矢部 達哉

洗練された美しい音色と深い音楽性によって、日本の楽壇のリーダーとして最も活躍しているヴァイオリニストの一人。

1968年東京生まれ。江藤俊哉に師事。89年桐朋学園ディプロマコース修了後、90年22歳の若さで東京都交響楽団のソロ・コンサートマスターに抜擢される。サイトウ・キネン・オーケストラで小澤征爾の指揮の下オペラや交響曲のコンサートマスターを務めるほか、京都アルティ弦楽四重奏団のメンバーとして定期演奏会を行っている。97年、NHK連続テレビ小説「あぐり」のヴァイオリン・ソロで大きな反響を呼ぶ。2003年にはNHKテレビ放送50年記念ドラマ「川、いつか海へ(作曲:岩代太郎)」の音楽を演奏。

オーケストラの傍らソロ、室内楽で活躍。横山幸雄とのデュオ演奏会のほか、田部京子、小山実稚恵とのトリオ演奏会も行っている。ソリストとして、小澤征爾、若杉弘、ジャン・フルネ、ベルンハルト・クレー、ジェームズ・デプリースト、エリアフ・インバル、ガリー・ベルティーニ等の著名指揮者と共演。

2009年、音楽の友4月号では、読者の選んだ“私の好きな国内オーケストラのコンサートマスター”で1位に選ばれ、2016年文藝春秋2月号で「日本を元気にする逸材125人」の一人に選ばれている。

94年第5回出光音楽賞、平成8年度村松賞、96年第1回ホテルオークラ音楽賞受賞。ソリストとして、ソニークラシカルより横山幸雄とのデュオ2枚を含む5枚、オクタヴィア・レコードより2枚(モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番&第5番「トルコ風」及び横山幸雄とのデュオでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」&第10番)のCDが発売されている。

オフィシャル・ホームページ「http://twitter.com/tatsuya_yabe」