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更新日:2023年11月27日

2023年11月度社長会見要旨(2023.11.24)

Q.今年最後の会見となるが、2023年を振り返っての所感について

今年はフジテレビ開局65周年イヤー。年初より様々な取組みを行ってきた。『ぽかぽか』スタート、『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』の大成功、夏には『FNS27時間テレビ』『お台場冒険王2023』、そして、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』『ミステリと言う勿れ』ほかの大健闘、『ワールドカップバレー2023』の盛り上がりもあった。年内もまだ様々な取組みを行うので、ご注目ください。
また、未来のフジテレビのめざす将来像を「フジテレビ未来ビジョン」という形で社員と共有し、すでに様々な取組みを行っている。その一環として、アメリカ・スカイバウンド社や中国・bilibili社等とパートナーシップを組み、IPおよびそこから派生するコンテンツを中心としたグローバルビジネスも積極的に拡大してしていく。
そして、「旧ジャニーズ事務所問題」については、10月21日(土)に『週刊フジテレビ批評特別版』という形で検証番組を放送した。今回の検証を踏まえ、しっかりと反省するとともに、放送局としての使命と人権尊重のための責任を果たしていきたい。

Q.10月改編の手応えに関して

木曜日に新バラエティ『木7◎×部』『オドオド×ハラハラ』をスタートさせた。立ち上がりとしては若干苦戦しているが、両番組とも視聴者のニーズに的確に応えていきたいと思っている。
ドラマはいずれの番組も配信が好調。ドラマ配信が引っ張って8週連続で「AVOD三冠」を達成。視聴率では、金曜9時の『うちの弁護士は手がかかる』が回を重ねるごとに上がっており、ドラマ枠新設の改編において一定の成功を収めることができた。月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』はトリプル主演で、クリスマスイブの1日に3つの物語が同時進行していくという新しい試みに積極的にチャレンジしている。水曜10時『パリピ孔明』は、FOD先行配信というGP帯ドラマでは初めての施策を実施し、放送回を追うごとにFOD新規入会者数は増加傾向にある。木曜10時『いちばん好きな花』は見逃し配信で、再生数、UB数ともに他局を含めた10月クール全ドラマの中で1位をキープするなど健闘している。

Q.1月期ドラマについて

1月期ドラマは、月9が永野芽郁さん主演の純愛ラブストーリー『君が心をくれたから』、水曜10時が3時のヒロイン・福田麻貴さん主演の婚活エンターテインメント『婚活1000本ノック』、木曜10時が小芝風花さん主演の時代劇『大奥』、金曜9時は情報未解禁だが、これまでになかったタイプのドラマを準備中。バラエティにとんだラインアップで、自信をもってお送りできる作品が並んでいる。ご期待ください。

Q.最新の映画事業概況、およびイベント事業概況について

映画事業では、23日(木・祝)に『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』が公開された。初日で動員15万人超え、興行収入2.14億円と、前作の37億円超えを目指せる素晴らしいスタートとなっている。前作は日本アカデミー賞で12部門を受賞したが、今作もご覧いただいた方の評判はとても良く、各劇場では笑いが巻き起こっていると聞いている。ここから、どこまで伸びていくか大いに期待している。昨年197億円という大ヒットとなった『ONE PIECE FILM RED』を、19日(日)まで1カ月限定でアンコール上映した。昨年からの累計で興行収入203.3億円を記録。『ハリー・ポッターと賢者の石』を超えて、歴代興行収入ランキングの6位になった。9月に公開された『ミステリと言う勿れ』は、大ヒットを受けてロングラン上映となっている。23日(木)までで動員340万人、興行収入は46億円を超えて、今年の邦画実写興収ランキングで現在2位の好成績。
イベント事業では、上野の森美術館で開催中の「モネ 連作の情景」が10月20日(金)の開幕以来、連日多くのお客様に来場いただき、総来場者数は15万人を突破した。好評につき、12月24(日)より日曜日の閉館時間を1時間延長する。そして、来月9日(土)からは、森アーツセンターギャラリーで「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」を開催。1980年代にカルチャーシーンを牽引したキース・ヘリングが31歳で生涯を終えるまでのわずか10年間に制作した約150点を振り返る。こちらも注目の展覧会になるので、ぜひ足をお運びいただきたい。

Q.旧ジャニーズ事務所性加害問題について

旧ジャニーズ事務所は「SMILE-UP.」に社名を変更し被害者への補償を行い、タレントのマネージメントを行う会社を新たに設立するとしている。「SMILE-UP.」社は、先日、性被害に関する事実確認等が終了した方々へ補償内容の連絡を開始したことを発表したが、当社は引き続き被害者への対応を着実に行うように求めていく。新会社については現在、その準備を進めているところだと思うが、その具体的な形が、まだ明らかになっていないので、引き続き対応を注視していく。
また、当社の親会社であるフジ・メディア・ホールディングスが「人権方針」を策定すべく準備を進めている。フジテレビとしても、新たに人権尊重に重点を置いた「コンプライアンスガイドライン」を策定中であり、近日中に正式決定後、公開する予定。
私たちテレビ局には、公共的使命と社会的責任がある。先程も申し上げたが、放送局としての使命と人権尊重のための責任を果たしていきたいと考えている。