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更新日:2022年3月1日

2022年2月度社長会見要旨(2022.2.25)

Q.2022年の目標について

コロナ禍の窮地は脱しつつあるし、足元の業績も上向きになっていると感じている。
将来に向けた構造改革に着手して株主や投資家からは評価を頂き、社内でも改革に向けて前向きな機運が高まってきているのを感じている。今年は、改革をより加速させて、放送ビジネスにおける自分たちのポジションの向上、配信戦略の強化、コンテンツ戦略などを着実に積み重ねていく。人の配置や組織の見直しなども含めて、将来のために必要な改革も行いながら、継続的な成長を目指していきたい。
直近の最大の目標はタイムテーブルの強化。4月改編では新しい番組が続々とスタートする。とにかく視聴者の皆様にご支持いただけるような番組に育っていくよう期待している。その先の10月改編に向けた準備も進めており、新たな企画にチャレンジして少しでも早く成果を出していきたい。
ニュース配信サービス「FNNプライムオンライン」が昨年、急成長して、現在ユニークユーザー数は約1200万人、月間ページビューは2億近くまで伸びている。これは民放テレビ局のニュースサイトとしては断然トップ。このサービスをさらに発展させて、皆様により近いサービスとなるよう、事業拡大させていくことを手掛けている。
多くの視聴者にご支持いただける番組コンテンツを作るのは非常に難しいが、才能ある新しい作り手の登用、女性の目線、意見の有効な活用など図りつつ、失敗を恐れない自由闊達な雰囲気を整える努力をしていきたい。無難で無性格な局ではなくて、「フジテレビらしい」と評価いただける独自性のある局を目指していければと思っている。

Q.1月クールドラマの手応えについて

月9の『ミステリと言う勿れ』が、大変好調に推移している。視聴率でも配信再生数でも非常に高い数字を記録していて大きな手応えを感じている。木曜劇場『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』も、今日的な話題にチャレンジする姿勢が評価できると考えている。系列局制作のドラマでも、カンテレ『ドクターホワイト』では、主演の浜辺美波さんのキャラクターをうまく生かした形のドラマになっていると思っている。また、東海テレビ『おいハンサム!!』は、見たことのないような斬新なホームドラマで、個性的で非常に評価している。
事件もの、職業もの、医療もの、家族ものと、扱うテーマもバラエティに富んでいるので、これから最終回に向かって更に盛り上がっていくことを期待している。

Q.北京冬季五輪の放送を振り返って

フジテレビでは5枠の五輪中継番組を放送した。その中で3つの日本人メダリスト誕生の瞬間をお伝えすることができた。多くの日本人選手の活躍を視聴者の皆様にお届けできたことを喜んでいる。この厳しい状況下に日本に向け勇気と希望を送ってくれた全アスリートの挑戦に心から敬意を表したいと思う。また、こういう大きなスポーツイベントの中継は地上波テレビ局の一つの大きな役割だと思うので、その期待に応えられたのではないかと思っている。

Q.4月改編の方針について

今回の4月改編は、新番組の数がこの数年では最も多い。多様なエンターテインメントを編成し、変化を加速させていきたいと思っている。4月改編の新しさや変化が、視聴者や多くの関係者の皆様から興味を持たれて、新鮮さを持ってフジテレビを見てくれるようになることを期待している。ポイントは3つ。
1つめは新設される水曜10時のドラマ。コンセプトは「ニューヒーロー」で、男性俳優主演でさまざまなヒーロー像を描き、F1層を中心とした女性層の獲得を目標としている。
2つめは日曜のゴールデン帯の強化。昨年10月の改編では、金・土曜日のゴールデン帯の改編を行った。4月は日曜日のゴールデン帯の強化を目指している。昨年10月、この4月の2つの改編で週末の強化を図っていきたい。
3つめはデイタイムの改革。新番組『ポップUP!』は3時間×5曜日ということで、計15時間の生放送枠となる。視聴者の関心事に応え旬な情報をお届けする使命を保ちながらも、情報番組という固定観念から脱却し、社内各部署が連携して我々トータルの力をお見せしたいと思っている。

Q.最新の映画事業概況およびイベント事業概況について

映画事業では、現在公開中の『コンフィデンスマンJP英雄編』が、動員180万人を超え興行収入約25億円と大ヒットになっている。公開から1カ月以上たっても引き続き好調に推移しており、喜んでいる。次の作品は3月18日に公開される『SING/シング:ネクストステージ』。アメリカのイルミネーション・エンターテインメントとの提携による協力作品。前作『SING/シング』は、豪華キャストによる吹き替え版が話題となり大ヒットした。今回も前作に続き非常に豪華な顔ぶれの吹き替えなので、また話題になることを期待している。
イベント事業では、『ドレスデン古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が好評開催中。目玉はフェルメールの初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》。大規模修復の後、日本初公開ということで大きな注目を集めている。コロナ禍で会期が短くなってしまったことは残念だが、4月3日まで開催する予定なので、多くのお客様にご覧いただきたい。渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催している『ミロ展―日本を夢みて』は、20年ぶりのミロの大回顧展ということで注目を集めている。また、来月、『東芝グランドコンサート2022』を3年ぶりに開催する。スペインのオーケストラがコロナで来日できず代替公演となったが、日本のオーケストラと人気ピアニスト・反田恭平さん、人気ギタリスト・村治佳織さんを併せた公演にしたところ、大変人気で、現在ほぼ完売となっている。

Q.リアルタイム配信の開始時期、対象番組など進捗状況は?

現時点では4月11日(月)19時枠から想定して準備を進めている。対象番組はゴールデン・プライム帯を中心としたネット番組、合計31番組、カンテレの番組、東海テレビの番組も含めて予定している。