『牛島さんの牛舎暮らし』

2020.10.07更新

その他

第29回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品(制作:テレビ熊本)

約50頭の牛を飼育している
牛島誠二さん

『牛島さんの牛舎暮らし』

10月14日(水)26時40分~27時35分

被災し自宅を失うも、牛舎でふんばる76歳の思い

熊本市南区の牛島誠二さん(76歳)は、約50頭の牛を飼っている肉牛の繁殖農家。子牛を生ませ、その子牛を次の肥育農家に渡すまで育てるのが仕事だ。
牛島さんは2016年4月の熊本地震で家族と暮らす自宅を失った。娘夫婦ら家族は仮設住宅に入居したが、牛島さんは一人で牛舎に暮らすことを決意し、亡き妻と立ち上げた牛舎で寝泊まりを始めた。牛島さんは牛舎の部屋を「特別仮設」と呼び、笑う。
自宅再建までの牛舎での日々、牛島さんの約4年を見つめた。

牛舎で暮らすということ、その決意に隠された牛島さんの思いとは…

生まれたばかりの子牛に乳を飲ませる
牛島誠二さん

2016年4月の熊本地震では熊本市も大きな被害を受けた地域の一つだ。
今回、牛島誠二さんを追うきっかけとなったのは、発災翌月に熊本市で開かれた仮設住宅説明会。自宅に住むのが困難になり仮設住宅への入居を希望する被災者の方々を対象としたもので、その場で話を聞くことができた出席者の1人が牛島さんの娘・髙木貴子さんだった。「家は全壊の被害で住むことができなくなった。父が仕事をしている牛舎も被害を受けた」と語る。
その牛舎を訪ね、牛島さんと出会った。これが今回の番組につながる取材の始まりだ。

牛島さんは約50頭の牛を飼っている繁殖農家。牛舎は屋根が一部落ちるなどの被害に遭っていた。その後、地震前まで自宅で一緒に生活していた娘夫婦ら家族は仮設住宅に入居。しかし牛島さんは一人、牛舎で暮らすという選択をした。牛島さんは肉牛の繁殖農家。子牛を生ませ、その子牛を次の肥育農家に渡すまで育てるのが仕事だ。牛島さんは「事故なく牛を守り、安全に出産させ、必要な資金繰りを確保したい。ここにいて夜中でも牛が鳴けば起きて見に行く」と言い、牛舎での寝泊まりを始める。牛舎での暮らしとはどのようなものなのか。

全壊した自宅の風呂釜を牛舎の部屋に取り付けて楽しむバスタイム

牛舎は、13年前に先立った亡き妻・益子さんと立ち上げたものだ。夢も思い出もたくさん詰まっている。そんな父を心配する娘の貴子さんは、毎日朝夕、仮設住宅から食事を作って牛舎に届け、牛舎での仕事をできる限り手伝うようになる。牛と向き合い続ける牛島さんの心の中にあるものとは…。
熊本地震から4年がたった2020年春、ようやく自宅が完成。その時、牛島さんは…。牛舎に暮らす牛島さんの日々を見つめた。

ディレクター・尾谷いずみ(テレビ熊本報道部)コメント

「熊本地震から1カ月余りが経過した時期に出会った熊本市の父娘。全壊の被害を受けた自宅は再建するつもりだと聞き、ならば完成するまでを追わせてほしいと通い始めました。その後、仮設住宅が建設されましたが入居したのは娘さん家族だけ。70代の牛島さんは“牛舎に住む”とのこと。え?牛舎って住めるの?どこに寝るの?取材の中心は父・牛島さんへとシフトしていきました。牛とともに暮らす生活とはどのようなものか。追い続け、気づけば約4年がたっていました。40年以上前に今は亡き妻と立ち上げた牛舎。そこにたまたま作っていた管理室が牛島さんの生活の場となりました。“全壊した自宅で使っていたものを持ってきて取り付けた”という“牛舎風呂”での入浴シーンも出てきます。76歳の心意気を感じてください」

【番組概要】

第29回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『牛島さんの牛舎暮らし』(制作:テレビ熊本)
<放送日時>
2020年10月14日(水)26時40分~27時35分
<スタッフ>
プロデューサー:古閑康弘
ディレクター:尾谷いずみ
編集:可児浩二
撮影:古江智宏
ナレーション:尾谷いずみ
MA:森 仁(U2)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。