Introduction
野村周平×塩野瑛久が初タッグ&W主演でバディの刑事を熱演!
実際に起きた有名な殺人事件をモチーフにドラマ化
警視庁に設けられた「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」に配属されたのは、大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野瑛久)。夢川は「大儀見ちゃんとは、気が合いそうにないな」と冷めたまなざし。大儀見は「俺の方が年も警察学校の期別も上なのに、大儀見ちゃんって何だよ」とけげんそうに語る。ふたりは≪なんでこんなヤツと組まなきゃならないのか…≫と納得がいかない。ふたりに科されたのは、恋愛感情のもつれによる犯罪を専門に捜査することだ。「浮ついた恋愛はしない」と断言する大儀見と、「恋愛経験豊富」と自信たっぷりの夢川…恋愛に対するスタンスが全く対照的なふたりが時にぶつかり、悩み、そして痛快に犯人に迫っていく。
実際に起きた有名な殺人事件をモチーフにドラマ化した今作。不倫、嫉妬、ストーカー…恋愛のもつれによるリアルなドロ沼愛憎事件を解決することができるのか――。
Episode.1
7人の恋人とデスノート(前編)
ヨガインストラクターの本宮亜希子(山崎真実)が何者かに毒を飲まされ殺害された。「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」-以下「恋愛殺人捜査班」-の大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野瑛久)は遺体のそばに落ちていた1枚の紙に注目した。それは本宮をはじめ女性7人の名前が記されたリストで全員が有名シェフの新城修司(竹財輝之助)の恋人と判明。大儀見と夢川は痴情のもつれによる犯行と睨み新城を聴取するもアリバイがあった。だとすると犯人は誰なのか?リストは誰が何のために作ったのか?暗礁に乗り上げる一方、リストの女性たちが次々狙われついには第二の殺人まで…“リスト”は”デスノート”へと変貌を遂げてゆく。
Episode.2
7人の恋人とデスノート(後編)
ヨガインストラクターの本宮亜希子(山崎真実)に続き、華道家の浅間志帆(木下あゆ美)も遺体となって発見された。「恋愛殺人捜査班」の大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野瑛久)は事件直前に殺害現場を訪ねていた恋人のシェフ新城修司(竹財輝之助)を再び聴取。「7人を平等に愛している」と語る新城は「何で私が愛する恋人を2人も殺すというのか?」と疑惑を否定し不適な笑みを…一方、リストの女性のひとりで新城のレストランで働くスーシェフの高野エマ(工藤美桜)は新城を必死にかばうも不審な点が…そんな中、警察と事件関係者しか知る由のない7人のリストいわゆる“デスノート”がネットに流出!事件は急展開を迎える。
Episode.3
魔性の女性教師(前編)
高校教師で吹奏楽部の顧問でもある君塚明奈(佐津川愛美)の夫・海人が何者かに刺され殺害された。「恋愛殺人捜査班」の大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野瑛久)は海人に多額の保険金がかけられていることから妻・明奈に疑惑の目を向ける。だが犯行時刻に明奈は学校内にいたと関係者たちが次々に証言、つまりアリバイがあった。だが明奈には禁断の秘密が!吹奏楽部の部員・村雨大地(青山凌大)と肉体関係を持っていた…大儀見は“明奈が大地を洗脳し夫を殺害させた”と睨み異様なまでの敵意を明奈に向ける。夢川はそんな大儀見に疑念を抱き人事記録から大儀見の経歴を調べると意外な事実が…。
Episode.4
魔性の女性教師(後編)
夫を殺害された高校教師の君塚明奈(佐津川愛美)は悲劇のヒロインなのか?魔性の女なのか?「恋愛殺人捜査班」の大儀見壮真(野村周平)は明奈が教え子である村雨大地(青山凌大)を誘惑・洗脳し夫を殺害させたと推測する一方、夢川幹也(塩野瑛久)は教師に恋していたとはいえ殺害に手を染めるのかと疑念を抱く。2人の捜査が混迷する中、学校裏サイトに明奈が複数の男子生徒と肉体関係を持っているとの告発が!大地は怒り明奈を問い詰めるが…明奈は「信じて。私たちは、大丈夫」とささやく。明奈の“鉄壁のアリバイ”は破られるのか?“魔性の女”の正体が暴かれる。
Episode.5
死を予告する妻の叫び(前編)
