ニュースリリース

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2024年11月01日

株式会社フジテレビジョン

Global Business、IP Business

世界に向けたIPの共創とマルチユースをテーマに、ショートドラマの共同開発や子供向けIPのアジア進出など、新たな領域へ参入
「Fuji Television Global Vision 2024 ~フジテレビグローバル事業戦略発表会~」

 フジテレビは、10月31日(木)に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催されたTIFFCOMセミナー内「Fuji Television Global Vision 2024~フジテレビグローバル事業戦略発表会~」にて、昨年の同戦略発表会で発表したグローバルビジネスの進捗状況を報告すると共に、今年も新たなグローバル戦略として、話題性あるシリーズドラマの共同制作・共同プロモーション、加えてショートドラマの共同制作、子供向けIP(ガチャピン・ムック)のアジア進出となるショート音楽コンテンツの共同制作など、海外スタジオ・プラットフォームとの共創による多様なビジネスに取り組んでいく方針を発表した。

(左から)エカチャイ・ウエクロンタム(タイ GMMスタジオ・インターナショナル社)、エスター・ウィン(東南アジア POPS Worldwide社)、石井浩二(株式会社フジテレビジョン)、パク・テウォン(韓国 PLAYLIST社)、ファン・ゼホン(韓国 カカオエンターテインメント社)

(左から)エカチャイ・ウエクロンタム(タイ GMMスタジオ・インターナショナル社)、
エスター・ウィン(東南アジア POPS Worldwide社)、石井浩二(株式会社フジテレビジョン)、
パク・テウォン(韓国 PLAYLIST社)、ファン・ゼホン(韓国 カカオエンターテインメント社)

 本イベントでは、タイのGMMスタジオ・インターナショナル社(以下、GMMスタジオ)よりエカチャイ・ウエクロンタム氏、韓国のカカオエンターテインメント社(以下、カカオ)よりファン・ゼホン氏、韓国のPLAYLIST社よりパク・テウォン氏、東南アジアのPOPS Worldwide社(以下、POPS)よりエスター・ウィン氏が登壇し、それぞれとのパートナーシップについてのトークセッションを展開、また海外のバイヤーや出展者らを対象に、今後のフジテレビのグローバル戦略について展望を明かした。

 フジテレビ編成総局ビジネス推進局長の石井浩二は、お互いのIPをリメイクするだけに留まらず、WEBTOONから映像化(実写ドラマ化・アニメ化)に繋がるようなオリジナルIPの開発を海外スタジオ・プラットフォームと共創していくことで、具体的かつ継続的にIPビジネスのグローバル展開をしていく方針を語った。また、フジテレビの得意分野であるコンテンツ制作とメディア連動もクロスオーバーさせていくと共に、ショートドラマの共同開発や、子供向けIP(ガチャピン・ムック)のアジア進出など新たな領域への参入を発表した。

発表内容詳細

タイGMMスタジオ・インターナショナル社ドラマ『転校生ナノ』の日本版リメイクの共同制作

 GMMとの共同制作として日本版『転校生ナノ』の制作に着手することを発表した。リメイクにあたり、オリジナル版の魅力である“1話完結型”の構造や、ナノの神秘的な存在感を維持しつつ、新しい要素を取り入れることなどを重視した制作方針を明らかにした。そのほか、GMMスタジオと同じくGMMグラミーグループ傘下のONE 31 CO., LTDから復讐をテーマとしたドラマ5作品を調達すると共に、その中でも注目の新作となるドラマ『The Lady and Her Lovers(仮)』に主演するタイ屈指の人気女優バイフォーン・ピムチャノック・ルーウィセートパイブーン氏のプロモーション来日を準備していることを発表した。

韓国カカオエンターテインメント社、PLAYLIST社とのショートドラマ共同制作

 カカオ、PLAYLISTとショートドラマの共同制作に積極的に取り組む意向を発表した。カカオが持つWebtoonの専門性とPLAYLISTが有するショートドラマへの知見を基に、新たな領域への挑戦を目指す。視聴者のコンテンツ消費パターンの変化に伴い、隙間時間へのアプローチを行うと共に、テレビならではの地上波との連動も視野に入れる。今後市場として成長が見込まれるショートドラマ領域において、グローバル展開できる作品を誕生させるために力を合わせていく。

