『かか 親と子のかけ橋 ~小児言語聴覚士の希望と現実~』

2020.07.29更新

その他

第29回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品(制作:NST新潟総合テレビ)

家で遊ぶ祥史くんと母・幸恵さん

『かか 親と子のかけ橋 ~小児言語聴覚士の希望と現実~』

8月5日(水)26時50分~27時45分

不安を抱える親と子のかけ橋

何気なく交わしている、“会話”や“コミュニケーション”。
しかし、中には会話やコミュニケーションを、うまくできない子供たちがいる。
発達障害や、吃音(きつおん)、難聴など、さまざまな理由で言葉に遅れが生じコミュニケーションがうまくできない、そんな子供たちと親を支援するのが小児言語聴覚士である。まだ認知度は低く、資格者数も多くない。
子供を、家族を支える小児言語療法の現場を通して、小児言語聴覚士の大切な役割とその必要性を伝える。

小児言語療法に関わる支援の現状は…

新潟南病院のはったつ外来で小児言語療法を受ける祥史くん

コミュニケーションや発達の遅れなどで悩みを抱えた親子が訪れる新潟南病院のはったつ外来。ここでは子供の成長を促す小児言語療法が行われている。発達障害や発音障害のある小学校入学前の子供が対象で、小児言語聴覚士が子供の苦手な部分を克服できるよう、遊びを交えた訓練を行う場所だ。
祥史くん(4歳)は、先天性の病気で甲状腺が半分しかなく、その影響で他の同い年の子供より成長がゆっくりで、言葉が少ない。特に色と言葉の結びつけが苦手で、黄色を認識して言葉に発することができなかった。祥史くんは、新潟南病院のはったつ外来に通って1年余り。小児言語療法による言葉の上達ぶりは、母親も実感できるほどになった。

新潟医療福祉大学の言語発達支援センターで小児言語療法を受ける
左から)夏帆ちゃん、吉岡准教授

小児言語療法を受けるすべての子供の成長が約束されているわけではないが、小児言語療法に期待を寄せ、はったつ外来には多くの親子が訪れる。しかし、医師とともに親子を支える言語聴覚士の人数は不足気味で、中には十分な療法を受けられない親子がいる。子供のちょっとした変化・成長を、身近にいる家族が見逃すことも多く、客観的な立場から子供の成長を見る小児言語聴覚士の存在は重要性を増している。
番組では新潟医療福祉大学・吉岡豊准教授の、小児言語聴覚士育成の取り組みを追う。

ディレクター・佐藤航(新潟総合テレビ報道部)コメント

「発達の遅れなどで話すことができない、伝えたいことが伝えられない子供たちを支援する小児言語療法の存在を知った時に、小児言語聴覚士はいったい何をして子供たちの成長を促してくのか。そこに興味を持ち取材を始めました。“言葉を話す”という日常のコミュニケーションにこれまで私は不安や疑問を感じたことがありませんでした。しかし、思っていた以上に、話せない、コミュニケーションがうまくとれない子供たちが多くいることを知りました。例えば、言葉と色の結びつけがうまくできず、“この花、何色?”と聞いても答えられない子。発達障害によって意思疎通がうまくいかず、ストレスを互いに抱えてしまった親子など、悩みは様々です。支援を必要とする親子が増えている中、小児言語聴覚士の数は十分ではありません。医師と連携し、工夫を凝らしながら子供たちの成長に寄り添う、小児言語聴覚士の大切な役割とその必要性を伝えます」

【番組概要】

第29回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『かか 親と子のかけ橋 ~小児言語聴覚士の希望と現実~』(制作:NST新潟総合テレビ)
<放送日時>
2020年8月5日(水)26時50分~27時45分
<スタッフ>
プロデューサー:酒井昌彦
ディレクター:佐藤 航
ナレーター:廣川明美
編集:竹内清貴
MA:佐藤誠二

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。