ニュースリリース
更新日:2014年3月5日
2014年2月度社長会見要旨(2014.2.28)
Q.2014年のここまでの状況について
全日帯の視聴率は上がってきている実感がある。週末のGP帯が苦しい状況は変わっていないが、2月から始まった『日本語探Qバラエティ クイズ!それマジ!?ニッポン』は視聴率二桁を維持しており、まだ改善すべきところはあるが、新番組で結果を残しているところは評価したい。
番組の制作者は、人に支えられて番組を作っているということも感じてほしい。番組制作に携わっている者は、その思いをいかに視聴者に伝えるかという気持ちを忘れずに制作してもらいたい。そうすれば視聴率も上昇していくのではないか。
「ソチ五輪」では、フジテレビが羽生結弦選手の金メダルの瞬間を視聴者にしっかりお伝えできたことはよかったと思っている。五輪全体についても、きちんと視聴者にお届けし、楽しんでいただけたのではないか。
Q.4月改編について
4月改編については3月7日に発表するので、詳細はもう少しお待ちいただきたい。
『笑っていいとも!』の後枠については、開局55周年の年に32年間フジテレビの歴史を支えてきた番組を終了し、新たにスタートさせるということもあり、歴史が変わる瞬間だと思っている。担当者もそんな気概で番組制作に取り組んでいる。
その他、週末の視聴率改善のため、いくつか番組を改編する。一気に改編するのは、編成という点ではあまり褒められたことではないが、逆に攻めていくという意思表示であるとご理解頂きたい。4月、10月の2つの改編で反撃していくつもりでいるので、新たなフジテレビカラーを打ち出す改編になっていると思う。ターゲット論などに陥りがちだが、我々の持っている明るさ、エネルギーのようなものがテレビ画面から飛び出していかないと、視聴者にこちらを向いてもらうのは難しいと思うので、相当気合いを入れてやっていくつもりだ。
Q.『笑っていいとも!』の後番組について
「脱いいとも」だと思っている。当初、タモリさんのように1週間の帯番組を串刺しにできて、しかもチャレンジ感のある方をMCとして探していたが、むしろそれは「いいとも色」がどうしても残ってしまうという現場の判断もあり、企画で各曜日を串刺しにし、各曜日のMCがそれをどう料理するかが見どころの番組になっていくと思う。月~金曜日の面々を見ると、1週間を通じて大喜利的な企画があってもいいし、それぞれのMCの個性が出ればいいのではないか。ただの情報バラエティにはなってほしくないので特徴をどう出せるかがポイントだと思っている。いい意味で「脱いいとも」になってほしいし、タモリさんに敬意を表する意味でも新たなバラエティの顔つきをした番組になってほしいと期待している。
Q.最新の営業状況について
2月の見込みは全体で前年同期比100%に若干満たなかった。
ローカルタイム、スポットに関しては同100%を超えており、概況的には持ち直している。通期の見込みは、同95%程度。残念ながら視聴率は他局の後塵を拝しているので、スポットは厳しくなるが、タイムを含んだ通期の売り上げは、1位を明け渡すことはないと思う。スポンサーはまだ我々の番組に期待してくれているので、早く復活の足掛かりをつかみたい。4月改編が一つの出発点になる。売上は前年割れだが営業収入がトップの間に立て直していきたい。
Q.最新の映画事業の概況について
2月15日より公開された『土竜の唄』は、今までフジテレビにはなかった作風。初日が記録的な大雪となり、初日、2日目が大きなダメージを受けたが、その後持ち直し、興行収入が10億円を超え、20億円を狙える作品となった。三池崇史監督の独特なスタイルと、若干毒のあるコメディではあるが観客に受け入れられたので、非常に安心している。『永遠の0』が週末興行ランキングでトップを走っていたところ、8週目ではあるがトップを奪えたことはよかったと思っている。
3月29日に現在絶賛放送中の連続ドラマ『チーム・バチスタ』シリーズの劇場版『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』が公開される。西島秀俊さんや松坂桃李さんらシリーズ歴代キャストも登場する完結編ということで、気合が入っているので期待したい。
そして、『テルマエ・ロマエII』が始動し、至る所でティザー広告を見ていただけていると思う。ゴールデンウィークに公開予定だが、今年の映画事業の最大の目玉作品なので、当然前回を上回るようにスタッフにはプレッシャーをかけている。
Q.最新の事業概況について
2月12日よりお台場で始まったシルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ オーヴォ」日本公演(東京公演6月29日まで)は、こちらも多少雪の影響はあったが、かなり集客できていると聞いている。2月、3月の公演(約65公演)は、チケットはほぼ完売で、現在、お客様には4月以降の公演をご案内している。今回は、スリルというよりファンタジー要素が強く、お子様にもわかりやすく、ご家族で楽しんでいただけるものなので、暖かくなってからの集客も見込めるかと思う。ぜひご覧いただきたい。
フジテレビ開局55周年記念のイベント『ザ・ローリング・ストーンズ』日本公演は、約14万枚のチケットが既に完売していると聞いている。お客様に満足いただける公演になっていると思う。
先日、私も見させていただいたが、そのエネルギーに圧倒された。自分が70歳になった時に、あれだけ走れるのか、あれだけ声が出るのかと考えると、音楽はもちろんだが、やはりレジェンドを生で見られたことに感激した。客層は思いの外、若い世代の方も多く来場されており、「ザ・ローリング・ストーンズ」の底力を感じた。
常に変化しなくてはいけない、絶えず動き続けなければいけない、転がる石にコケは生えない…ローリングストーンだと、日頃から社員には話しているが、それを目の当たりにし、感慨ひとしおだった。