ニュースリリース
更新日:2012年5月29日
2012年5月度社長会見要旨(2012.05.25)
Q.2012年4月クールの番組状況とここまでの総括
今期のドラマは月曜9時『鍵のかかった部屋』や火曜9時『リーガル・ハイ』など、挑戦的で企画性のある作品を並べたが、視聴率的にはばらつきが出た。ただ挑戦するという意欲が大切で、この点は評価したい。バラエティは、家族で見てほしいということでいろいろトライしたが、なかなか発展途上で、視聴者の心をつかみ切れていないと思う。長く放送している番組でも、『ホンマでっか!?TV』や『とんねるずのみなさんのおかげでした』などが復調を見せている一方、厳しい状況が続いている番組もある。
情報番組は午後帯で『知りたがり!』をスタートさせたが、まだまだ結果が出てこない。午後という時間帯を認識して、この時間帯でしか見られないものを出して行けたらと思う。午前帯の情報番組では『めざましテレビ』『とくダネ!』が健闘しているので、今後『ノンストップ!』も頑張ってもらいたい。すぐにうまくいくことも、うまくいかないこともあるので、長い目で見ていきたい。
Q.『家族のうた』が6月3日に終了すると発表されたが、視聴率不振の原因をどのように分析しているか?
昨年3月11日の東日本大震災以降、日本人の心持ちも相当変わったと思う。『家族のうた』は主人公のキャラクターがロックミュージシャンという設定だったが、その設定の特徴などが、視聴者の共感を得られなかったと思う。番組終了を決めた後、「なぜ続けないのか」という意見が殺到した。ドラマ自体は、父性と家族の愛に目覚め、人間の絆をつないでいくという温かいストーリーで、じっくり見てもらえば作品の良さが分かってもらえたと思うが、なかなか受け入れられなかった。
Q.『とくダネ!』の新キャスターが菊川怜に決まったが、起用理由、及び期待すること
(小櫃常務、報道・情報担当役員)『とくダネ!』の女性キャスターは佐々木恭子、中野美奈子と2代続けて局アナウンサーが担当した。番組は好調で足腰の強い番組に育ち、視聴者の支持を受けてはいるが、長寿番組となり、安定感がある一方、テレビの本来持つべき意外性が少なくなっていると感じていた。
今回、中野アナが退社することになり、後任を外部から起用することにした。狙いは安定感、これを良い方に壊していくこと。小倉智昭キャスターは力強く、安定感があるが、小倉キャスターと拮抗する、摩擦熱を起こすことのできる人材と言うことで、彼女を起用した。いい意味で視聴者の期待を裏切ってくれればと思っている。
Q.『Japan in a Day』の状況について
このプロジェクトは2月末に発表したが、3月25日の投稿締め切りまでに8,000件、日本を含む12か国、300時間に及ぶ3月11日の映像が届けられた。中身を見ているが、非常に感動的なものも多いと聞いている。今はドラマセンターの成田岳監督がイギリスに行き、イギリスのディレクター、フィリップ・マーチスと一緒に映像を見ている。
今年の9月には完成を目指しており、秋(11月)には日本全国の劇場で公開したいと考えている。世界から心打つ映像がたくさん集まっていると聞いているので、期待している。
Q.最新の営業概況について
4月の確定した数字はネットが前年比99.9%、ローカルが同103.1%、スポットが同121.9%で放送収入全体は同110.7%。4月は順調に推移したと思う。4月のスポットは大幅アップ、前年が震災の影響で減っていた反動もあるが、前々年比でも114.1%で、完全に復活してきた。
4月のスポット好調業種は自動車関連(前年比768%)、通信関連(同211%)など。
5月のスポットは自動車も引き続き好調だが、通信、非アルコール飲料も大きくけん引している。
Q.最新の映画事業の概況について
『テルマエ・ロマエ』は27日間で動員が307万人、収入は38億9,400万円で、週末には40億円を超える勢い。期待以上の成績となっている。今年これまで公開された作品の中でもトップ。口コミも手伝って社会現象化している。すでに発表しているが、イタリアでも劇場公開が決まった。日本映画では過去最大の50館で公開するということで調整中、インターナショナルに作品になった。映画はこのあと『海猿』『踊る大捜査線』と大作が続くので期待している。
『アーティスト』は48日間で35万2,000人、興行収入4億3,300万円となっている。
映画配信関連では、『ステキな金縛り』のレンタル配信が5月11日から開始されたが初動10日間で過去最高の3万件を超える利用があった。三谷幸喜作品の人気を裏付ける結果となっている。
Q.最新の事業概況について
大阪で開催中の「ツタンカーメン展」は大好評で、7月16日まで延長することになった。5月24日現在、総来場者数57万9,313人で、今週中に60万人を超えるのは確実。平日でも1万人以上の方々にご来場いただいており、お子様連れも多いので、事故なく楽しんでもらえるよう気をつけている。図録などのグッズの売上げも好調。
6月末から東京都現代美術館で「マウリッツハイス美術館展」が開催される。大傑作が展示されるので、期待している。
Q.フジテレビOn Demandの最新概況について
今クールの見逃し配信は月曜9時『鍵のかかった部屋』や火曜9時『リーガル・ハイ』などが好調。アーカイブ作品では『古畑任三郎』や『Dr.コトー診療所』などが支持を受けており、前クールの『ストロベリーナイト』なども引き続き見られている。
4月2日からスマートフォンでの対応も開始したが、従来型の携帯を上回るペースで伸びていると聞いている。スマートフォンの拡大に伴い、オンデマンドもさらに拡大していくと思う。
Q.YouTubeで無料動画配信を始めたが、どの程度のアクセスがあるか? 傾向などは?
配信開始から約1ヶ月経過したが、国内視聴が95%、海外からの視聴が5%と海外はまだそれほど多くない。『フジニュースネットワーク』でニュース配信をしているが、すでに1,000本程配信し、再生数も約150万回で、上々の滑り出しとなっている。
アニメチャンネルは、「ノイタミナ」枠で放送された作品や『テルマエ・ロマエ』のアニメ版など、再生回数は約30万回。『アイドリング!!!』は新作あわせて400本を配信しているが、約75万回再生と、こちらもいいスタートを切った。
Q.2011年度決算について
フジ・メディア・ホールディングスの連結決算は増収増益で、営業利益は2006年度以来5年ぶりに300億円を上回る332億円だった。2009年度は92億円まで営業利益が落ちた。2010年度が263億円なので、若干戻ってきたということが言える。今後の経営方針として、これ以上番組制作費を減らさないようにし、良い番組を制作して視聴者に還元していきたい。徐々に筋肉体質の会社になりつつあることに加え、放送収入が回復基調にあるので、少し安堵している。