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更新日:2019年1月28日

2019年1月度社長会見要旨(2019.1.25)

Q.2019年の抱負や所感について

今年は、天皇陛下の退位、新しい天皇陛下の即位ということで元号も変わる節目の年。政治の世界では参院選もあり、スポーツでは東京オリンピック・パラリンピックがカウントダウンに入る。自然災害なども年々増えているなか、我々放送事業者としては、公共的な役割あるいは責任を問われる1年になるかなと非常に緊張している。
去年、フジテレビは「もっと変える、もっと変わる」というキーワードを掲げて構造改革を実行してきた。今年は新たに「変化は進化」をキーワードに取り組んでいこうと思っている。業績改善の芽が出てきていて、今年はこの上昇基調をより確かなものにし、更に目に見える形で、改革の成果を内外に示していくことがひとつの大きな目標となると考えている。
テレビを巡る環境は日々刻々と変化しており、来たる新しいメディア環境において、フジテレビを中心としたグループとして、どのように発展させていくか。放送、通信の垣根を超え、総合メディア産業の中心的な企業として多様なアライアンス、新規開発などを打ち出していくことも一つの目標にしたいと考えている。
平成から新しい時代へと向かっていくこの節目で、フジテレビとしても生まれ変わるつもりでこの一年社員と一緒に邁進したい。

Q.年末年始番組を振り返って

レギュラー番組の足腰は、かなり強まってきたと感じている一方で、年末年始番組は視聴率的には決して納得がいくものではなかった。
ただ、その中でも光明が見えるものもあったと思う。開局60周年記念ドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』は、重厚な内容が視聴者の皆さまから高い評価を頂いた。5階級制覇のメイウェザーが登場した『RIZIN.14』とタッキー&翼の最後のステージとなった『ジャニーズカウントダウン2018-2019』、この大晦日の2番組は大きな話題となった。
また、毎年、フジテレビのお正月の顔となっている『VS嵐スペシャル』、昨年より引き続き編成した『超ド級ありえない映像大賞』などの“新定番ソフト”も一定の成果を残している。
とはいえ、視聴率ではまだまだ他局に差をつけられていることは事実であり、企画を精査して来年以降につなげていきたいと考えている。

Q.1月クールの新番組に関して

フジテレビの一週間のタイムテーブルで、弱点となっているのが週末のゴールデン・プライム帯。その改善のため、昨年10月の改編では、金・土曜日に3番組をスタートさせた。残っていたのが日曜日であり、改革のスピードを上げるために、4月改編を待たず1月改編を断行している。
一方、ドラマは月9『トレース~科捜研の男~』が、これまで3回放送し平均視聴率11.4%と好調に推移している。原作者が実際に科捜研で勤務されていたという経験があるだけに、ストーリーや細部にリアリティーがある。そこが視聴者に受け入れられているのではないかと思う。

Q.4月改編の方針・狙いについて

詳細はまだ発表出来ないが、4月改編に関しては現在、編成部を中心に関係各所と鋭意作業中と聞いている。
冒頭でも述べた通り、今年のテーマは「変化は進化」。昨年の10月改編とこの1月改編で、ゴールデン・プライム帯に5つのバラエティ番組をスタートさせたわけだが、4月改編は、これらの番組を「定着させ、進化させる改編」という位置づけで作業を進めたいと思う。

Q.最新の営業概況について

12月の売り上げが確定した。前年比でネットタイム98.1%、ローカルタイム100.4%、スポット89.3%。全体で93.8%だった。
ネットタイムについては、年末年始セールスは前年を超える売り上げで終了。ローカルタイムも多くの単発番組セールスを成功させて、12月は前年の売り上げを超えることができた。
一方、スポットでは厳しい市況となり前年を下回る結果になった。エリア全体でも前年を下回る状況が続いてきたが、1月は久しぶりに活況を呈していて前年超えを目指して売り上げを伸ばすつもりで作業中だ。

Q.最新の映画事業概況、およびイベント事業概況について

1月18日公開の「マスカレードホテル」は、初日から40代~60代の男女を中心に幅広い層のお客様を集めている。24日までに100万人以上の方にご覧いただき、興行収入も13億円を超えるロケットスタートを切ることができた。鑑賞された皆さんの満足度も高く平日の興行も好調に推移しているので、さらなる動員増を目指していきたい。
また、是枝監督の「万引き家族」が、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。これを受け、2月8日より日本国内での凱旋興行も決定した。アカデミー賞の前哨戦として注目されるロサンゼルス映画批評家協会賞でも外国語映画賞を受賞しており、2月25日の授賞式を非常に楽しみにしている。
イベント事業では「フェルメール展」が動員60万人を突破した。1月9日からは日本初公開となる「取り持ち女」の展示も始まり、リピーター来場も増えている。東京展はあと1週間なので、まだご覧になっていない方は、ぜひご覧いただきたい。