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更新日:2021年9月27日

2021年9月度社長会見要旨(2021.9.24)

Q.社長就任から3か月、ここまでの手応えと今後の抱負について

先週の視聴率で個人全体で7年ぶりに2冠を達成することができ、今週も昨日まで個人全体でゴールデン帯トップを維持しているように、手応えを感じている。映画事業でも、先週公開した『マスカレード・ナイト』が極めていいスタートが切れ、先行きに期待ができる感触を得ている。
抱負については、就任後、さまざまな場で考え方を伝えてきた。例えば、番組のターゲット論について、我々が得意としてきた若い層にターゲットを振る基本戦略は維持しつつも、量、すなわち個人全体視聴率も取りに行くことも目標に加えている。また、視聴者の半分以上は女性であることをもっと意識すべきであるということ、番組の作り手側としても、女性の目線や意見を有効に活用すべきであるというメッセージも伝えた。
新体制で初めての10月改編、一朝一夕に大きな成果を出すことは難しいと思うが、新しい芽が一つでも二つでも出てきて、レギュラーのタイムテーブルが強くなっていくことを期待している。
また、配信事業やデジタル展開は、目の前の重要なビジネスチャンスとして捉えている。8月のAVOD(広告付き無料配信)の再生回数が月間の過去最高を記録。ニュース配信サイト「FNNプライムオンライン」も月間のページビューが飛躍的に伸びている。この夏アプリ上で展開した「バーチャル冒険アイランド」も、予想を上回る活況を呈した。一過性ではなく、ビジネスとして継続的に収益に貢献できるような形に育てていきたいと考えている。配信事業において最も大事なのはコンテンツ力であり、今後も、地上波放送のコンテンツ戦略と歩調を合わせつつ、ビジネススキームも確立させていければと思っている。
皆で共通の目標を持ち同じ方向へ向かって行けば、会社全体で更に歯車が噛み合ってくることを期待している。

Q.7月クール番組の手応えに関して

7月クールを通じて、13歳~49歳男女でゴールデン・プライム・全日ともに2位を維持し、個人全体でもゴールデン・プライム3位、先週はGP帯で2冠を獲得するなど、前期と比較して上昇しており、徐々にではあるが手応えを感じている。
月9の『ナイト・ドクター』も幅広い視聴者の支持を頂いた。全11話の個人全体の平均は6.4%、配信でも全話合計で2000万弱、歴代最高を記録した。
バラエティでは、8月28日(土)・29日(日)に、初の試みとしてGP帯2夜連続・計9時間に渡って『FNSラフ&ミュージック』という新企画を生放送した。音楽とお笑いのコラボをお茶の間にお届けするという初めてのチャレンジだったが、更に改善を進めながら、より良いものに育てていきたいと考えている。
また、『鬼滅の刃』シリーズをスペシャルとして5日間に渡り放送し、大きな支持を得ることができた。明日は皆さんにテレビ初登場となる『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』をお楽しみいただければと思っている。

Q.オリンピック・パラリンピック放送を振り返って

今回のオリンピックは、コロナによる緊急事態宣言の中での無観客開催という異例ずくめの大会で、開催の是非等について国民の間にはさまざまな意見があった。報道・情報番組では異なる意見や考え方を多角的に伝えてきた。一方オリンピック競技については、開催国のオフィシャルブロードキャスターとして世界に向けた映像制作などを含め、競技の醍醐味や感動を伝えることができたのではないかと思う。今回の東京オリンピック・パラリンピックを通して個人的に感じたのは、ジェンダーやハンディキャッパーなど、人々の多様性への関心の高まりがますます強くなるだろうということ。今後も、テレビメディアが社会で果たしていける役割を考えていきたいと考えている。

Q.10月改編および今後の単発番組について

新バラエティでは、金曜20時に『爆買い☆スター恩返し』がスタートする。スター“ゆかりの地”で、恩返しのために豪快に爆買いする新感覚旅バラエティ。
また、この秋から土曜の夜を「笑いの土曜日」と銘打って、幅広い支持をいただけるように取り組んでいく。19時に『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』、20時に『新しいカギ』をそれぞれ枠移動して編成する。さらに21時からの『土曜プレミアム』でも、スペシャル感満点のお笑い系のコンテンツを精力的に投入していく予定。土曜の夜はフジテレビでたくさん笑っていただきたいと思っている。
ドラマでは、月9は『ラジエーションハウスⅡ』。2年前の前作で大きな支持をいただいたドラマが帰ってくる。あまり描かれることのない“放射線科チーム”の奮闘と活躍を描いた“縁の下のヒーロー”たちの物語。前作よりさらにパワーアップした作品となっているので、ご期待いただきたい。木曜劇場は江口のりこさん主演の『SUPER RICH』。“スーパーリッチ”を追い求める破天荒な女性社長の波瀾万丈な半生を描くオリジナル作品。予測不能でスリリングな展開になると思う。
そして、この秋冬で先ほど触れた人気アニメ『鬼滅の刃』遊郭編を日曜夜に特別編成する。明日放送の劇場版に引き続き、お楽しみいただきたい。

Q.最新の映画事業概況およびイベント事業概況について

映画事業では、先週公開の『マスカレード・ナイト』が、昨日までで動員102万人、興行収入14億円となっている。緊急事態宣言中のエリアでは、客席数が半分に制限され、レイトショーもない中での公開で心配していたが、公開7日目で動員100万人突破は今年の邦画実写最速と、いいスタートを切ることができた。また、7月に公開された『東京リベンジャーズ』も、引き続き好調に推移しており、昨日までで43億円を超える興行収入を上げている。2作連続の大ヒットに喜んでいる。
イベント事業では、感染対策を万全にして実施できるもの、または延期、中止となるもの、さまざまなケースが続いている。
7月16日(金)から六本木ヒルズで開催している米国の人気現代アーティストの展覧会「KAWS TOKYO FIRST」では、グッズ販売で完売商品や追加販売が出る状況が続いている。また、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」を10月1日(金)から3日間、お台場で開催する。去年は中止だったが、今年は配信とリアルを併用するハイブリッド開催。国や都のレギュレーションに沿いながら、より一層の感染対策をして臨みたい。さらに10月2日(土)から17日(日)まで『志村けんの大爆笑展』という展覧会を松坂屋上野店で開催する。先日も大坂で開催し大変好評だった。志村さんが亡くなって1年半になるが、今なおその存在感の強さを、イベントを通して感じているところだ。