ニュースリリース

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更新日:2020年5月29日

2020年5月度社長会見について

新型コロナウイルスの影響で、5月度の定例社長会見は開催を見送り、その代わりに記者クラブからの質問に書面で回答する対応となりました。その要旨は以下の通りです。

Q.19年度の決算と20年度の業績予想について

2019年度の決算は、売上高は減収、営業利益は減益となりました。スポットは東京地区でのシェアを伸ばしましたが、市場全体の落ち込みが大きく、また、タイムも新型コロナウイルスの影響で世界フィギュアスケート選手権が中止となるなど、広告収入全体で減収となりました。その他事業は、イベント事業で前年の大型イベントの反動が大きく減収となりました。ただし、映画事業はヒット作が続いて増収となり、前期に続き業績に貢献しました。
2020年度の業績は、新型コロナウイルスにより、広告収入の減少、イベントの中止・延期や映画の公開延期などの影響を受けています。現時点で今期業績への影響の程度を明確に見通すことは困難ですが、社会・経済の動向を注視しながら事業を遂行してまいります。

Q.緊急事態宣言を受けて在宅勤務にシフトした社員の状況について

報道局や情報制作局などの制作セクション、また、それに伴う技術・美術スタッフなどを除いて、全社的に原則在宅勤務を指示しました。期間中は、対象者のうち概ね70%程度が在宅勤務となりました。
緊急事態宣言は解除されましたが、現段階では全員出社による感染リスクを考慮して、当面の間、上記対象者については、在宅勤務体制を前提にしながら、日々の出社率50%を目処とする対応を行います。その後は、感染状況や「第2波」のリスクなどを念頭に、順次、検討していきます。

Q.新型コロナウイルスによるCM出稿への影響について

スポットは、新型コロナウイルスの影響を大きく受けて、ほとんどの業種で前年割れ、スポンサー数も昨年から大幅減になっています。タイムにつきましても、スポーツコンテンツの中止に加え、レギュラー番組のセールスにも苦戦し、当初の見込みから売り上げの実績が下がっている状況です。
今後の見通しは依然として厳しく不透明ですが、自動車関連の出稿予定が出てきたことや、キャンペーンの情報が以前に比べかなり増えてきており、徐々にではございますが、これまでのような動きに戻ることを期待しているところです。

Q.新型コロナウイルスを受けて報道・情報番組での変化について

取材現場においては、マスクやシールドなどの着用、取材対象との距離を保ち「密」を避けることなどを徹底しています。また、テレビ電話による取材を積極的に導入するなどの対応も行っております。
番組の制作態勢については、スタッフ全員が同時に出勤不可能となる最悪の事態を避けるため、シフト制を取っているほか、スタッフルームの分散も行っています。また、打ち合わせなどの際にも、出演者とスタッフが一つのテーブルを囲むような状況を避けるため、リモート設備を使うなどの対策を取っています。
スタジオにおいては、出演者間のソーシャルディスタンスを確保するほか、リモート中継を活用しております。また、番組によっては、レギュラー出演者に感染者や濃厚接触者が出て、出演者がいなくなるリスクを回避するため、シフト制を組むなどの対応も行いました。
現在は今後求められる“新しい生活様式”に適応した新たな取材、番組制作の在り方を模索しているところです。

Q.放送延期となった4月期の連続ドラマの状況について

月9の『SUITS/スーツ2』は1、2話だけ放送、火曜9時のカンテレドラマ『竜の道』、木曜10時の『アンサング・シンデレラ』はまだ一度も放送できないまま延期を余儀なくされています。緊急事態宣言が解除されたことを受け、いずれの番組も収録可能と判断でき次第、撮影を再開すべく準備を進めていて、その見通しがついたところで放送再開についても速やかにお伝えしたいと考えています。

Q.バラエティ番組の現状について

緊急事態宣言の解除に伴って、随時収録の再開をしていく予定ですが、再開にあたっては引き続き感染対策を徹底した上で、策定したガイドラインに沿った形で行っていきます。収録規模については、適切な出演人数やスタッフ数を考慮した上で総合的に判断します。

Q.『テラスハウス』にご出演されていた木村花さんがお亡くなりになった件について

今回の木村花さんの痛ましい出来事に対して、改めて心からのお悔やみを申し上げます。同時に番組制作の私共がもっと細かく、継続的に、彼女の気持ちに寄り添うことができなかったのだろうかと慙愧の念に堪えません。
「テラスハウス」はリアリティーショーであり、主に若者の恋愛を軸に、それにまつわる葛藤や喜びや挫折など様々な感情を扱うものですが、刻々変化する出演者の心の在り方という大変デリケートな問題を番組としてどう扱っていくか、時としてどう救済していくかということについて向き合う私どもの認識が十分ではなかったと考えております。
以上のことを考慮したうえで、今回、既報の通り、同番組の制作、地上波での放送、およびFODでの配信を中止するとともに、今後、十分な検証を行ってまいります。
最後になりますが、ネット上では、出演者や関係者などへの中傷も相次いでいると聞いており、大変、憂慮しております。そういったご批判は番組を制作・放送・配信していた我々が受けるべきものと考えていることを申し添えます。