はじめに
INTRODUCTION

ペトレンコの首席指揮者就任後初となった2023年来日公演では、センセーショナルな演奏で日本中を震撼させました。以後、ますます深まりをみせるベルリン・フィルとペトレンコの信頼関係とその進化は、常に世界中の注目を集めています。

今回の来日公演では2つのプログラムを披露。プログラムAでは、ヤナーチェク、バルトーク、ストラヴィンスキーという20世紀を代表する作曲家を“舞踏”という共通項で結びます。オペラで長らく培われたペトレンコの指揮と、ベルリン・フィル奏者それぞれから放たれる輝かしきサウンドで、鮮明に浮かび上がるストーリーの中に没入することでしょう。プログラムBでは、ペトレンコが就任当初から注力すべきテーマとして掲げ、ベルリン・フィルの核であるロマン派の名曲が並びます。前回の来日で感動の渦に巻き込んだブラームス4番に続き、今回の1番も聴き逃せません。人間味溢れるペトレンコの温かな音楽と、ベルリン・フィルの神髄に触れる時へと誘います。

いずれのプログラムも魅力満載。世界最高峰が奏でる唯一無二の世界を是非ご堪能ください。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2025

© Stephan Rabold