Introduction
「おばさん」と呼ばれた日から、私の第二の青春が始まった。
主人公の三河芽衣子(飯島直子)・54歳は、脱サラして小さなドーナツ屋を営む独身女性。
ある夜、足元に落ちていた財布を拾って交番に届けるが、持ち主であるイケメンの若者から「ありがとう、おばさん」と言われ、その言葉の破壊力にショックを受ける。「おばさん」という現実を突きつけられた芽衣子は、「老い」の壁に次々と直面する。
第1話
『おばさんと言われた日』
主人公、54歳の独身女性・三河芽衣子(飯島直子)は、脱サラしてドーナツ屋を営んでいる。
ある日、年下の彼氏の村山(神谷圭介)が若い女性と“パパ活”をしていたことが発覚!「気持ち悪い!」と潔く別れる芽衣子だったが……。仕事はできるのに恋愛は全く学ばず今日に至る。傷心の芽衣子を支えたのは、筋肉系アイドル・タスク(上野勇希)への推し活だった。しかし翌日、タスクが突然“授かり婚”を発表。芽衣子は推しまで失い、絶望のどん底に落ちる。やけ食いしながら夜道を歩く芽衣子は、偶然大金の入った財布を拾い交番へ届ける。交番を後にしようしたその時、持ち主の若い男性(旭惟吹)が現れ、感謝の言葉とともに放った一言、
―――「ありがとう、おばさん!」―――。
生まれて初めて面と向かって“おばさん”と呼ばれた芽衣子は大きなショックを受け、現実の年齢を突きつけられる。さらに母(梅沢昌代)の怪我をきっかけに「老い」や「将来の孤独」への不安が芽衣子を襲う。
そんな中、既婚者の親友・頼子(堀内敬子)が見知らぬ男性とイチャイチャしているところに遭遇してしまい――。
第2話
『私、いつからおしゃれ諦めた?』
芽衣子(飯島直子)は夜道で、既婚者の親友・頼子(堀内敬子)が見知らぬ男性とイチャイチャしている場面に遭遇する。相手は頼子が働くスーパーの店長・吉住正男(六角慎司)。頼子はあっさりと「付き合っている」と告げ、不倫関係であることを隠そうともしない。頼子は「恥じていない」と言い切り、結婚生活の限界に来ていたことを打ち明ける。芽衣子は衝撃を受けつつも、結婚している=順調な人生、という自分の思い込みに気づかされる。一方、芽衣子自身も年齢による変化を実感していた。年下の友達カヲル(中田クルミ)に連れられて眼鏡屋へ行き、老眼鏡を選ぶうちに芽衣子は少しずつ前向きな気持ちを取り戻していく。
しかしその矢先、頼子が突然ドーナツ屋に現れ、取り乱しながら「離婚しようと思ってる」と告白。さらに正男と一緒になるつもりだと言い出す。頼子は夫から見下され続けてきた苦しみを吐き出し、自暴自棄になっていた。芽衣子はそんな頼子を慰めながらも、芽衣子の頭には過去の“ダメ男遍歴”がフラッシュバックする。そのとき店の扉が開き、現れたのは――芽衣子がかつて結婚寸前まで付き合っていた元彼・八海憲伸(Mummy-D)だった。
第3話
『The Return of Kenshin』
芽衣子は突然現れた元彼・八海憲伸(Mummy-D)に誘われ、おしゃれなレストランで食事をすることに。憲伸は10年前とほとんど変わらない軽い感じで、“マルチクリエイター”として自由に生きていた。
一方の芽衣子は、老眼やシワ、体力の衰えなど「自分は確実に変わってしまった」現実を突きつけられており、変わらない憲伸に戸惑いを感じる。そんな憲伸から「今でも美人だよ」と褒められた芽衣子は動揺し、トイレに逃げ込んでしまう。そこで偶然出会った同年代の女性・春江(柿丸美智恵)に「元彼とヨリを戻したことがあるか」と突如相談。春江は「元彼は美化されるだけ。人は簡単に変わらないから気をつけろ」と忠告する。その後、憲伸と乗ったエレベーターが突然停止!ドラマのような展開で暗い密室で二人は過去の別れた理由を語り合い、二人の距離は確実に近づいていく…。あの頃に戻ったみたい…良い感じになったと思ったその時、思いもよらない展開に…!?
