ニュースリリース
更新日:2017年6月19日
次期代表取締役社長・宮内正喜 就任内定会見要旨(2017.6.16)
このたび、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社長就任が内定したが、とにかく私に課せられている使命は、現在の低迷しているフジテレビの業績を上げる、この1点に尽きると考えている。そのためには「変えることによって変わっていく」というキーワードで、組織の変更、タイムテーブルの見直しなど、改革を進めていかなければならない。大きな進化のターニングポイント、スタートラインに立つという気持ちで、社長に就任したいと考えている。
私はフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社長を兼任する。4年前に経営を分離し、それぞれに社長がいる形だったが、今回、再び一体化する。激変するメディア業界にスピード感をもって、経営対応、経営判断できる体制にしていく狙いで、両社の社長を兼任することになった。
業績を上げるためには視聴率を上げなければいけない。会社を編成主導にし、編成局が番組編成、人事、費用コントロールまで主導的に機能できる社内体制を作ることを目的に、7月1日付で組織の改編をする。今まで21局3室だったが、14局4室に減らす。局が多くあると、局と局の壁も多くなる。その壁をできるだけ少なくするため、組織をスリム化する。
社長に内定してから、色々な業界の方にご挨拶をして回っているが、多くの方が異口同音におっしゃってくださる言葉がある。お世辞が8~9割だと思うが、「フジテレビが強くなってくれないと、業界が食べていけないんだよ」というすごい励ましの言葉だ。これをエールと受け止めて、業績アップのために尽くしたい。
Q.フジテレビの視聴率回復のために何に優先して取り組むのか?
会社の雰囲気、社員の士気を上げることが第一。まずは会社の雰囲気を良くして、特にクリエーティブな現場の人たちが働きやすい環境を作ることを、第一に優先して手を付けるべきと思っている。そのあとでタイムテーブル、あるいは企画、番組などを検討していくという順番になるのではないかと思っている。
Q.編成局の権限を大幅に持たせるというのは、具体的にはどういうことか?
テレビ局はコンテンツが命。コンテンツ、番組を企画、開発、制作する部門は命令系統をトップから、各ジャンルの番組制作、映画製作にいたるまで一本化する形がベストだと思っている、私は10年ぶりにフジテレビに帰ってきたわけだが、以前のフジテレビの活気、コミュニケーションの良さがもう一回、復活すれば、必ずや番組企画、映画製作に関しても活気がわき、いい企画が生まれてくるだろうと考え、そういう組織体にした。
Q.これまでFMHとフジテレビの経営を分離していたのを、今回また統合する。経営目標は一つなのか?
FMHが持ち株会社で、その100%子会社がフジテレビなので、経営指針の考え方が、FMHと事業会社であるフジテレビで違うということは全くない。激変する色々なメディア状況にスピード感を持って対応するためには、同一社長、同一会長がいるということが経営判断にも結び付くので、メリットだと思うし、それを任されたので全うしていきたいと考えている。