『変わりゆく耕野で~宮城・丸森 東日本台風のあと~』

2020.06.10更新

その他

第29回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品(制作:仙台放送)

タケノコを収穫する八島哲郎さん

『変わりゆく耕野で~宮城・丸森 東日本台風のあと~』

6月17日(水)26時50分~27時45分

繰り返す困難に立ち向かう丸森町民の半年間

宮城県の南部に位置する丸森町。阿武隈川沿いの耕野(こうや)地区で農産物直売所を営む八島哲郎さんは、記録的な大雨をもたらした昨年10月の台風19号(令和元年東日本台風)で被災、店舗は床上1.6メートルの浸水に遭い1カ月半の休業を余儀なくされた。生業を取り戻そうと困難に立ち向かう店主の思いとは。また、土砂災害で自宅や家族を失い、やむを得ず地元を離れる人、地域に残る決断をした人…水害から立ち上がる人々の半年間を追った。

東日本台風で役場は水没。店も1.6メートルの床上浸水被害に…

2019年10月、大型で強い勢力を保ったまま本州に上陸した台風19号は、記録的な大雨を各地にもたらした。宮城県南の丸森町では阿武隈川とその支流が各地で氾濫し、役場が水没。死者10人、行方不明者1人と県内最大の被害となった。
阿武隈川沿いの耕野地区で、先代から続くいなか道の駅「やしまや」を営む八島哲郎さんの店も床上1.6メートルまで浸水する被害を受けた。常連客などのボランティアの力を借り、店の復旧作業に追われる1カ月半の様子を追う。

地元の商店として地域の高齢者世帯などに配達をする八島さん

2011年3月に発生した東京電力福島第一原発事故の影響を受け、宮城県内各地では農林水産物に含まれる放射性物質の量が多くなり、丸森町では特産のタケノコが出荷停止の措置を受けた。耕野地区のタケノコは、放射性物質の量が減少して基準内に収まるようになるまで2年かかり、出荷できない苦しみを味わった。今でも出荷の際には必ず放射性物質の検査が行われている。原発事故に水害。今年の春先からは新型コロナウイルスの感染拡大と、困難が幾度も押し寄せるが、それでも八島さんは地域、家族、店を守るため前を向く。

一方、向原地区では、コミュニティー存続のため「防災集団移転」を要望

五福谷地区を案内する佐久間新平さん

一方、耕野地区から約9キロ離れた向原(むかえぱら)地区。ここでは阿武隈川支流の五福谷(ごふくや)川が氾濫し、土石流によってほとんどの住宅が全壊。地区の民生委員、佐久間新平さんは「防災集団移転」を町に要望。コミュニティーの継続に向けて奔走する。

台風被害を乗り越えようと奮闘する、丸森町の人々の半年間を追った。

ディレクター・大町昂平(仙台放送報道部)コメント

「台風19号が押し寄せた後、丸森町耕野地区の農産物直売所<やしまや>を訪れたのは、川の氾濫から1週間後でした。
お客さんに助けられた。必ず復活する-
と力強く語る店主の八島哲郎さんの姿に“この地で生きていく”という覚悟を感じました。“八島さんを動かす原動力は何か”と思ったのが、取材を始めたきっかけです。阿武隈川の支流沿いにある五福谷地区の佐久間新平さんも集団移転の実現に向けて奔走します。2人に共通するのは“地域、家族を守りたい”との思いです。
台風から半年が過ぎた頃、全国に感染拡大する新型コロナウイルスの影が丸森町にもしのびよります。度重なる試練。八島さんは次の局面に、どのように立ち向かうのでしょうか」

【番組概要】

第29回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『変わりゆく耕野で~宮城・丸森 東日本台風のあと~』(制作:仙台放送)
<放送日時>
2020年6月10日(水)26時50分~27時45分
<スタッフ>
ナレーション:寺田早輪子、下山由城
撮影:倉岡 潤、佐藤 佑、佐々木正明
CG:清野雅敏、菊地 渉
タイトル:小野寺貴文
音効:梅村広明(Studio M&N)
MA:吉野靖丈
編集:畠山由美子 
ディレクター:大町昂平
プロデューサー:菊地章博

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。