ニュースリリース
更新日:2024年10月1日
2024年9月度社長会見要旨(2024.9.27)
Q.7月クールドラマや特番の手応えについて
7月クールドラマは、視聴率、話題性共に視聴者の皆さまから高い評価をいただくことができた。月9『海のはじまり』は、個人視聴率が最終回横並びトップの番組最高となる5.4%を獲得。見逃し配信も平均で400万再生超えと、放送・配信ともに好調のまま放送を終えた。水10『新宿野戦病院』は、個性派俳優のみなさんが、社会風刺とユーモア満載な展開を見事に演じきり、最終回はサザンオールスターズのみなさんに特別出演いただき、最高のエンディングを迎え話題となった。
『FNS27時間テレビ~日本一たのしい学園祭!~』も、放送された7月20日、21日の両日は、単日で、個人、コアとも3冠を獲得した。『新しいカギ』のメンバー7人が総合司会を務め、入社11年目の同期コンビによる演出は、若い力がみなぎり、熱い27時間だった。
9月25日に放送した『小泉孝太郎&ムロツヨシ自由気ままに2人旅 前編』は、人気番組の第6弾として台湾とフィンランドを訪れて今回も本音トークを展開、二人のプライベートが垣間見られ、個人視聴率が横並びトップの4.9%、単日ゴールデン帯1冠を獲得した。
Q.10月改編について
改編テーマは「一緒に笑えるだけで、しあわせ」です。時代とともに人々のライフスタイルが多様化して1人でテレビを見る人が増えた中でも、家族や友達や恋人など、大切な誰かと一緒にテレビを楽しんで、一緒に「笑顔」になり、「しあわせ」になってもらいたい、という願いを込め、「共視聴No.1のテレビ局」を目指していく。
具体的には火曜日、木曜日、金曜日のGP帯を中心に平日改革を進める。
火曜9時枠がフジテレビ制作のドラマ枠になる。木曜9時と金曜9時は情報バラエティを投入する。そして火曜8時には「カスペ」枠を新設し、バラエティや情報など様々なジャンルの特別番組をお届けする、多彩なラインナップにご期待いただきたい。
バラエティでは、木曜9時に『この世界は1ダフル』をお送りする。MCは東野幸治さんとレギュラーMC初挑戦のSnow Man渡辺翔太さん。様々な世界で活躍する一流の人たちが人生で1番スゴいと思った「ワンダフル」な数々のエピソードをしっかりと見やすく紹介する。
金曜9時は『ザ・共通テン!』。MCはヒロミさん、ホラン千秋さん、進行はチョコレートプラネット。グルメや美容、ショッピング、街歩き、節約テクニックなど、各ジャンルを極めた「◯◯女子」の日常に密着し、「マネしたくなる情報」をベスト10形式で発表する、生態調査バラエティ。
ドラマでは、月曜9時が『嘘解きレトリック』。『ガリレオ』制作陣が新たに送る、鈴鹿央士さんと松本穂香さんがW主演を務めるミステリードラマ。昭和初期を舞台に、“やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵”と“ウソを聞き分ける奇妙な能力者”の異色コンビが難事件を解決していくレトロモダン路地裏探偵活劇をお届けする。
火曜9時は『オクラ~迷宮入り事件捜査~』。2015年以来9年ぶりにフジテレビがこの枠でドラマ制作する復活1作目は、反町隆史さんと杉野遥亮さんという豪華W主演。反町さん演じる人情深い昭和刑事とクールな令和刑事の凸凹バディが、“お蔵入り”寸前の未解決事件に挑むオリジナル作品。
水曜10時は『全領域異常解決室』。人々の常識を超えた「不可解な異常事件」に全領域異常解決室という組織が挑んでいく1話完結型の本格ミステリードラマで、主演を務める藤原竜也さんと広瀬アリスさんが異色のバディを組む。
木曜10時は『わたしの宝物』。夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵」を題材にした、ひりつく大人の恋愛ドラマ。大切な宝物を守るために悪女になることを決意した主人公は、フジテレビ系連続ドラマ初主演の松本若菜さんに務めていただく。
また、金曜23時40分は、世界的に大人気で幅広い層から支持されるアニメ『ドラゴンボール』の新作を全国ネットで放送する。原作者・鳥山明先生が、まったく新しいエピソードを執筆した、完全新作アニメシリーズで、タイトル『ドラゴンボールDAIMA』も鳥山先生が「これまでとはまた違った強めなネーミングを」と考案されたもの。『ドラゴンボール』の新しい世界をお届けする。
フジテレビの10月クールもご期待いただきたい。
Q.放送外収入概況について
配信事業では、広告付き無料配信AVODにおいて7月クールは『海のはじまり』が初回で465万再生と月9史上最高をマーク。『新宿野戦病院』も初回で、水10史上最高となる340万再生を記録。ドラマや『FNS27時間テレビ』などのバラエティ、そしてアーカイブ作品などがけん引して、7月は民放初となるAVOD月間再生数が1億再生を達成した。一方、有料配信は、自社サービスであるFODの会員数が8月に150万人を突破。2022年11月に100万人を突破してから、約1年9か月で50万人増加した。
映画事業では、10月11日より公開の『室井慎次 敗れざる者』は、完成披露試写会などを行わず、映画館でしか見ることの出来ないベールに包まれたプレミアムな作品となっている。ご期待いただきたい。公開中の三谷幸喜さん作品『スオミの話をしよう』は9月26日までで、動員89万人、興行収入12.2億円と、大ヒットとなっている。9月21日には、タイトルの「スオミ」は、フィンランド語で“フィンランド”の意味で、それにちなんで、ヘルシンキ国際映画祭に招待され、三谷監督が舞台挨拶を行い現地でも好評だったと聞いている。国内外で話題の作品となっている。
イベント事業では、社屋イベント『お台場冒険王2024』が、酷暑の中だったが、会期37日間で昨年を上回る約255万人ものお客様に来場いただいた。「ドッキリGP博物館」や、「ちいかわアドベンチャー」は長蛇の列ができる人気ぶりで、恒例の「めざましライブ」は、29組の豪華アーティストが連日熱いステージを披露し大盛況だった。さらに、世界最大級のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2024』は総勢195組1298人のアイドルが出演、3日間で8万人超のお客様に楽しんでいただいた。
Q.合同会社フジ・コンシューマ・プロダクツについて
株式会社フジテレビジョンと株式会社フジ・メディア・ホールティングスは、「合同会社フジ・コンシューマ・プロダクツ」を10月1日付で新設する。フジテレビでは、IP事業、特にライセンスビジネスは今後の成長を大いに期待できる領域だと考えている。これまで行ってきました「ガチャピン・ムック」や「チャギントン」といった自社保有のキャラクターを活用したIP(知的財産)事業をさらに強力に推し進めるために、フジテレビビジネス推進局ライツ事業部と強固に連携した新会社を設立し、専門的な人材を集めた運営体制を構築して、将来的には取り扱いIPや周辺事業の拡大による収益機会の最大化を目指すのが今回の狙い。これから「伸びしろ」の大きい当社のIPビジネスを、新会社「フジ・コンシューマ・プロダクツ」と強力にタッグを組んで展開をしていく。
Q.岡田太郎さんの訃報について
創成期のテレビ界のドラマ制作に尽力され、『日日の背信』など数多くの名作ドラマを生み出し、編成面でも大いに活躍された。その後、共同テレビでヒットドラマ制作の指揮をとり、社長・会長としても社業の発展に尽力された。
フジテレビの礎を築かれたご功績に敬意を表すと同時に、ご冥福をお祈りします。