明日の巨匠がここに! 2013 Student Films 7 in ODAIBA

映画を専攻している学生たちに「作品発表の場」を与えたい。現場の第一線で映画作りをしている業界の先輩たちと「直接交流する場」を提供したい。そしてなにより、人材育成を通じて日本の映像産業の発展に貢献したい。

そんな思いで、フジテレビが映画評論家・佐藤忠男さんと映画制作専攻がある学校の皆さんと一緒に企画した、『学生さんの映画祭』です。

若い才能を応援する、フジテレビのCSR活動です「お台場合衆国」のサテライトイベントでもありますので、皆様のご来場をお待ちしています。

開催概要

開催日 2013年7月28日(日曜日) 10時~18時(予定)
会場 フジテレビ・マルチシアター(フジテレビ 1階 シアターモール内)
※ゆりかもめ 台場駅 徒歩3分・りんかい線 東京テレポート駅 徒歩5分
入場料 無料(途中入退場自由)
2013年度
参加大学
多摩美術大学/東京工芸大学/日本大学/日本映画大学(日本映画学校)/
武蔵野美術大学/立教大学/早稲田大学大学院
イベントゲスト 映画評論家・佐藤忠男、映画界で活躍中の監督やプロデューサー他
主催 2013SF7+実行委員会
※このイベント『SF7+』は終了しました。後日このサイトで、当日の模様をリポートします。

上映作品 ※今年は卒業制作以外の作品も含まれています。

日本大学

作品名:家族の風景

監督:佐近 圭太郎

フリーライターをしながら一人暮らしをしている息子が母の怪我をきっかけに久々に帰郷。気を使おうと思うも、相変わらず口うるさい母をいつもの調子であしらってしまう。父は酩酊して帰ってきて、日頃の不満を抱える母を垣間見る。あくる日、ひょんなことから母が占いに通い始めていることがわかり、父にそれを話したことでぎすぎすし始める家族。父が咎めたことで母の怒りが爆発し、家を飛び出していく。父と二人で夜の街を探しまわる。見つけ出しぶつかりあい、そしてまたいつもの日常へと戻っていく…。そんな「家族の風景」

早稲田大学大学院

作品名:my Dearest Tail

監督:速水 萌

人はみなコンプレックスと共に生き、それは人格形成や、他人との関わり合いにも影響している。私たちは常にコンプレックスという壁越しで対話しているのだ。サーカスの見世物として育てられた少女。彼女には人間にあるはずのないシッポが生えていた。ある日、彼女はサーカス団から逃げ出しレストランの女主人ソーニャに拾われる。彼女は無邪気な少女となり、恋を知る女性となり、他者を理解し始める大人となるのだ。冒頭のサーカスシーンは必見。物語は異国を想定しつつも全編日本で撮影しているため、セット、美術、ロケ地にも注目して頂きたい。全編日本ロケとは信じがたい異国情緒あふれるシーン満載のファンタジー映画に仕上がっている本編に乞うご期待!!

日本映画大学

作品名:漁火

監督:沢田 啓吾

昨今、新聞やテレビでも目にする、孤独死。自然界ではごく普通のことですが、どこか悲しい。僕の母方の伯父、みーばーはその孤独死予備軍といえる。玄界灘に浮かぶ小さな島、生月島。ここがみーばーの生まれ故郷。24歳で上京し土木関係の仕事に就職、27歳で結婚。娘三人をもうけ順風満帆な人生だった。しかしバブル後借金も重なり自己破産、離婚。さらに癌で余命一年の宣告。今では生活保護を受け神奈川県座間市で一人で暮らしている。でも僕はみーばーに魅力を感じる。そんなみーばーにも心配事がある。自身の入るお墓についてと重度の統合失調症で入院中の三女・千里のこと。千里は外泊許可を得て久しぶりに帰宅。つつましくも家族の風景があった。

東京工芸大学

作品名:未熟な卵

監督:田中 宏樹

本作品は「人と向き合うこと」をテーマに、モラトリアムの中期を超え、徐々に大人に変貌していく主人公を通して高校生の心のもろさと美しさを描きます。高校受験を失敗し、落ち込んだ気持ちのまま新新たな高校生活のスタートをきったひとみは、クラスに馴染めずにいた。そんな彼女を気にかける幼馴染の洋平。だが洋平の優しさとそのひたむきさが、彼女の心の影を色濃くし、遂に学校を飛び出すまでに至る。授業を放り出した彼女に与えられた罰は、担任の担当する部活の合宿に手伝いとして参加することだった。合宿の手伝いをするうちに、彼女は自分の新たなる一面に触れていく。

武蔵野美術大学

作品名:屠場を巡る恋文

監督:久保田 智咲

東京、品川駅から徒歩3分のところに、日本最大級の食肉処理場=「芝浦と場」がある。高層ビルが立ち並ぶ大都会の一郭で、毎日何百頭もの牛と豚が血を流し,肉になる。そこでの仕事は、忌み嫌われ、虐げられて来た。その背景には、歴史的な差別もある。誰がその仕事をするのだろうか。家族にさえ、自分の仕事を打ち明けられなかった人がいる。愛する人に秘密を持ったまま、その人は定年まで働き続けた。そして今日も、どこかの屠場で歴史や差別と向き合う屠夫がいる。屠場で働くということはどういうことなのだろうか。東京,千葉,茨城の屠場を取材。愛する人のために働く屠夫たちの思いを見つめた。

多摩美術大学

作品名:疾走ラブレター

監督:山本 圭祐

ガリ勉も不良もスポーツ馬鹿も馬鹿もデブも天才も、白いワイシャツ着てんだよ。今日も戦のゴングが鳴る、あの子に手紙をしたためよう。

立教大学

作品名:鼓と私

ディレクター:西村 充

これは、私の体験を通して語る、日本の伝統打楽器についての物語です。昨年秋。私は生まれて初めて、長唄の「鼓」に挑戦をしました。長唄とは、もともと歌舞伎の音楽をコンサート形式にしたもので、その中で鼓は唄の伴奏をリードする指揮者のような役割の楽器です。もともとオーケストラで打楽器を演奏していた私は、日本古来の楽器である鼓の歴史や音楽を知る目的で鼓を習い始めました。ですが、次第に日本人の身体が持つ独特のリズム感や、鼓と私達の生活とのつながりが見えてくるようになりました。「鼓」から広がる日本人独自の身体論は、私たちの身体に刻まれた日本固有の文化を教えてくれました。
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