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更新日:2020年3月30日

2020年3月度社長会見要旨(2020.3.27)

Q.新型コロナウイルスの影響・対応について

感染が世界中で拡大していて、感染者が50万人を越えたとも聞いており深刻に受け止めている。視聴者の最大の関心事でもあり、報道機関として最新情報を迅速かつ正確に提供していくことに腐心している。新型コロナウイルス報道以外のプログラムでも、在宅率が増えている中で視聴者の皆さんのストレスを解消できるプログラムを組みたいと考えている。
その一方で、社員・スタッフの感染リスクを減らすために2月18日に新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げて、対策方針のバージョンを更新してきたが、25日の小池都知事の会見を受けてリニューアルした。日々の放送、また緊急の業務以外は当面の間テレワーク、不要不急の会合・会議などは原則禁止、打ち合わせなどはパソコンを通じてなど、その認識を強めてもらいたいと伝えた。
報道ではFNN系列各局とも緊密な連携をとり、客観的、冷静な報道をより一層心がけている。取材者自身の安全と健康にも最大限の留意をしており、取材者が感染しない、感染拡大の原因にならないことが最も大切と思い、慎重な上にも慎重な取材を徹底している。同時に報道による風評被害につながらないようにプライバシーの保護にも万全を期している。
バラエティ、ドラマについても、収録・撮影に関しては、スタッフ、出演者のマスク着用、検温、消毒を徹底し、ロケの場合も多くの人が集まらないように心がけている。
フジテレビでは4日連続で『世界フィギュアスケート選手権2020』を放送する予定だったが、中止発表を受けて、急きょ“春くるプロジェクト”と銘打ち、3月19日(木)から22日(日)まで4夜連続で、新しいエンターテインメントを放送した。土曜日は『緊急生放送!FNS音楽特別番組 春は必ず来る』という生音楽番組を編成。時間のない中、多くのアーティストの方々にご賛同いただき参加していただいた。
イベント事業でもいくつかのイベントを中止している。今後も引き続き、感染拡大防止の観点から政府や関係機関等の発表に対応して、イベント毎に総合的に判断し対応していきたいと思っている。

Q.東京オリンピック・パラリンピックの延期について

今夏のオリンピックがなくなったことへの対応はこれからレギュラー番組の復帰とスペシャル番組の編成の両面で進める。大至急スピード感を持ってそのあたりの編成を決めていきたいと思う。

Q.4月改編および今後の単発番組について

4月改編は、「追求する改編。」がキャッチフレーズ。改編率はそれほど高くなく、従来の番組をより成熟させていくことが主眼。新番組については、新しさを追求してもらおうと考えている。
水曜22時に『突然ですが占ってもいいですか?』という占い番組がスタートする。新しいタイプのバラエティ。月曜23時には、土曜午前に放送している『関ジャニ∞クロニクル』。
ドラマは、月9が1年半前に放送して好評を得た人気シリーズ『SUITS/スーツ』がパート2という形で、キャストもパワーアップして戻ってくる。そして木曜22時が石原さとみさんの『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』、薬を調剤する人たち、医者や看護師のように華やかなスポットライトを浴びることはないけれども、医療を支えている人たちの活躍を描く。

Q.4月からビデオリサーチが提供する新視聴率データ、個人視聴率に対する考え方は?

新視聴率データ、個人視聴率に関する考え方は主に二つの観点から分析できると思う。一つはインフラの発展、もう一つはニーズの変容だ。
インフラのほうから申し上げると、メディアを取り巻く環境が変わって、それにともなっていろいろな技術が進化してきた。視聴サンプルの拡大や全地区のピープルメーター化、全国の個人視聴データが出せるようになってきた。そのようなインフラや技術が進んできた。ニーズのほうは、世帯形態の変化、広告主の望んでいることが変わってきている。
私たちは、この4月から、60年間ずっとやってきた「世帯視聴率」に代わり「個人全体視聴率」を最重要指標としていこうと考えている。当面は個人全体視聴率がメイン、従属的に世帯視聴率、という形になっていくと思う。だんだんとこの併用の波が個人のほうによっていくのかと思っている。

Q.最新の営業概況について

2月の売り上げは前年比でネットタイム105.7%、ローカルタイム97.8%、スポット97.5%。全体では100.9%だった。ネットタイムは『四大陸フィギュアスケート選手権2020』の売り上げやレギュラーセールスが100%を超えたことで前年を上回る結果を残すことができた。スポットは、やはりコロナウイルスの影響が出たが、さまざまな対応で減額幅は軽微で、11か月連続のシェアUPを達成することができた。3月は『世界フィギュアスケート選手権2020』などのスポーツイベントの延期や中止にともない、ネットタイムの売り上げの見込みが若干下がるかと考えている。