東南アジアPOPS Worldwide社との「ガチャピン・ムック」子供向けショート音楽コンテンツの共同制作および世界配信

 ベトナムを拠点に東南アジア全域に展開するPOPS Worldwide社と「ガチャピン・ムック」の子供向けショート音楽コンテンツを共同制作し、東南アジア、さらには全世界に向けて展開することを発表した。ベトナムをはじめとして、急成長する東南アジアのエンターテイメント市場に進出することで、フジテレビの新たな収益源の確保、国際的なブランド力の向上、またアジアを足がかりとして、グローバル市場における存在感の強化を目指す。 POPS Worldwide社との連携により、最新のトレンドや市場環境に最適化されたコンテンツの制作と配信を実現する。また日本で長年愛されるフジテレビのキャラクター「ガチャピン・ムック」を活用することで、日本のキャラクター人気が根強いベトナムをはじめに日本文化の魅力を海外へ発信する。

※「TIFFCOM」について

 公益財団法人ユニジャパンが主催する国内外放送映像産業関係者たちの交流を図るアジア最大規模の放送映像国際イベント。今年は、10月30日(水)~11月1日(金)まで、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催。

【コメント】

石井浩二/株式会社フジテレビジョン 編成総局ビジネス推進局長

「この度、“フジテレビグローバル事業戦略発表会2024”を開催し、今年も多くの関係者の方々との交流の場を持てたことを嬉しく思います。昨年に引き続き、フジテレビはIPビジネスの海外展開を加速させるため継続的に具体性を持ってチャレンジしていきます。リメイクドラマの共同制作、WEBTOONの共同制作、ショートドラマの共同制作、子供向けショート音楽コンテンツの共同制作など、海外スタジオ・プラットフォームと“共創”することで、世界に受け入れられるIPの開発、またWEBTOONからの映像化、ショートアニメからのライセンスビジネスなどIPのマルチユースもグローバルに行っていきます。新たな領域の開拓、新たなパートナーとの共創により、IPビジネスの市場を日本国内から全世界へと拡大していきます」

企業概要

タイ GMMスタジオ・インターナショナル社

 GMMスタジオ・インターナショナルは、タイを代表するプロダクションであり、マルチジャンルのIPを創造してきた。TVドラマシリーズや長編映画といったIPの拡大を専門とするGMMスタジオの最近の代表作には、受賞歴のあるNetflixシリーズ『Doctor Climax』やAmazonオリジナルの日本映画『不都合な記憶(原題:Previously Saved Version)』などがある。

韓国 PLAYLIST社

 韓国の音楽ストリーミングサービスを提供する企業。AI技術を活用して、ユーザーにカスタマイズされたプレイリストや音楽レコメンデーションを行っている。また、アーティスト向けにデータ分析やプロモーションツールを提供し、ファン獲得をサポート。グローバル展開にも力を入れており、多様な音楽ジャンルを扱っている。音楽業界のデジタル化が進む中、PLAYLISTは新たな音楽体験を創出する企業として注目されている。

韓国 カカオエンターテインメント社

 ストーリー、メディア、ミュージックなどエンターテインメント全般で事業を展開する世界的なエンターテインメント企業。『梨泰院クラス』、『社内お見合い』、『ムービング』など1万本以上のWebtoon、Web小説を世界各国に展開するIPホルダーであるにとどまらず、そのバリューチェーンを積極的に活用することで、IPから拡張した多くのシナジーも生み出している。

東南アジア POPS Worldwide社

 POPS Worldwideは、2008年に設立されたデジタルエンターテインメント業界の先駆者であり、コンテンツの制作、配信、そしてソーシャルコマースを専門としている。東南アジア全域で事業を展開し、デジタルプラットフォーム上で7億5,000万人以上の登録者を獲得している。提供するコンテンツは、音楽、子供向け番組、アニメ、コミック、そしてインフルエンサー発信のコンテンツなど多岐にわたる。POPS Worldwideは、グローバルおよび地域の主要アドバタイザーと提携し、エンターテインメント分野における革新に注力しており、東南アジアのデジタルエンターテインメント業界の発展を牽引している。