第4話
『おばさんのお母さん』
ドーナツ屋に芽衣子(飯島直子)の母・時絵(梅澤昌代)が突然現れた。骨折して弱っていたはずの母は、まるで別人のように元気で、スマホもSNSも使いこなし、若々しさが全開だ。アルバイトの玉杉(のせりん)にも褒められ、時絵はまんざらでもない様子。芽衣子はそんな母に圧倒されながらも、「年を取ると足も短くなる」「身体は一気にくる」と現実的な忠告を突きつけられる。
「同世代に比べたら自分はまだ若い方」と思っていた芽衣子だったが、いざ健康診断を受けると身長が縮んでいることが判明!老いへの恐怖が暴走し、妄想の中では“足が極端に短くなった未来の自分”が現れパニックに。焦った芽衣子は、ピラティススタジオの看板を目にして早速入会する。
女性にとって歳を重ねるってなんでこんなに怖いものなのだろうか…しかし、芽衣子はまるで人生を悲観していない母を見て思わず…
第5話
『同じ時代を過ごした友よ』
アルバイトの玉杉(のせりん)が「友達が一人もいない」と告白し驚愕する芽衣子(飯島直子)とカヲル(中田クルミ)。玉杉は「自分が友達だと思っていても、相手がそう思ってなければ恥ずかしい」と自分たちは繊細な世代だと語り、自己防衛が過ぎる姿に二人は困惑する。
そんな中、芽衣子は高校の同窓会へ向かうため、服もメイクも気合十分な装い。居酒屋に集まった同級生たちは、早速プレゼント交換で盛り上がる。そこへ遅れて現れたのは、かつて美少女だった同級生・まりあ(小野由香)。しかし現在は見た目が大きく変わり、芽衣子は一瞬誰かわからないほど衝撃を受ける。さらに遅れて頼子(堀内敬子)も登場。不倫騒動以来の再会に、芽衣子と頼子は気まずい空気を抱えたまま席につく。会話は自然と「夫の愚痴」へ流れ、かつてギラギラしていた30代の同窓会とは違い、どこか平和で物足りない、と唯一の独身・芽衣子は感じる。
そんな中、一同はカラオケスナックへ。この日一番の盛り上がりを見せるなか、頼子は途中旦那から連絡を受け、廊下で泣き崩れる。悩みを抱えながらも、戻ると明るく振る舞い、皆を楽しませ続ける頼子の姿に切なさを覚える。帰り道、芽衣子と頼子は二人きりで缶チューハイを飲みながら歩く。頼子は店長とは別れたこと、離婚はむしろ嬉しいことだと語り、芽衣子も頼子に謝罪する。30年以上の時間を経て、二人の関係は少し違う形で結び直されていく。
第6話
『私は、新しいものが怖いおばさん』
最近ドーナツ屋の売上が落ちていることに動揺する芽衣子(飯島直子)。玉杉(のせりん)は客足を増やすためには「SNSを強化した方がいい」と提案する。芽衣子は元彼・憲伸(Mummy-D)に頼る案がよぎるが、玉杉に止められる。そこで玉杉が紹介してきたのが、大学の先輩で眉毛が異様に濃い人TikToker・MAYUGE(太田将熙)だった。芽衣子は戸惑いながらも、SNS動画制作を依頼する。MAYUGEの動画はテンポが早く派手で、芽衣子には理解しづく完全に乗り切れない。芽衣子は「申し訳ないけど店に合わない」と断ろうとするが、玉杉に「芽衣子さんは頑固で新しいものを受け入れるのが怖い、人に頼るのをダサいと思っている」と核心を突かれ、芽衣子は自分が頑固だと初めて気づいたのだった。そういえば、どうやって人を頼れば良いんだっけ…?
帰り道、芽衣子はつまずいて派手に転んでしまう。そんな芽衣子を助けてくれたのは、偶然通りかかった元彼の憲伸だった。憲伸が落とし物をしてしまい、後輩に助けて貰っている姿を見て、芽衣子は誰かを信頼すること、それは新しいことを信じることでもあると気づいたのだった。勇気をだして。MAYUGEを頼って再び動画制作をお願いする決意をするが…






























三河芽衣子役 飯島直子
三河芽衣子役を演じさせていただきました飯島直子です。
同世代やこれから50代になっていく世の女性が、肩の力を抜いて心が軽くなってクスっと笑える、年齢を重ねることは素晴らしいことなんだというお守りのようなドラマです!
