舞台「ブラックコメディ」

【公演日程】
2024年8月17日(土)~9月1日(日)

【会場】
IMM THEATER

劇作家ピーター・シェーファーによる明暗が逆転した異色作

『ブラック・コメディ』は、英国の著名な劇作家で『アマデウス』や『フォロー・ミー』など映画化された作品も秀逸なピーター・シェーファーによって生み出された戯曲です。1965年にロンドンで初演され、その後世界各地で上演。日本では1970年に劇団四季で初演されました。物語は、売れない若手彫刻家が留守中の隣人宅から数々の調度品を無断で借用し、婚約者の父親と億万長者の美術蒐集家を招き、さも自らの作品かのように仕立てることで愛と富を手に入れようと画策します。しかし、予期せぬ停電がアパート全体を襲い、招かれざる客も次々と訪れ、暗闇の中でトラブルへと発展していきます。ピーター・シェーファーは劇中、室内の電灯がついている設定のときは舞台上を暗く、停電の設定のときは舞台上を明るくするという、明暗が逆転したユニークな手法で表現することで、停電中のパニックを視覚的に際立たせるとともに、登場人物たちの隠された本音や嘘を表出させることに見事に成功しました。
そしてこの度、この戯曲に上演台本・演出として挑むのはヨーロッパ企画の大歳倫弘。映像や舞台の話題作で作家、演出家として活動する大歳が、この型にはまらない異色作にどのように立ち向かうのか。その手腕にぜひご注目ください。


主人公の売れない彫刻家に浜中文一!ヒロイン役に市川美織が抜擢!
朝海ひかる、渡辺いっけい等ベテラン俳優たちも個性あふれる役でトラブルに巻き込まれる!


主演を務めるのは、舞台俳優としてジャンルを問わず八面六臂の活躍を見せる浜中文一。これまで挑戦してきたコメディ作品では共演者から太鼓判を押されるほど演技力に定評のある浜中が今作で演じるのは、愛する女性と富を一挙に手に入れるべく画策する若手彫刻家ブリンズリー。突如起きた「停電」という不測の事態と、暗闇の中で次から次へと押し寄せる難題の数々に奮闘する主人公をユーモアたっぷりに演じます。
そして、元AKB48/NMB48で現在はレトロポップユニット・FANCYLABOのメンバーとしてアーティスト活動するほか、多数の舞台にも出演する市川美織が、ブリンズリーの婚約者キャロルを演じます。
また、元宝塚歌劇団トップスターで退団後は名作ミュージカルやストレートプレイに出演し、身のこなしの美しさと確かな実力を備えた朝海ひかるが、ブリンズリーと同じアパートの上階に住む女性ミス・ファーニヴァルを演じます。
さらに、劇団☆新感線や状況劇場を経てドラマや映画で活躍、今や名実ともにベテラン俳優の渡辺いっけいが、ブリンズリーの婚約者キャロルの父親で厳格な性格のメルケット大佐を演じます。
「ブラック=暗闇」の中で繰り広げられるトラブルの連鎖とそのテンポ感、そして翻弄される登場人物たちの滑稽さに思わず吹き出してしまうこと間違いなし!この抱腹絶倒コメディにご期待あれ!