れ替えようという判断も割とスムーズでしたね」

前列左から)松本人志、ギャロップ(林健、毛利大亮)

◆優勝が決まったとき、大会アンバサダーの松本人志さんやMCの東野幸治さん、また対戦相手の芸人さんたちから、どんな声を掛けられましたか?

林「舞台上では、いろんな方から“おめでとう!”と。そのあと、僕は生放送の最後の15秒くらいで東野さんに振ってもらったんですけど、頭が真っ白で普通のことを言ってしまったんです。そしたら、松本さんから“あそこは後ろを向かないと”と言われて(※生放送中、後ろを向いて後頭部の生え際が「V」に見えるのをアピールするくだりがウケていた)、本当に“その通りや!”と。“何をしているんだ、俺は。もう浮かれてるじゃないか”っていう。あの松本さんからのアドバイスを胸に、これからの芸能生活をやっていきたいと思います」

毛利「僕は放送が始まる前、喫煙所でスピードワゴンの小沢(一敬)さんと“ファイナリストのみんなでツアーしたいですね”って話していて。“優勝者が軸になってやってほしいよな”と小沢さんが言っていたんですけど、僕らが優勝したときに、“な、お前だな?”って声をかけてきてくれて…“ちょっと考えます”って言いました」

林「いやいや、やれよ!」

◆2018年に『M-1グランプリ』決勝に出てから5年が経ち、その間の漫才との向き合い方はどのような感じだったのでしょうか。

林「コロナ禍もあって、ちょっとややこしい感じではあったんですけど。ひんぱんに単独ライブをできるタイプでもないので、とにかく新しいネタをやって、劇場にアピールする、ということを積み重ねてやるしかないかなと。プラス、各々の趣味を仕事で使いつつ、漫才はあくまでもマイペースで。“しゃべくり漫才”と言われたらうれしいので、極力そういう漫才を心がけようという意識はありますね」

◆今後出演したい番組や、やりたいお仕事は?

毛利「僕はやっぱり、フジテレビさんの漫才の番組に出たいです。あの(『THE MANZAI』の)バッジが欲しいので。後輩がどんどんもらってるんで、うらやましいんです」

林「ここに関しては全く同じです。ずっと漫才番組に出ていたいし、漫才の舞台に立っていたい。劇場に70歳くらいまで出て、“おじいちゃん、また新ネタやってはるわ”とか言われながら、元気にやっていけたらいいなと」

毛利「そうですね、とにかく新ネタをどんどん作り続けたいですね。漫才やろうな!」

林「漫才やりましょう!」

番組概要

フジテレビ開局65周年×吉本興業110周年 特別番組『THE SECOND~漫才トーナメント~』
■放送日時
グランプリファイナル:5月20日(土) 19時~23時10分 ※放送済
■出演
【司会】
東野幸治
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)

【大会アンバサダー】
松本人志

【リポーター】
小室瑛莉子(フジテレビアナウンサー)

【「グランプリファイナル」出場者】
金属バット(小林圭輔、友保隼平)
マシンガンズ(滝沢秀一、西堀 亮)
スピードワゴン(井戸田 潤、小沢一敬)
三四郎(小宮浩信、相田周二)
ギャロップ(林 健、毛利大亮)
テンダラー(白川悟実、浜本広晃)
超新塾(イーグル溝神、タイガー福田、サンキュー安富、ブー藤原、アイクぬわら)
囲碁将棋(文田大介、根建太一)
■スタッフ
チーフプロデューサー:石川綾一
総合演出:日置祐貴
プロデューサー:太田秀司、織田功士/矢崎裕明
ディレクター:角山僚祐、玉置 遼
制作協力:吉本興業
制作:フジテレビ バラエティ制作センター

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。