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2024年4月26日

株式会社フジテレビジョン

番組に彩り添えるキャラクターをVRに!
「バーチャルめざましくんの開発」が映像情報メディア学会・技術振興賞コンテンツ技術賞を受賞

「バーチャルめざましくん」

「バーチャルめざましくん」

 一般社団法人映像情報メディア学会の理事会で、フジテレビの「バーチャルめざましくんの開発」が2023年度(第51回)技術振興賞・コンテンツ技術賞を受賞することが決定した。

「めざましくん」はフジテレビ朝の情報番組『めざましテレビ』のマスコットキャラクター。『めざましテレビ』が放送30周年を迎えるにあたって、リアルタイムに動くことができる「バーチャルめざましくん」が開発された。2023年4月3日にスタジオに登場して以降、日々出演し続けている。この「バーチャルめざましくん」はフジテレビ独自のバーチャル技術で実現したもの。3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)として作成したキャラクターを、タブレット端末を使って動かすことができる。体の動きは、ボタンやレバーにパターンを仕込んだゲームコントローラーで指示。タブレットのカメラを利用した表情認識技術により、操作者が目をつぶったり口をすぼめたりと表情を変化させるのに応じてキャラクターの表情も変化する。タブレット画面に表示されたキャラクターとスタジオカメラの映像とのリアルタイム合成により、あたかもスタジオの中にいるかのような表現が可能としている。

扱いやすい操作性

扱いやすい操作性

「バーチャルめざましくん」は、キャスターの隣で笑顔を振りまくなど、表情豊かに動き回り、番組に彩りを添えている。番組演出への貢献に加え、タブレット端末やゲームコントローラーというコンパクトな機器を用いたシステムを構成、専門的な技術を必要とせずに番組スタッフ自身で扱うことができる操作性、そして毎日の生放送でトラブルなく運用できている安定性が高く評価され、今回の受賞となった。

コメント

「バーチャルめざましくん」
プロデューサー・戸塚晶久 開発責任者・落合信人(フジテレビCGプロデュース部)

「“めざましくん”が生でスタジオを動き回る。『めざましテレビ』の関係者の誰もが夢見ていたことが実現しただけでもうれしかったのですが、それで名誉ある賞をいただき、とても感動しています。『めざましテレビ』30周年に花を添えることができました。約2年半前に、フジテレビの美術と技術のスタッフが有志で集い、進歩が目覚ましいデジタル技術を日夜研究し、実践してきました。足が滑らかに動く仕組みは、ドラマのVFXに生かそうと独自に作ったプログラムを活用したものです。こうした取り組みの積み重ねが“バーチャルめざましくん”で花開いたと考えています。これからも美術、技術のスタッフで力を合わせて新たな技術に取り組み、視聴者の皆さんに喜んでいただけるコンテンツ開発に結び付けていきたいと思います」

映像情報メディア学会・技術振興賞 フジテレビ受賞履歴(2019年度以降)

扱いやすい操作性