会社員刈谷義春(和田正人)の妻・刈谷朋美(安藤聖)が自宅で死亡した。自傷行為の形跡があり睡眠薬を飲んだことによる中毒死であることから自殺と推測された。だが「恋愛殺人捜査班」トップの御仏玲子の指令により大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野瑛久)が捜査することに。カギは朋美が生前に残していた“動画”…錯乱状態で「死にたくない!殺される!」と叫んでいた意味は?実は朋美には“不倫の過去”があった。その後、朋美の裸の写真が何度も送りつけられるように…以来、朋美の精神状態は悪化し引きこもるようになった。義春は妻の不倫相手・井畑康の仕業と怒りをぶちまけるが…妻を愛しすぎる夫VS見えざるストーカーの行方は。
Episode.6
死を予告する妻の叫び(後編)
死亡した刈谷朋美(安藤聖)の夫・義春(和田正人)と朋美の姉・田辺京子(宮地真緒)は不倫関係にあった…2人が共謀して殺害に及んだのか?「恋愛殺人捜査班」の大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野瑛久)は捜査を続けるが何者かが朋美に睡眠薬を飲ませた形跡はまったくない。そんな中、義春の自宅に再び朋美の裸の写真が届けられた。朋美の元不倫相手・井畑康の嫌がらせなのか…井畑は朋美の死とどんな関わりがあるのか?朋美が生前残した「死にたくない!殺される!」と叫ぶ動画の意味は?懸命の捜査が続く中、警察上層部から“捜査打ち切り”との通達が…。
野村 周平
今作の主演のオファーを受けて
作品の切り口がちょっと面白そうだな、と思いました。恋愛にまつわる事件に特化した捜査班というのは、もちろんフィクションなのですが、こういう捜査班がいても面白いのでは、と思いました。タイトルからは、扱う事件そのものもライトなものなのかなとイメージしていたのですが、実際はしっかり“ドロ沼”でした。こんな動機で人を殺してしまうのか?という驚きもありましたし、恋愛にまつわるさまざまな感情の中には、まっとうな考えもあるんだな、という発見もありました。
大儀見の役どころをどうとらえて演じたか
刑事なのでまずは淡々と捜査をする、そこが大事だと思いました。ただ大儀見は真面目なキャラクターなのですが、けっこう気持ち悪い過去があるので、そのふとした瞬間に出る気持ち悪い感じを意識しながら撮影にのぞみました。見た目からもちょっとそういう雰囲気を出したいと思い、メガネも提案させてもらいました。くいっと指で持ち上げるしぐさなど、小道具としてうまく活用できたかな、と。夢川とのギャップも出せたのではと思います。
塩野瑛久さんと共演してみて
すごく真面目なんです。セリフの入れ方もすごくしっかりしていました。実は僕も気にしいなのですが、塩野くんも気にしいで。
セリフが多すぎて夜眠れないって言っていましたよ。僕はどうにでもなれって思っていたことも多かったのですが(笑)。撮影の合間に“セリフ多いなー、どうする?”なんて、よくふたりで話していました。塩野くんのアドリブがなかなかうまくいかないことがあって、現場でもいじっていました。そんなときはかわいいなーと思っていました(笑)。
視聴者の皆さんにメッセージを
恋愛のもつれによって引き起こされた殺人事件なので、いろいろな感情の愛がうずまいています。その中でいくつもの謎にぶつかるので、ひとつひとつ考察し解いていくのを、我々刑事と一緒に楽しんでいただきたいですね。僕たちも演じていて面白かったので、一緒に考えてもらえる作品になっていると思います。
塩野 瑛久
今作の主演のオファーを受けて
刑事ものの作品は新しい挑戦だったのと、バディのひとりを演じられるということで、やってみたい!飛び込んでみたい!と思いました。また『REAL』というタイトル通り、皆さんにリアリティーを少しでも感じていただき、このふたりを見ていたいなと思っていただけるように演じたいと思いました。実際にあった事件が元になっているので、内容はあまり崩せないですしよりシリアスになっていくと思いましたので、ビジュアルやキャラクター性などはなるべく崩したものにしたいと考えていました。
夢川の役どころをどうとらえて演じたか
表面的にはどこか軽薄そうで芯がなさそうという風に見えますし、実は愛を信じていない役どころです。会話の端々にも“愛を信じていない”という言葉がちりばめられているのですが、実は僕も共感するところが多かったです。本当の愛についてどこか信じていない、そんなことを期待しても自分が傷つくだけ、がっかりするのは無駄だ、というスタンスが僕にとっても妙に納得できる部分でした。そんな夢川の背景も感じていただければと思います。
