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更新日:2016年2月2日

2016年1月度社長会見要旨(2016.1.29)

Q.2015年の振り返りと今年の目標

新しいタイムテーブルを作るべく改編ごとに作業しているが、まだまだ道半ばというところ。1年ではなかなか結果は出ないが、全体的には少しずつ視聴者に定着してきているところもあると感じる。ゴールデン帯でヒット番組を生み出せていないことについて、制作現場が一番歯がゆい思いをしているのではないだろうか。しかし、社内では少しずつ自分たちが自らやらなくてはいけないという機運が高まってきているのを実感している。また、30代の若いプロデューサーたちは、まだまだ自信になるような実績は残せていないものの芽は育ってきていると思う。働き盛りの時期なので、真摯に視聴者と番組に向き合い、頑張って貢献してもらいたい。
今年の抱負というわけではないが年頭に社員に話したことは、とにかく視聴者を見ること。あえて「アクティブエイジ」という言葉を使わせていただいたが、年代や性別にかかわらずヒット商品を生み出す層は個人消費に積極的な層であり、スポンサーにとって一番のお客様の層でもあると思うので、そこを狙って番組を発信していってほしい。若い層はもちろんのこと、さらにその下の若年層(キッズ)発の『妖怪ウォッチ』の例もあるし、また逆に50代60代が牽引する旅行ブームの例もあるので、ともかく消費をしてくれる層に向かって、あるムーブメントを作ることによってヒット番組が生まれてくると信じて番組作りをして行こう。そのためには、テレビは視聴者の顔が直接見えないので、常に視聴者の顔を想像することが必要である。ということは会議室にいるだけではなく、街に出て企画を発想することも大切だと社員に話をした。いずれにしてもフジテレビのブランドを再構築していかなくてはいけないときに来ているので、今年はいろいろと厳しい一年になると思うが頑張って行きたい。
また、4Kについては今年から試験放送が始まり、2018年にはBS波で実用放送の動きになるが、我々はこれをビジネスチャンスと捉えたいと考えている。画面が美しくなれば、その感動を一度手にした視聴者は、もう元に戻ることはできないだろう。将来の見通しの不透明な中、苦労は絶えないと思うが積極的に挑戦していこうと発言した。

Q.年末年始の番組総括と1月クール連続ドラマについて

前回の年末年始よりは多少よくなったと思うが、まだまだ苦しいところだ。しかし、新たな年末年始のフジテレビの顔を作ろうという気概は感じた。大晦日の格闘技や、元日、2日のバラエティ番組等も今後粘り強くブラッシュアップしていけたらと思う。「フジテレビの正月の顔」を作るためには、毎年番組を変えるのではなく、腹を据えて一年かけてタイムテーブルを作りながら「顔」になる番組を作ることが大切である。いくつかの芽も出てきているので、今回の結果を改めて精査し、次のタイムテーブル作りを、そして次の年末年始の番組開発を引き続き行っていく。
1月クールのドラマについては、明らかに力作ぞろいで、私としても非常に内容、質すべての面で評価できる。まだ2、3回の放送が終わったところではあるが、思ったように視聴率が伸びていないので、現場が意気消沈しないことを願っている。まだ二カ月間あるので勢い、熱意を失わずに頑張って作り続けてほしい。

Q.4月改編の狙い

東海テレビについては、お昼の帯ドラマで数々のヒット作を生み出し、長きにわたって枠のカラーを作り続けていただいたことに対して感謝したい。ただ、終わりがあれば始まりがある。フジテレビの新たなタイムテーブルを作るにあたり、4月改編での午後帯はこの枠を含め新たなものをスタートしていくことになるので、腹をくくってやっていかなくてはいけない。現在、鋭意作業中だが、好調な局と違って最後まで粘り強くタイムテーブルを作っているので、まだ時間はかかると思う。もうしばらくお待ちいただきたい。

Q.最新の営業概況について

第3四半期の数字が確定した。前年同期比でネットタイム86.9%、ローカルタイム91.7%、スポットに関しては年末の市況がよく96.5%、トータル91.9%。トータルで約10%減少しているが、スポット以外は芳しくなかった中で全体としてこの数字は頑張ったのではないか。1月以降については、市況がよくなっては来ているものの昨年の数字がよかったので、前年同期比で90%~95%の見込み。現在、制作費等の費用コントロールを行っており着実に改善がなされているので、第4四半期も引き続ききっちり締め、通期の営業利益ではプラスに持っていけると考えている。

Q.最新の映画事業概況について

1月23日に公開した「信長協奏曲」(監督:松山博昭、出演:小栗旬、柴咲コウ、向井理ほか)は公開から6日間(28日現在)で、観客動員数約79万人、興行収入10億円超えのロケットスタートを切った。興行収入40億円の大台を狙える位置につけている。2016年初頭からフジテレビのコンテンツ力の話題作りにいい風が吹いてきたと喜ばしく思う。
また、「暗殺教室~卒業編~」(監督:羽住英一郎、出演:山田涼介(Hey!Say!JUMP)、二宮和也(嵐)ほか)は、大ヒットした前作から一年を待たずして3月25日に完結編が公開される。今年の映画事業は昨年に引き続き、それ以上に期待できる。
※数字は1月28日現在

Q.最新の事業概況について

いよいよ2月3日にシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演最新作「ダイハツ トーテム」が開幕する。券売も好調と聞いている。オリンピックを前にして台場地区の活性化を考えると、テントではあるが長期にわたって大型のイベントを組めるということは、この地区の発展にもつながるし、データ収集も含めていいモデルケースにもなると思う。お台場からいろいろなことを発信していく起爆剤にしたいと思う。皆様もぜひご覧いただきたい。
1月31日から開催の「東芝グランドコンサート35周年特別企画 ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン」では、バレンボイム氏が来日し、没後120年となるブルックナーの交響曲を指揮するので、こちらもぜひ注目いただきたい。
2月7日開催の「日本大相撲トーナメント 第40回大会」は40回目の記念すべき大会。先日の1月場所で琴奨菊が優勝し大相撲は盛り上がっているので、その流れで国技館が大いに沸いてくれることを期待する。