ニュースリリース
更新日:2023年10月2日
2023年9月度社長会見要旨(2023.9.29)
Q.7月クールドラマや特番の手応えに関して
7月クールのドラマは、夏らしいフレッシュな恋愛ドラマや心洗われる良作など、いずれも個性的な作品となり、視聴者の皆様から好評をいただくことができた。10月もフジテレビらしい個性豊かなラインナップで勝負していきたい。
『FNS27時間テレビ』は、ゴールデンのコア視聴率で7月22日6.8%、23日7.8%と他局に圧勝できた。全社挙げての総力戦で「フジテレビの底力」を示せたと思う。集結してくれた全ての人気芸人・タレント・アーティストの皆さんに、この場を借りて感謝申し上げたいと思う。
9月15日に開幕した『ワールドカップバレー』は、ここまで女子日本代表の7戦を放送。チームの奮闘もあり日を追うごとに盛り上がって視聴率も上昇。最終日に格上のブラジルに挑んだ一戦は、最後の最後まで目が離せない展開で、個人9.5%、世帯14.1%という非常に高い視聴率となった。感動を届けてくれた女子日本代表の健闘に拍手を送りたいと思うし、この戦いで得た経験が、オリンピック切符獲得に繋がるものと信じている。明日からは男子の戦いが始まる。ネーションズリーグで銅メダルを獲得するなど国際大会で結果を残しているし、きっとオリンピック切符を獲得してくれると信じている。その瞬間の喜びを視聴者の皆様と共に分かち合いたいと思う。
Q.10月改編について
10月改編は、「やっぱり、楽しくなければフジテレビじゃない」をテーマに、1年かけて一番楽しくて面白いコンテンツを作るテレビ局になることを目指して臨んでいる。「平日改革」として、木曜は“ただただ面白く”、水曜は“知的好奇心を刺激するような”、火曜・金曜は“女性が特に楽しめるような”番組を編成した。
木曜7時『木7◎×部』は、学校にはない部活を芸能人が自ら立ち上げ、挑戦していく、今までに無かった新しいバラエティ。MCの相葉雅紀さんも自ら部活を立ち上げる。木曜8時『オドオド×ハラハラ』は、オードリーとハライチがゲストとともに、挑戦的な企画を試していく新感覚のチャレンジトークバラエティ。ヒットメーカー・佐久間宣行さんの演出にも期待している。
ドラマでは、月9が『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』。クリスマスイブの1日を1クールで描く謎と奇跡と愛の物語。二宮和也さん、中谷美紀さん、大沢たかおさんという豪華トリプル主演で、3人の物語が同時並行で進行していく。水10『パリピ孔明』は、向井理さん演じる中国三国時代の軍師・諸葛孔明が、歌手を目指す女性を成功に導いていく音楽青春コメディ。今週水曜日にスタートし、視聴者の皆様の評判は大変良く、これから視聴率が上がっていくことを期待している。木10『いちばんすきな花』は、多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さんという豪華4人主演。昨年大ヒットしたドラマ『silent』のプロデューサー・村瀬健と脚本・生方美久さんが再びタッグを組んでいる。そして、約54年ぶりに復活する金曜21時の連続ドラマ枠は『うちの弁護士は手がかかる』。ムロツヨシさん演じる敏腕元芸能マネージャーと平手友梨奈さん演じる天才新人弁護士が織りなすリーガルエンターテインメント。
10月期も様々な視聴者層に楽しんでいただけるフジテレビらしい個性豊かなラインナップになったと自負している。
Q.最新の映画事業概況、およびイベント事業概況について
9月15日公開の映画『ミステリと言う勿れ』が、28日(木)までの2週間で、早くも動員175万人、興行収入約24億円と大ヒットスタートを切ることができた。ドラマの世界観そのままに、豪華キャストで映画らしくスケールアップ。菅田将暉さん演じる久能整の言葉が胸に響いてくる素晴らしい作品なので、まだご覧になっていない方はぜひ劇場に足を運んでいただきたい。
夏の社屋イベント『お台場冒険王2023』は、酷暑の中だったが、会期37日間で約230万人ものお客様に来ていただいた。多くのお客様に楽しい夏の思い出を作ってもらえたのではと思っている。同時開催したメタバースイベント『バーチャル冒険王2023』も、昨年を超える82万人超の延べ来場者数を記録し好評だった。
10月20日に上野の森美術館で『モネ 連作の情景』が開幕する。印象派の巨匠、モネ作品だけを集めた“100%モネ”の展覧会。ぜひみなさま足をお運びいただきたいと思っている。
Q.総務省のデジタル放送制度検討会ならびに分科会の取りまとめについて
コンテンツの視聴状況が激変する中で、改めて放送の役割の重要性が、この有識者会議で評価されたことは大変意義深いと考えている。NHKのネット業務の必須業務化、理解増進情報等の廃止については、民放含む第三者も参加する形で、競争評価の仕組みが提言されたことが鍵だと思っている。この仕組みが実効性のあるものになるよう期待している。民放とNHKは、競争だけではなく、インフラ整備など、より協調していく必要があると考えている。
Q.ジャニーズ事務所創業者による性加害の問題について
性加害が決して許されないのは当然のことであり、フジテレビとしては、ジャニーズ事務所が、被害者への補償・救済と再発防止に徹底して取り組むよう、注意深く見守りながら、二度と人権侵害がないよう要望しており、ジャニーズ事務所に対して「再発防止と被害者救済について、スピード感をもってしっかり対応してほしい」「社名変更が必要だと考えているので検討してほしい」「救済会社とタレントのマネジメント会社に分離する案を検討してほしい」などという内容の申し入れを行っている。
再発防止特別チームの調査報告書で「メディアの沈黙」が指摘されたことを受け、民放連会長は、先日の会見で「民放連報道指針に照らして重く受け止める必要がある」と言っている。男性から男性への性加害についての社会的な認識が当時と現在とでは異なっていたが、今になって省みれば、この問題に対する当時の当社の認識は不足していたと反省している。
報道番組や情報番組を通じて、フジテレビがこの問題を重く受け止めていることを示していきたいと考えている。引き続き、報道機関としてジャニーズ事務所の動向を注視し、丁寧に取材し報じていく。また、「マスメディアからの批判を受けることがないこと」が問題の背景にあり、再発防止策の一つとして、「相互監視する関係を再構築するために、メディアとの対話を開始すべき」という指摘もあった。ご指摘を真摯に受け止め、全てのステークホルダーとともに人権尊重を徹底し、あらゆる人権侵害を防ぐべく対処していく所存。
キャスティングに関しては被害者への対応が着実に実施されていることを確認しながら、適切に判断することで視聴者の方々に楽しんでいただける番組づくりをしていく。
いずれにしても、ジャニーズ事務所は10月2日に、今後の方針を明らかにすると発表しているので、それを待ちたいと思う。