第32回フジテレビヤングシナリオ大賞『サロガシー』

2021.03.24更新

ドラマ

「このドラマの見方は一つじゃない。180度視点を変えて見ていただく“きっかけ”になれば…」

ドラマの撮影現場にて
左から)清矢明子、堀田真由

第32回フジテレビヤングシナリオ大賞『サロガシー』

3月24日(水)24時55分~25時55分 ※『世界フィギュアスケート選手権2021』により時間変更の可能性あり

脚本家の登竜門・ヤングシナリオ大賞の大賞作品を映像化し、堀田真由ドラマ初主演となる『サロガシー』。この作品の監督をつとめるのは、これまで『独身貴族』(2013年)や、『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(2018年)、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(2019年)などの作品で演出補をつとめ、今回初めて自らがメガホンをとることとなったフジテレビ第一制作部・清矢明子だ。清矢監督に、この大賞受賞作を演出するにあたり、こだわった部分を聞いた。

登場人物たちを丁寧に、時にコミカルに描く…

子どもを抱いて立ち去る兄の後ろ姿を見送る…
左から)宮田早苗、堀田真由、井上肇、細田善彦

ドラマの撮影現場にて
左から)清矢明子、猪塚健太

Q.今回、チーフ監督として初演出になりますが、どんなことを心がけましたか?
「このドラマは大賞作品の映像化が大前提なので、脚本に変に手を加えたくはありませんでした。けれどもテレビという媒体の特性上、放送尺(=時間)にはめなければならず、脚本を短くすることになりました。その際にこの作品は“家族の話”であり、登場人物の感情の機微が繊細に描かれていて、それぞれの人にストーリーがある群像劇にもなりうる脚本だけれど、やはり主人公の環を軸にした話に凝縮させました。

ただ、環は言葉数が少なく、育ちのせいか本音を言えなかったり、装っている部分があったりと“心情が理解されにくい”のです。妊娠に至る経緯も描かれていないので、“サロガシー”という思いきった決断も、下手すると“この人、よくわからない”で終わってしまう危険性もあるのではないかと思い、ひとつのセリフ、ひとつの仕草の意味を、環の心情にちゃんと寄り添い表現していくことを意識しながら撮りました。

また、脚本を読んだ時に、繊細な人間の心理描写とコミカルな要素が混在しているところがこの本の個性でもあると思いました。その面白さを決して失ってはいけないと思い、緩急をつけて作りたいと思いました。最初のコミカルなシーンは、お母さんが兄・聡の恋人・水野を殴る場面なのですが、その演出は思い切ってやらせていただいています」

母親が兄・聡のパートナー水野に殴りかかり…
左手前から)宮田早苗、井上肇、猪塚健太、細田善彦

左から)細田善彦、堀田真由、宮田早苗、猪塚健太

演出に「正解はない」、「だったら、今、後悔しないようにやろう」って…

Q.どのような意気込みで現場に入りましたか?
「意気込みはありました(笑)。これまで演出補でつかせていただいた監督方は、それぞれに個性の強い方たちばかりで、演出のやり方は演出する人間の数だけあることをまぢかで見てきて“正解はない”ということを知りました。正解がないなら、“今、後悔しないようにやろう”という気持ちで入りました」

Q.脚本家の的場さんから、清矢さんがこだわって残したシーンがあると聞きましたが…
「おそらく、過去と未来のシーンのことだと思います。現在の環に直接的に触れていないので、カットしようかという話になったのですが、私としてはどうしても残したいと伝えました」

Q.初主演となる堀田真由さんの印象を教えて下さい。
「主演の堀田さんの実年齢は22歳で、脚本で環は28歳の設定なんです。とはいえ堀田さんなら環を演じられるだろうと、お会いする前から想像はしていましたが、その想像を“はるかに超えてきたな”と感じました。出産のシーンで、看護師さんから“お母さん!”と声をかけられたときに“(私は)お母さんじゃない!!!”って絶叫するところとか、どの表情をとっても、すべてが本当に素晴らしかったです。今までの堀田さんのイメージにない役柄にも入り込んでいて、想像を軽々飛び越えた演技の幅に驚かされっぱなしでした」

膨らんだお腹を一人部屋でチェックする環
堀田真由

ドラマの撮影現場にて
左から)堀田真由、清矢明子

ドラマの撮影現場にて
左から)清矢明子、猪塚健太、細田善彦

Q.改めて『サロガシー』の見どころを教えてください。
「サロガシー=代理母出産というものを、純粋に“そんなのがあるんだ”と思う環の同僚・野池のような人、“そんなのありえない”と思う母親・彰子のような人、そしてその当事者…と、ご覧いただく人の気持ちも、きっと劇中の人物の誰かと同じだと思うんです。だからこそ、登場人物たちが“サロガシー”にどのような想いを抱えて向き合っているのか、その感情とうつろいに注目してご覧いただければと思います。
このドラマの見方は一つじゃなくて良いと思っています。自分と価値観が似ていて、自然と共感し感情移入するキャラクターがいるかもしれませんが、例えばそうじゃないキャラクターの気持ちに寄り添ってみようかとか、180度視点を変えて見てみるとどうなるのか、考える“きっかけ”にもなると良いなと思っています」

ロケ現場のモニター前で映像を確認する清矢明子監督

佐々木アナ&榎並アナ&宮澤アナが先行試聴&本音トーク!

SDGs関連番組でもあるこのドラマを、二児の母である佐々木恭子アナと、妻が現在妊娠中の榎並大二郎アナ、まだ出産経験のない宮澤智アナとさまざまな立場の3人が、放送よりひと足先に視聴。作品からそれぞれが受け取った思いを、率直に語り合った。
フジテレビュー!!特別企画「佐々木アナ&榎並アナ&宮澤アナが先行試聴&本音トーク!」

【番組概要】

第32回フジテレビヤングシナリオ大賞『サロガシー』
<放送日時>
3月24日(水)24時55分~25時55分放送予定(関東ローカル)
<出演>
江島 環  ・・・ 堀田真由 
江島 聡  ・・・ 細田善彦
野池幸四郎・・・ 田村健太郎
水野圭人 ・・・  猪塚健太

西岡麻友 ・・・ 松本若菜 

江島 忠  ・・・ 井上 肇
江島彰子 ・・・  宮田早苗
     
神谷 晃  ・・・ 斎藤 工(友情出演)
<スタッフ>
脚本:的場友見(第32回ヤングシナリオ大賞受賞作品「サロガシー」)
プロデュース:荒井俊雄(『SUITS/スーツ2』『ルパンの娘』
            『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』など)
演出:清矢明子
制作著作:フジテレビ

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。