個性豊かなキャラクターも勢ぞろいしていて、たくさんの“あるある”がいたるところに散りばめられていて、たくさんの方に楽しんでいただけるコメディドラマになっていますので、ぜひご覧いただきたいです
神田頼子役 堀内敬子
岸本さんの脚本を読んで、なんでこんなに50代女性の気持ちが分かるの!?とびっくりしました。
悩んだり笑ったり、全部ひっくるめて、パワーがみなぎってくる、素敵な作品です。
撮影では飯島直子さんと同級生役を演じさせていただきました。スタイルが素晴らしくて、気遣いも本当に凄くて、尊敬しかありません。ハードな現場でしたが、スタッフの皆さんが元気で明るくて助けられました。みんなで気合いで乗り切りました。全国のおばちゃんに見ていただけたら嬉しいです
八海憲伸役 Mummy-D(RHYMESTER)
今回演じた八海憲伸という男、ちょっとチャラくて胡散臭くて、それでもどこか憎めなくて、果たしてオレにそんな役出来んのかな?と不安だったのですが……しょーじきハマリ役っす!笑。現場では飯島さんの気遣いとスタッフの作るポジティブな空気にとっても助けられました。あー、もっとずっと憲伸でいたかったなあ…
立花カヲル役 中田クルミ
軽快な台詞回しがとにかく魅力的で、想像していた方向とは逆へ逆へと振り回されるような、不思議な感覚がありました。私が演じたカヲルのような女性には自分の性格と重なる部分も多く、とにかく現場に入るのが楽しみでした。現場ではずっとギャグが飛び交い、終始ゲラゲラ笑いながら撮影していたのが印象に残っています。飯島さんはとても温和でお話ししやすく、本当に友達のような気持ちでご一緒させていただきました。以前から友達だったのせりんと共演できたことも嬉しく、現場は終始ハッピーなムードでした。年齢や性別といったラベルからは逃れられませんが、その中でどう生きるかは自由だと思います。このドラマを観たあと、日常の中にある小さな幸せや喜びを見つけることが少し楽しくなったり、“友達や彼氏に会いに行きたいな”と思ってもらえたら嬉しいです
玉杉謙人役 のせりん
おばさん(あえてこう呼ばせて頂きます)たちが、おばさんならではの悩みや葛藤、好きなことに本気で向き合っていて若者の僕も色々考えることが出来ました。とても素敵なチームでみんなが若者の僕にも平等に接してくれて現場に居やすかったです。ぜひ、幅広い世代に見て欲しい作品です。よろしくお願いします
三河時絵役 梅沢昌代
登場人物の会話に生活感がありとてもリアルで面白く、共演の飯島直子さんは、美しく、チャーミングで、そしてとても気を遣って下さる方なので、すっと母娘になれました。パワフルな元ヤン母さんを楽しく演じさせて戴きました。
“おばさん”と呼ばれる様になった方も、そうでない方も“うん、うん!”と頷きながら楽しめて、きっと元気が出るドラマです!
脚本 岸本鮎佳
自分のやりたいことを、こんなに自由に書かせていただいたドラマは初めてです。“おばさん”が脇役で描かれることが多い中、50代の主人公が、嘘くさくなく輝けるドラマを作るために、プロデューサー、監督と共にゲラゲラ笑いながら、激しく共感し合いながら、とにかくアイデアを出し合いました。
人間ドッグの話や、リアルなお金の話、大人の恋愛話や、今飲んでるサプリを出し合ったり。この作品は、そんな私たちのリアルなエピソードがたくさん盛り込まれています。
そんな中生まれた、主人公の芽衣子を、飯島直子さんが愛らしくユーモアたっぷりに演じてくださっています。観たらきっと前向きな気持ちになれる、歳を重ねるのが楽しみになる(いや本当に)、可愛いドラマが出来上がりました。楽しんでいただけたら幸いです