野村周平さんと共演してみて
いろいろな角度から周平くんを見ていて、うらやましい部分をたくさん持っている魅力的な人です。彼にしか出せない色、ものがあって、撮影現場は周平くんが大いに盛り上げてくれました。大儀見という役どころは僕がイメージしていたものとは全然違うものに仕上げてこられていて、現場で“あーそう来たんだ!”と、合わせていったり、じゃあ僕はこうしてみよう、と密かにやってみたり。それがすごく楽しかったです。
視聴者の皆さんにメッセージを
全6話で3つの事件解決に挑みますが、このようなことが本当にあったんだ、という目線でごらんいただければと思います。そして、大儀見と夢川の持っているパーソナルな部分が散りばめられていますので、ふたりの性格の違いややり取りを見届けていただきたいです。長江監督が“とにかくふたりをかっこよく撮りたい”と言ってくださっていたので、きっとかっこ良く映っているはずです(笑)。そのかっこ良さにもぜひ注目いただけるとうれしいです。
竹財 輝之助
実際にあった事件を元にした物語だと伺い面白そうと思いました。野村(周平)さんとまたご一緒できると聞いてとても楽しみにしていました。現場では塩野(瑛久)さんとのバディも息がピッタリで頼もしかったです。新城修司シェフは、7人の恋人達がいるとんでもないバイタリティに溢れた男なのだろうなと感じたので、傲岸不遜、唯我独尊、そんな言葉を意識しながら演じたつもりです。少しでも『リアル』を感じていただけたら幸いです。お楽しみに。
工藤 美桜
実際に起きた事件が元になっていると聞いて驚きました。そして私にとって初めてのスーシェフ役にもドキドキしました。高野エマはシェフを一途に尊敬していますが、人より少しいきすぎてしまう面があります。初見で見た1話のエマと、2話を見てからの1話のエマとは印象が変わると思うので、ぜひ一度だけではなく二度三度と堪能していただけたらうれしいです。
佐津川 愛美
実際に起きた事件がモデルになっているとお聞きしました。どうしてそうなったのだろうと考えつつ、その時の気持ちはリアルなんだと思うと、丁寧に積み重ねたいと身が引き締まるような気持ちでした。それぞれの事件には、人に対するリアルな感情が隠れているのだと思います。考察したり、くすっとしたり、共感したりしなかったり。エンタメとして楽しんでいただければと思います。
和田 正人
恋愛殺人捜査班というユニークなサブタイトルから、コメディタッチの刑事モノを連想していましたが、そんな安易な発想はしっかりと裏切られ、実に骨太で人間味に溢れたドラマ作品でした。野村周平くんと塩野瑛久くんのクセのあるバディの魅力も秀逸で、難しいことを色々と考えずとも、自然と役柄に向き合えるような空気感を作って下さっており、非常に助けられた思いです。個人的にも様々なチャレンジをした役柄でもあったので、撮影現場で生まれた空気感から、どのような映像作品が誕生するのか、僕自身も楽しみにしています。
総合演出・長江俊和
このドラマは1年前から企画が始動しており、こうしてようやく皆様に観ていただける日が来ました。ドラマの主役である二人の刑事は、野村周平さんと塩野瑛久さんというダブルイケメンが、時にはカッコよく、時にはシリアスに、時にはコミカルに演じています。本作は全話、現実に起きた恋愛がらみの殺人事件にヒントを得てストーリーを構想しました。恋愛がもとで起きた事件は、洋の東西を問わず、毎日のように起きていると言っても過言ではありません。愛は素晴らしく尊いものでありますが、時として人を残酷な殺人者に変えることもあります。ぜひ『REAL 恋愛殺人捜査班』をご覧いただき、二人の刑事とともに、REALな恋愛の恐ろしさや深さを堪能していただければと思っています。
プロデュース・荒木勲(フジテレビ情報制作局情報企画開発部)
実話を題材としたドラマを制作しようという試みは長江監督と『東京オリンピックと世紀の大犯罪』(2014年)から始まり2022年には『アイゾウ』を連続ドラマで放送しました。今回の『REAL』は実際の事件から着想を得たフィクションですので重厚感だけでなく、エンターテインメントとしてみなさまに興味をもっていただければと思います。
“複雑に絡み合う男女の事件”に挑む“恋愛に不器用な”刑事2人を、主演の野村周平さん・塩野瑛久さんが見事に演じてくださいました。超難解なミステリーだけでなく刑事2人が醸し出す“闇”にもご期待ください。